IN/OUT (2016.10.9)

既に、通常画面、IMAX、MX4D、4DXで鑑賞済みの「シン・ゴジラ」。やはり、「極上爆音上映」でも鑑賞しようと、立川シネマシティまで出かけてきました。コンサートホール並みの音響設備を押し込んだ劇場で、作品毎に音響のプロが緻密な調整を施すという上映スタイル。クリアさと低音の圧倒的音圧を両立させた、他劇場とは格違いの音響の良さで、画面の迫力 4割増しぐらいの印象です。大手資本系列のシネコンじゃないのに、「Mad Max: Fury Road」のために、数百万円かけてウーファーを追加し、自ら、採算度外視を公言する姿勢。つくづく、良い劇場だと思います。


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「清水ミチコ 30th Anniversary 『ひとりのビッグショー』」16.10.5

清水ミチコのライヴを観に、かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールへ行ってきた。

2016年、30周年のアニバーサリー・イヤーに敢行する全国ツアーの、これが初日である。会場の最寄り駅は、京成線青砥駅。ここで18時30分開演というのは、自分の勤務地からは、結構厳しかったのだが、なんとか間に合う。初めて行ったホールだが、クラシック向きの綺麗なホールだ。

デビュー30周年のお祝いだというのに、手ぶらで来た観客(当たり前だ)に対し、笑いながら怒るチンピラ的態度(もしくは、小池百合子的態度)を取りながらも、楽しそうな清水さん。今回は、ビデオ・ネタは少なめで、メドレーが多い構成だ。最近、すっかりゲストとして定着したイチローさん(清水さんの実弟)も登場。彼も、偽細野さんとして、ステージ慣れしてきたなぁ。

ツアー初日ということで、少し固い感じもしたが、元々、彼女の芸は、物真似としてのクオリティよりも、物真似対象の(時に、悪意すら覚える)特徴の捉え方と、音楽性を楽しむものなので、問題なし。今回も爆笑の連続だ。テレビではオンエアできないようなネタもたっぷり。また、「作曲法」ネタが沢山あったのが嬉しい。サカナクション作曲法や椎名林檎作曲法は、初めて観るネタだったが、相変わらず、その切り口の確かさに腹を抱える。

彼女のライヴは、最後に、矢野顕子の曲を取り上げるのが定番なのだが、今回は「達者でナ」。三橋美智也氏の1960年のヒット曲で、矢野さんは1976年のアルバム「長月 神無月」でカバーしているが、コアなファンしか知らないだろう。これを、笑い要素ゼロ。物真似ではなく、矢野さんになりきって歌う清水さん。矢野顕子ファンとしては至福だが、一般のお客さん、大丈夫だっただろうか?

アンコールは、アラビア語歌謡の連打! 以前にも観たことはあるが、是非、もう一度、と思っていたネタだったので、大満足。



立川シネマシティでは、ネット予約したチケットの発券は、一般的な受付番号入力だけでなく、SUICAや電子マネーなどFelicaを使って行うことも可能。ここでも独自性を発揮してますが、最初に登録する必要があるのが、ちょっと面倒かな。映画館によっては、QRコードが使えるところもありますが、それよりも、ネット予約で使用したクレジットカードで発券できるのが一番便利だと思います。そんな中、最大手、TOHOシネマズが番号入力方式しか採用していないのは、なんとかしていただきたいところです(同様の方式だけど、タッチパネルが専用スタイラスを使わないと反応が鈍い、テアトルシネマグループが、一番苦手)。