IN/OUT (2014.8.2)

これから、一週間の夏休み突入。


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"Maryada Ramanna"14.7.28

マッキー」のS.S. Rajamouli監督が、2010年に撮影した映画が、ようやく日本公開。邦題は「あなたがいてこそ」。

先日観た"English Viglish"のような洗練されたボリウッド映画ではなく、こちらは、インド映画初心者にはハードルが高いと思われるほど、ベタベタのテグル語映画だ。こういう映画を観ると、南インドの人達との、根本的な価値観の違いを感じてしまう。

狂言回しを務める登場人物()が、人間では無く自転車()という演出に、いきなり意表を付かれる。主人公が、夜行列車で乗り合わせた美女と恋に落ちるというラヴ・コメ的なストーリーと、28年前の親族間の争いで弟を殺された地方の実力者が、敵の息子である主人公に復讐を果たそうとするというサスペンス調のストーリーが、同時に並行し錯綜して大騒ぎ!という展開が、全くもって予想外。さらに、ラヴが高まれば歌ってダンス。サスペンスが高まっても歌ってダンス。このゴッタ煮感覚、まさに南インド映画だ。

いくら、インドの田舎での話と言っても、さすがにリアリティが無いと思われるストーリーと、よく言えば分かりやすい、はっきり言ってベタな演出に、最初は、失敗作かと思ったのだが、主演のSuneelの嫌みの少ないお人好し演技と、ヒロインのSaloni Aswaniの表情豊かな好演、そして、キレキレのダンス・シーンの充実で、気がつけばすっかり引き込まれていた。

この映画を皮切りに、この夏、「歌って!踊って!インド映画祭」と題して、さらに二本のインド映画が公開。加えて、過去、日本でもヒットした「ムトゥ 踊るマハラジャ」と「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」の再公開も予定されているらしい。良い夏になりそうだ。



せっかく事前に非常口席を予約してあったのが、直前の航空機の機材変更で、座席変更になってしまったことに、やや釈然としない今日この頃です。それも三列シートの真ん中をアサインしてくるとは…