IN/OUT (2018.6.3)

メジャーどころの映画を観るなら、アクセスと設備の良さから、時間さえ合えばTOHOシネマズ日比谷、がマイ・デフォルトに定着しました。改めて見渡すと、この近辺の劇場・映画館の集積度合いは相当なものですが、その中心の東京ミッドタウン日比谷(相変わらず混み合っている)も含め、あまり劇場街という雰囲気はありません。景観重視で、派手な看板とかを出していないからかな。


in最近のIN

"Deadpool 2"18.6.2

"Deadpool"の続編を観てきた。

Ryan Reynoldsが、不死身のヒーローを演じるMarvel作品だが、映画界においては、Disneyが配給するAvengersシリーズとは別系列、20th Century Foxが配給するX-men系列になる。近い時期に封切られた"Avengers: Infinity War"で敵役 Thanosを演じたJosh Brolinが、こちらの作品でもCableとして登場するのは、偶然なのか(DeadpoolがCableのことを、Thanosと呼ぶシーン有り)。

同じ世界を共有するX-Menからは、ColossusやJuggernautが登場する(Charles XavierやBeastなど、主要X-Menが映るシーンも一瞬だけある)が、やなりDeadpoolは「裏X-Men」という感じ。なにしろ、米国版のポスターに描かれた惹句は"FROM THE STUDIO THAT KILLED WOLVERINE"なのだ。暴力シーンは相変わらずえげつなく、R指定。しかし、この映画をどう評価するかは、前作同様、Deadpoolが、劇中、饒舌に語りまくるアメコミや映画に関するメタなジョークを楽しめるかにかかっているだろう。私としては、ニヤニヤしっぱなし。特に、"Sharknado"への言及、a-haの"Take on Me"を効果的に使ったシーン(MTV Unpluggedバージョンなのが泣かせる)、そして、"Green Lantern"の自虐ネタ(これを主演俳優にやられると、あの映画の製作陣は辛いだろうな…)にハマった。

続編"Deadpool 3"の製作だけで無く、この映画で結成されたヒーローチーム"X-Force"の製作もアナウンスされたのも楽しみだ。それにしても、Marvelの映画戦略、凄いことになっているな。


「Baahubali 2: The Conclusion / バーフバリ 王の凱旋 完全版」18.6.2

魂の傑作「Baahubali 2: The Conclusion / バーフバリ 王の凱旋」の日本公開版でカットされていた20分以上のシーンを復活させた「完全版」を観てきた。配給会社は「完全版」などと言っているが、そもそも、あの名作をカットして公開する方がおかしいのだ。

と言うことで、喜び勇んで映画館へ。観てみて驚いた。短縮版も傑作だと思っていたが、完全版こそ超絶大傑作だ。ヒロイン、デーヴァセーナの心情を描く重要なミュージカルシーンがカットされていたという事は知っていたが(何故カットしたのか理解できない素敵なシーンだった)、他にも、短縮版では粗い演出と感じていた場面が、実は大切なセリフなどが切られていただけだったという発見が多数。微妙に辻褄が合わないというストレスは、結局は、ただ上映時間を20分短縮するために無残に切り刻まれた短縮版を見せられたからだったのだ。短縮版ではバッサリ切られていたエンディング・クレジットも含め、最初からこの形で何故見せなかったのか? この蛮行=編集を行った奴らには映画愛が無いとしか思えない。

完全版が公開されているこの機に、未見の人には是非、この凄い映画世界を堪能していただきたいと思う。それと同時に、第一部「Baahubali: The Beginning / バーフバリ 伝説誕生」の完全版の上映、できれば 二部続けての(合間にお弁当休憩付きの)上映を、強く求めたいのである。



「バーフバリ」は、LIVE ZOUND上映目当てで、チネチッタ川崎で鑑賞。映画館を中心とした一つの町を形作るような構造は、他の大手シネコンとは一線を画すものです。そして、館内には、Avengers: Infinity WaのThanosから、Deadpool 2のヒット祈願のコメント(という体裁の、スタッフの手書きの貼り紙)が寄せられていたり、DeadpoolからBaahubaliへの応援コメント(という体裁の、スタッフの手書きの貼り紙)が貼られていたり。スタッフの映画愛&遊び心も大手シネコンには見られないもので、良い感じです。