IN/OUT (2015.7.26) |
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ハッキリとしない梅雨明けから猛暑に突入したせいか、単に暑いだけでなく、湿気も半端ない夏ですね。 最近のIN"Mad Max: Fury Road"@極上爆音上映 (15.7.25)"Mad Max: Fury Road"を観てきた。二度目の鑑賞となる今回は、【極上爆音】での体験である。 【極上爆音】上映とは、立川の孤高のシネコン、立川シネマシティが誇る上映方式である。劇場内に、サブウーファー meyer sound 1100-LFCを二台設置。専門の音響エンジニアを招聘し、上映作品毎に最適なサウンド調整を施した上で、通常の映画上映よりも高めのボリュームで音を流すというもの。3Dのような視覚に頼るのでは無く、聴覚から臨場感を高めるという上映方式だ。 このシステム、ひたすたアクション・シーンが続き、火炎放射器型ギターを弾きまくるThe Doof Warriorの存在感も光る"Mad Max"との相性が抜群ということで、評判になっている。元々、再見したいと思っていた映画なので、せっかくならと、立川まで足を伸ばしてきた。 結論は、大満足。単に低音をブーストした大音量なんかではない。これは、丁寧にコントロールされたオーディオ・システムの音響そのものだ。迫力は増しながら、繊細な音もきちんと再生されていて、台詞も明瞭。確かに臨場感高まりまくりである。今回導入されたMeyer Soundのサブウーファーは、アリーナやスタジアムでのコンサートで使用される完全プロ仕様。それを二台。席数400にも満たない映画館にはオーバー・スペックだろう。しかし、劇場チラシで、「採算? わが仕事に一片の悔い無し。」と宣言する担当者。もう、完全にMadである。これは今後も支持して行かざるを得ないのである。 もちろん、映画本編は、二回目でも面白さに全く揺るぎなし。Maxが名前を教えるあのシーンでは、やはり落涙。良い映画は、良い劇場で観るべきなのだ。 最近のOUT"Relatos salvajes" (15.7.25)アルゼンチンで歴代一位の興行成績を挙げたという映画を観てきた。英語タイトルは"Wild Tales"。邦題は「人生スイッチ」。 6編の短編からなるオムニバス映画。いずれも、ブラック・コメディ。事前に聞いていた宣伝文句だと「驚愕にして爆笑」とか「圧倒的なオチの面白さ」という事。さらに、公式サイトでは、錚々たる著名人達が好意的なコメントを寄せている。しかし、すいません。私には全く響かない映画だった。 6編とも、図らずも「スイッチ」が入ってしまい、破滅へと真っ逆さまに墜ちていく人達を描き、先の展開が読めないジェット・コースター的な面白さはある。ただ、それが、あまりにもブラックだし、捻りも無い。日本では、小説でもTVでも、気の利いた短編とかショートショートが昔から人気である。それらに慣れた目で見ると、このアルゼンチン産のブラック・コメディは、テイストが違いすぎると思う。 その中では、一番「やり過ぎ感」が強い、最後の"Happy Wedding"が最も面白かったのだが、それでも、オチに関してはあまり評価できない。花嫁役の女優さんは魅力的だったけど。あと、6編をつなぐ仕掛けが何も無いのも不満材料だな。 昔、20世紀の終わり頃には、職場・住居ともに中央線沿線だったのですが、今回、立川を訪れたのは本当に久しぶりでした。昔はパッとしない町だったのに、すっかり綺麗な大都市になっていてビックリ。 |