IN/OUT (2008.4.6)

杉花粉のピークは過ぎたようですが、症状は悪くなりこそすれ、好転はせず。杉とオーバーラップするように、ヒノキ花粉の飛散がピークになっているようです。

なんでも、戦後、まず杉の植林が全国で行われ、その後、ヒノキの植林も盛んに行われたため、木が花粉を飛ばすピークの年代を迎えるのも杉の方が早かった。これから、杉を追いかけるように、ヒノキの花粉量が増える、ということらしい。しかも、花粉を飛ばす時期が数週間、ヒノキの方が後にずれるので、結果、杉・ヒノキ花粉症の時期も長引くと…。やっぱり、こりゃ、人災か。


IN最近のIN

CHARLES LLOYD with JASON MORAN and ERIC HARLAND at Blue Note Tokyo08.4.5

ベテラン・サックス奏者、Charles Lloydの公演を観に、ブルーノート東京に行ってきた。ジャズ・ファンには申し訳ないが、1938年生まれの大御所について、事前知識は皆無。抽選で招待券が当たったのである。

週末の2nd Show。21時頃に入店し、とりあえずの、ゲストに因んだカクテル。今回は桜のリキュールを使った甘めの物。グラス内には本物の桜の小枝が入っている。こういう雰囲気作りの上手さと、絶対に容姿に重点項目を置いて採用しているに違いないスタッフの歓待を受けると、実はそれほど料理が美味しい訳じゃ無いのでは? と、いつも後から感じる疑念を、その場では忘れてしまうのが憎いところだ。

演奏は、Charles Lloydの他に、ドラムとピアノの三人編成。いきなり、インド〜中近東を感じさせる渋いナンバーからスタート。Charles Lloyd自身は、年齢を感じさせる所作で、演奏をバックに任せて休んでいる時間も長い。テクニックというより、音色の味わいを聴かせるという感じ。その分、ドラムのEric Harlandが緩急自在のリズムで空間を埋めていく。いずれも、私がのめり込むようなタイプのプレイヤーでは無いのだが、やはり一流のジャズ・プレイヤー。要所要所にぐっとくるフレーズが出てくる。

あまり思い入れの無いミュージシャンということで、前のめりになって聴くこともなく、一流プレイヤーの音色をほろ酔いの頭にのんびりと流し込む。これで、ミュージック・チャージは無料。ありがたい夜だった。


HP iPAQ 212 Enterprise Handheld08.4.2

iPAQ 212、速攻予約の甲斐あって、4月2日に到着。恐らく、個人向け出荷としては、日本初ロットだと思う。もちろん、初期不良のリスクを考えれば、初回ロットを避けるのが鉄則だし、実際、7年前の初代iPAQ購入時も、不良に悩まされた経験がある。それでも喜んでしまうのが我ながら単純である。

事前に、でかくて重い、という評判を聞いていたのだが、実物を手に取ると、そんな感じは無い。調べてみると、初代iPAQに比べて、本体の重さはほとんど変わっていない。それでいて、212はSDカードとCFカードスロット搭載。それに対し、初代機本体にカードスロットは無く、CFカードを使うためにさらに拡張ジャケットを装着していたのだから、実際には大幅に小型・軽量化されているのだ。結局、PDAを使い続け、その進化に付き合ってきた人からみると大きくて重いのだろうが、7年ぶりにPDAを手に取った私には、全く問題の無い大きさだ。質感も中々高い。

充電後、さっそくセットアップに取りかかる。タッチパネル、特に画面端の感度が悪いのが気になる。しっかり押さえれば感知してくれるので、著しく困るということではないのだが、ちょっと残念。

まずは、Stowawayキーボードのドライバと、キーボード上で仮名漢字変換を行うためのユーティリティFEP Togleを導入。以前も使っていた、nPOPメールソフト)、Pocket Informantスケジュール管理)も導入。さらに、PocketHpteテキストエディタ)、324FTPFTP Client)、vxUtilインターネット・ユーティリティ)、モバイルGoogleマップFile Explorer extensionファイルエクスプローラー拡張)、NetFront Browserウェブ・ブラウザ)、SkypePocketの手設定変更ユーティリティ)などもインストール。あとは、辞書関連を揃えたいところだ。

これを、香港から通販で購入したPDairの革製ケース(本当は、以前愛用していたVajaのケースがデザイン・質感共に好ましいのだが、iPAQ212用が発売されていない)に収めて、とりあえずのセットアップ終了。自宅のAir Mac Expressで無線LANを試すが、全く問題なし。ただ、Stowawayのドライバに相性問題があるのか、Bluetoothドライバの挙動が落ち着かず、かなりの確率で、Bluetoothが起動ができない。ここは、もう少し、調査 & 調整が必要だ。

PDAは、ソフトや周辺機器の種類、さらに情報量も、PCに比べて圧倒的に少ないが、だからこそ、色々と探し回ってカスタマイズする楽しさがある。いざとなったら、工場出荷時の状態に戻して最初からやり直すことも、PCより気軽にできるのもありがたい。Intelが推し進めているAtomベースのMIDが普及すると、Windows Mobileベースの純粋PDAはいよいよ絶滅しそうで、これが最後のお楽しみになるのかもしれないが…。ということで、あれこれ試すのが止まらず、寝不足が続く今日この頃である。


"Cloverfield"08.4.6

話題の「謎」の映画を観てきた。

公開前のインターネットによる話題作りや、手持ちカメラによる主観映像のみを見せるということで、"The Blair Witch Project"のようなものかと思っていたが、ちょっと違う。低予算を逆手に取ったブレア・ウィッチは、アイディアこそ良かったものの、リアリティを重視しすぎたため、観ていてイライラする箇所が多かった。しかし、この映画のカメラ・アングルは、一見、素人ビデオのようで実は計算され尽くしているし、観客を飽きさせないよう、脚本も良く練られている。逆に言うと、途中からは、フェイク・ドキュメンタリーではなく普通の劇映画に見えてしまうが、怪獣映画のお約束「逃げ惑う群衆」の視点に着目したアイディアが上手い。予想を裏切る、面白い作品だった。

問題は、「タグアルト」など、公開前に広げすぎた大風呂敷だ。これらについて、映画の中で触れられることは無い。となると、別の視点から同じ物語を描く続編ということが当然考えられるが、あの風呂敷の中身だと、肩すかしというか、尻つぼみになってしまいそうな気がする。



先週の森山良子のライブ、今回のブルーノート東京と、抽選の勝率が高まっています。2008年の運を最初の1/4で使い切ったのか、それとも、このまま強運が続く年になるのか?