IN/OUT (2015.1.4)

2015年が始まりました。


in最近のIN

「清水ミチコ 一人武道館 ~趣味の演芸~」15.1.2

日本武道館 2015年、最初のイベントを観に、日本武道館に行ってきた。

日本武道館 清水ミチコが、お正月に(!)、武道館で(!!)、ソロ公演(!!!)、と聞いたとき、私は迷わずチケット・ゲットしたのだが、果たして客が入るのか、失礼ながら不安だった。しかし、いざ、会場に来てみると、二階まで満席。清水ミチコの観客動員力、侮り難し。

1月6日からの武道館公演を控えたダイアナ・ロス(に、なりきった清水ミチコ)の挨拶、五月みどりの腹話術と、例によって、意表を突くヴィデオから始まり、ステージ上でのプロによるマジックショーの流れから見事に清水ミチコ登場。いきなり、オリジナルの「武道館の歌」を熱唱するが、これが、「物まね」でも「地声」でも無い、見事な「口パク」。冒頭から腹筋が痛い。

ツアーに比べると、ネタの仕込みがやや淡泊かな、という感じもあったが、幕間のヴィデオ・ネタ「平野レミの料理(伝説の、放送事故ギリギリだった「NHK 今日の料理」を凌駕する、未年に因んだ豪快料理。まさか羊一頭を丸ごとサラダにするとは!)」や、意外な人選による「ありのままで」の披露など、笑いのツボはしっかり。

しかし、この武道館、笑いよりも、音楽の方が、私には非常に嬉しかった。その一つが、清水ミチコの実弟イチロウ氏が登場して小唄の指導というコーナー。この弟さん、飛騨高山でジャズ喫茶を営みながら、音楽活動も行っているということで、これまでも、清水ミチコのライヴでは、バックの音源製作に協力されたりしていた。今回は、最近始めた「小唄」が、「趣味の演芸」というコンセプトにぴったりと言うことで登場したのだが、実際には小唄は一曲だけ。メインは、イチロウ氏がベース、清水ミチコがピアノを弾きながらの、姉弟デュエット「終りの季節」。矢野顕子と細野晴臣のデュエット(の、そっくりさん)が正月から聴けるとは、矢野ファンにとっては、望外の喜びだ。イチロウさん、この後、ピアノも披露していたが、声も、歌唱も、楽器演奏も、舞台度胸も、大したものだ。

さらに、ラスト。いつものように矢野さんの物真似で締めるのだろうと予想していたところに、「相合傘」のイントロ。やっぱりな、と思っていたら、なんとなんと、ピアノの音が二重に。矢野顕子ご本人、ヴィデオで登場(矢野さんは、ニューヨークからテレポーテーションしてきたと強弁されていたが…。確かに、ライヴの清水ミチコとの息はピッタリ)。さらに「ひとつだけ」も共演(こちらは、清水ミチコが忌野清志郎役)。もう、最高のお年玉である。

アンコールは、昨年末にリリースされた新アルバムにも収録されているインド歌謡風の新曲。三谷幸喜と、(意外な形で)平井堅もヴィデオにカメオ出演。最後まで私の大好物が続き、2015年、最高のライヴとなった(まだ、一本目だけどね)。


"MICHEL CAMILO "Three + Three"@ブルーノート東京15.1.3

ブルーノート東京 Michel Camiloの公演を観に、ブルーノート東京へ行ってきた。

今回は、米国以外では初お目見えとなる新ユニットでの来日。メンバーは、ピアノのMichel Camiloの他、サックスのRalph Bowen、トランペットのMichael Mossman、トロンボーンのConrad Herwig、ベースのLincoln Goines、そして、ドラムスのCliff Almond。

今回は、「舞台に向かって左側の前の方」、というリクエストで席を予約したのだが、当日、案内されてビックリ。最前列かぶりつきのピアノの最至近席。もう、手を伸ばせば、演奏中のCamiloの肘に触れそうな距離なのだ。普段、この席は自由席で、よほど早くから並んで整理番号 1番か2番をゲットしないと座れない場所のはずだ。今回、何故か通常公演とは座席レイアウトが異なっていて、この場所も指定席エリアになっていたのだ。何という幸運。もう、Camiloの手元、見放題なのである。開演前から、テンションが超上がる。っていうか、あまりに近すぎて、演奏中、咳払いとかしたら申し訳ないな、と心配になってくる。のど飴を持ってきておいて、良かった。

定刻 8時、演奏が始まる。Michel Camiloの陽気なラテン系ピアノ・サウンドには、ホーン・セクションとの組み合わせが似合う。今回の6人編成は、まさに、ピッタリ。以前、観たビッグバンドも良かったが、人数を絞った分、より、引き締まった演奏になっていたと思う。特に、アップテンポな曲での、ピアノとドラムの掛け合い → ホーンセクション 一人ずつのソロ → ピアノ・ソロ → ドラム・ソロ → 全員の掛け合い と流れる演奏には大興奮。中でも、CliffのドラムとMichel Camiloの掛け合いがカッコ良い。Cliffは、元祖さとがえるトリオで矢野顕子ファンにはお馴染みのドラマーだが、当時と比べ、ドラムセットは、タムの数とか結構減らしたシンプルなものになっていたと思うが、それでいて、スピード感と緩急自在のプレイは、さらに進化している感じ。立派なドラマーに成長し続けているなぁ(上から目線ですいません。矢野ファンにとっては「うちの子」なので…)。

一曲、サプライズ・ゲストでフルート奏者の赤木りえが登場。寡聞にして私は初めて知った人なのだが、2000年に、文化庁の文化特使としてプエルトリコに派遣され、現地で人気を博し、そこでMichel Camiloとも知り合ったということだ。ピアノとフルートのしっとりしたハーモニーが美しい。

至近距離で観るCamiloの指さばきは、想像を遙かに超える凄さだった。とにかく、文字通り「目にも止まらぬ」スピードで、一音の曇りも無く、鍵盤を叩き続けるテクニックとパワーには、ただただ驚嘆。いつか、上原ひろみ嬢のピアノも、これぐらい至近距離で観てみたいものだ(ジャズについて深く理解している訳じゃ無い私には、Michel Camiloや上原ひろみのような、スピードとテクニックで押してくるプレイヤーが、凄い! と分かりやすいのだ)。

ということで、超興奮の公演となり、これが、2015年のライヴ、暫定No.1の座に。清水ミチコさんは、No.2に陥落()。とにかくも、良い一年のスタートだ。



今年は、イベント参加のため、早めに帰省先から戻ってきました。1月2日に都内にいるのは初めてかも。静かな街。空が住みきっているのが印象的でした。