IN/OUT (2008.3.30)

去年は、ほとんど飲まずに乗り切った花粉症薬ですが、今年はこの二週間ほど服用しっぱなし。ただ、副作用として眠気を催すだけでなく、ダウナーとしても作用するんだよなぁ。


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「森山良子 Sacasスペシャルライブ」08.3.26

TBS周囲の再開発地に出来た赤坂サカスで行われた、森山良子のライヴに行ってきた。目当てはゲスト出演する矢野顕子である。

赤坂サカス。「咲かす」と「坂」をかけたベタなネーミングだが(ローマ字表記を逆に読むと、"SACA, SAKA, SAKA"、三つの連なる坂になるという、公式サイトでの説明文には、ちょっと感心)、お台場のフジテレビ、汐留の日本テレビ、六本木ヒルズのテレビ朝日に比べて地味だったTBSにとって、待望の再開発ということで、色々とオープニング・イベントが行われている。その一環、森山良子のライブは、Sacas広場内の特設ステージ=野外で開催された。

森山良子のレギュラー番組で応募し当選した観客達(5倍ぐらいの競争率だったみたいだ。私は別枠の矢野ファンクラブ抽選で当選)は、かなり年齢層が高い。場内は自由席で整理番号順の入場だったが、その席取りの様子、さらにステージが始まってからのリアクションなどが、日頃のライヴ会場とはあまりに違う雰囲気だ。最初は、ちょっと居心地悪いかも、と感じてしまった。

森山さんについては、歌唱力はすごいと思うが、持ち歌が唱歌的なお行儀の良いものという感じで、あまりピンとこない。この日は、観客層を考えてか、出だしから「思い出のグリーングラス」、「禁じられた恋」、「この広い野原いっぱい」など有名曲が続いたが、その印象は変わらず。泉谷しげるの「春夏秋冬」のカバーなど、目から鱗の熱唱もあったが、それほどの感慨は覚えなかった。しかし、中盤、矢野顕子との共演で披露した三曲では、その音楽性の懐の深さを見せつけられた。二人の声の絡み合いが絶妙で、途中から冷え込んできた野外ステージの寒さも忘れる心地よさ。もちろん、バックに徹したときの矢野さんのピアノも絶品。実力者同士が力を出し合うステージは、本当に良いものだ。

矢野さんが退場したあと、数曲さらに演奏し、イベントは終了。お土産にスポンサーの味の素から「どこでもアジパンダ(味の素6gのミニチュア瓶が入った、アジパンダ型の携帯ケース)」をもらうが、携帯用の味の素って、外食屋で使うのは店の味付けに喧嘩を売るみたいで勇気がいると思う…

唯一、残念だったのは、場内の背広組のスタッフ。味の素社員か、TBS社員か分からないが、観客整理の段取りが全く徹底されていない上、開場前にステージに近づいた人を見て、「ありゃ、冷やかしだな。どこそこの店の買い物袋下げて、お上りさん丸出し」などと小声で話しているのが聞こえてくる始末。イベント対応者として、レベル低すぎである。


Stowaway Sierra Bluetooth Keyboard08.3.27

iPAQ 212が、ついに日本でも発売開始となり、速攻で購入ボタンをポチッとな。納期までは、5営業日。来週には届くはずだ。

久々のPDA。素のままで使うのは不便なので、納期までに周辺機器やソフトを物色しておこうと思ったが、スマートフォンやUMPC/MID、Eee PCに代表されるネットブックなどに押され、純粋PDAという商品カテゴリー自体が風前の灯火となっている今、選択肢があまりないのが寂しい。以前愛用していたアルゼンチンのケース・メーカーVajaも、最新のスマートフォン向けの新製品はタイムリーに発売しているようだが、新世代iPAQ用の物がラインアップされていない。デザイン・品質共に優れたケースを作っているところだけに、残念だ。

もう一つ、以前の愛用品、折り畳み式のStowaway Keyboardは、接続方法がBluetoothになり、TARGUSブランドからThink Outsideブランドに転じたようだが、是非持っておきたいと、通販で購入。iPAQ本体より先に手元に届いた。

折りたたみ式のBluetoothキーボードは他にもあるが、ほとんどが二つ折り。一方、私が購入したStowaway Sierraは、四つ折りになる。このギミックとデザインが秀逸。広げると、ほぼフルキーボードの大きさで、普通に使える。とりあえず、手持ちのTablet PCでBluetooth接続を試してみたが、一度ペアリングをしてしまえば、あとは、キーボードを広げるだけで自動的にスイッチが入り、使えるようになる。非常に便利だ。二つ折りタイプに比べると、広げたときの剛性に劣り、折りたたんだときの厚みも不利だが、このデザインには代え難い。Bluetooth接続だと航空機内で使えないのが唯一のネックか。

しかし、販売しているiGOのサイトを見てみると、製造中止になってしまったと表示されている。これほど優れた製品なのに、売れないのか?世間の人は、UMPCやスマートフォンに付いているチマチマした超小型キーボードで満足なのか? とりあえず、壊れたときの予備用にもう一つ購入しておこうか思案する今日この頃である。



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"Balls of Fury"08.3.29

卓球を取り上げたコメディ映画を観てきた。邦題は「燃えよ!ピンポン」

邦題から想像が付くように、秘密組織のアジトで繰り広げられる、死を賭けたトーナメント戦に潜入するヒーローという、「燃えよドラゴン」的なプロット。ただし、トーナメントで競われるのが、武術ではなく卓球というのがミソ。

先日のシンガポール航空機内でも"Dodgeball"を再見したぐらい、お馬鹿スポーツ系のコメディ映画が好きな私だが、これは辛かった。CGを使った卓球シーンと、連発される細かいギャグ、今や全米一有名な日本人、Masi Okaがちょい役で出ているなど、見所は多いはずなのだが、笑いのテンポが私には根本的に受け入れられない。ギャグを見ても、反射的には笑えず、「あぁ、ここで笑わせようとしているんだな」と考えてしまうほど、リズムが感じられない。"Don't think. Feel it!"とは正反対だ。

さらに悪いことに、肝心の卓球シーンで燃えない。アメリカでは人気が無いスポーツなので、製作陣もアイディアが浮かばなかったのか?

私が映画館に足を運んだ一番の理由は、Maggie Qが出演していることだ。この映画の中でも唯一の見所と言って良いほどの活躍を見せていたが、Jackie Chanの元で修行を積み、B級お色気香港映画から、"Mission: Impossible III"や"Live Free or Die Hard"といったA級ハリウッドアクション大作に出演するまでに登り詰めたんだから、もうちょっと出演作を選んではどうか?



この週末は服用を断ってみましたが、なんか一日中怒りっぽくなったのは、やはり麻薬の禁断症状と同じなのかしらん。