IN/OUT (2013.4.14) |
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試行錯誤の結果、今後のCDのリッピングは、iTunes & iPod用には Apple Lossless、Zune & Windows Phone用にはWMA Losslessという二本立てのエンコードをすることに。二つ合わせるとWAV無圧縮と変わらないディスク容量を消費することになってしまいますが、現有のプレイヤーと、ジャケット画像やタグの埋め込みを考えると、結局、これが一番便利かなと。ハードディスクの大容量化と低価格化のおかげですな。 最近のIN"Hitchcock" (13.4.13)サスペンス映画の巨匠、Alfred Hitchcockが、問題作"Psycho"を撮影した舞台裏を描いた伝記映画を観た。Hitchcockに扮するのは、Anthony Hopkins。 Helen Mirren扮する妻 Almaとの関係が、ドラマ的要素になるのだが、その辺の描写はあっさりしている。むしろ、「Hitchcockあるあるネタ」が山盛りという感じの映画だ。映画の冒頭とラストは、「ヒッチコック劇場」。これだけで、昔からのHitchcock好きは楽しくなる。一方で、ブロンド美人への偏愛。覗き見趣味、ハリウッドに認められないというコンプレックスなど、Hitchcockのダークサイドを、かなりきちんと描き、それこそが、"Psycho"という映画を傑作たらしめるのに不可欠な要素だったことが分かるという寸法。また、この作品を、低予算かつ短期間で製作せざるをえなかったという裏事情も興味深い。 特殊メイクで、そっくりに化けたAnthony Hopkinsと、Helen Mirrenの演技は、さすが大御所。それ以上に、Janet Leighに扮したScarlett Johanssonが、まさにはまり役だ。 おかしかったのは、彼のコンプレックスの象徴として、"Psycho"のモデルとなった実在の殺人鬼 Ed Geinが登場すること。この映画を楽しむには、オリジナルの"Psycho"を観ておくだけじゃなくて、この辺の周辺情報を知っておいた方が楽しいだろう("Psycho"の次に撮影したのが"The Birds"だったという事とかもね)。 Losslessなのでデータの取りこぼしが無いはずというのは、精神衛生上のメリット大。ただ、iTunesでデコードしたAACよりは音質は良いものの、以前のEAC & LAMEの組み合わせで、パラメーターを工夫して作成したMP3との差は僅少。いくら、ディジタルの情報量が多くても、それをアナログに変換してアンプで増幅してスピーカーで鳴らすという過程でいくらでも音質は変わるわけで、PCオーディオにはまる人が増えている状況も分かります。ただ、こういうのは、カメラの交換レンズ沼と同じ危険性をはらんでいるので、これ以上近づかないようにしなければ… |