IN/OUT (2001.5.20)


多分、インターネットに接続している人は皆経験していると思うのだけど、最近、アダルトサイトやネット・ビジネスの勧誘など、いわゆるSPAM系のメールのやり口が変わってきたようです。女性の個人名を使い、subjectも「はじめまして!」だとか「アドレス変更のお知らせ」など、要は、ぱっと見では勧誘だと分からないようなものになっています。で、文章の方は、二パターンあって、いきなり「必要のない方はこのまま削除お願いします。」と、しれーっと書いて、以降、長々と宣伝文句が書いてあるものと、最後まで友達口調で貫かれているもの。

最初の頃は、色々考えてるのだなぁ、とちょっと感心もしたけど、同じようなものが続々と届くところを見ると、どうも、裏で糸を引いているというか、こういうやり口を指南している人がいるのだろうという気がします。オリジナリティが感じられなくなった時点で、もう、単なるSPAM。迷惑だけど、しょうがないのかね。


in最近のIN

Singapore International Jazz Festival (01.5.19)

5月18日から20日まで、Suntec Cityでジャズ・フェスティバルが開催された。内外の40以上のミュージシャン(日本からは日野皓正が参加)が、4つのステージで演奏を繰り広げるという、かなり大がかりなイベントである。19日の夜、メインステージで行われたContemporay Jazz Niteに行ってきた。

メインステージは、Singapore International Convention & Exhibition CentreのHall 603に設置されている。普段は展示会場として使用されているスペースだが、立派なステージと観客席が設営されていた。8時過ぎに始まった第一部は、サンフランシスコを中心に活躍するTuck & Pattiのステージ。ギターのTuck AndressとヴォーカルのPatti Cathcart、二人だけのユニットだ。開始当初は、器用な二人という程度の印象しか受けなかったのだが、中盤のギター・ソロで、Tuck氏のテクニックが炸裂。大いに盛り上がった。

30分の休憩をはさんでの第二部は、お目当てのLee Ritenourの登場。ベース、ドラムス、キーボード、サックスの4人を従えての演奏だ。テクニック云々よりも、まず、音色と音の切れに感心。さすがに超一流ミュージシャンである。私自身は、普段、Jazz、Fusion系の熱心なリスナーという訳ではないのだが、この分野の人は、本当に演奏が上手いと思う。Festivalだからなのか、終始リラックスした雰囲気のこのステージでも、終盤は、バンド一丸となって超絶テクニックの連続である。途中、冗談交じりにベタベタのハードロック調フレーズを披露したのが、また凄かった。ロック・バンドのむさ苦しいお兄ちゃん達が髪振り乱してかき鳴らすようなサウンドを、笑いながらさらっと演奏。しかも、それがまた、とんでもなくヘビーなサウンドなのである。恐れ入りました。

もしかしたら、シンガポールにはジャズ・ファンが多いのかもしれない。観客のノリが良く、11時過ぎまで続いた演奏を最後までとても楽しめた。


Targus Stowaway Portable Keyboard (01.5.18)

旅先に、モバイル用のマシン、Casio Fivaを持っていく事が、段々、減ってきた。A5サイズの小型PC、重量わずかに1Kgとはいえ、電源アダプタやら小型マウスまで含めると、それなりにかさばるし、重い。体力・気力の衰え、という気もするが、億劫なものは億劫なのである。

メール・ソフトとテキスト・エディタ、あとFTPクライアントとブラウザが使えて、極力軽い機械、ということで、Windows CE機を試してみようか、と思い始めたちょうどその時、Compaqから、iPAQ Pocket PC日本語版発売が発表された。面白そうなマシンだ。「いくら何でも画面が小さすぎるだろう」とか、「やはりキーボード付きじゃ無いと不便だろう」と思ったりもするのだが、そういう事を言い始めると、結局、ノートPCと大して変わらない大きさのマシンになってしまう。

で、見つけたのが、Targusの、Stowaway Portable Keyboard for Compaq iPAQ。「View Demo」をクリックすれば分かるように、携帯時に四つ折りに出来るキーボードである。果たして、どの程度実用的なのかよく分からないのだが、かっこ良さとおもちゃっぽさ、ちゃちな感じとサイバーな感じの、微妙なせめぎ合いが気に入ってしまった。これで、一気に背中を押された、という感じ。

iPAQ本体は、日本の通販サイトで購入。海外発送してくれるところが見つからなかったので、実家に配達してもらい、5月末、日本に行った時にピックアップすることにした。そのため、本体未入手なのに、キーボードだけ先に手元に届いている。キータッチは、十分、使い物になりそうだ。実際に使用するのが楽しみになってきた。問題は、日本で悪評が高まっている、iPAQの初期不良率の高さだが、これは運を天に任せるしか無い。



in最近のOUT

やはりHDは信用ならん (01.5.16)

職場で使用しているPCのハードディスクがクラッシュした。なにやら異音がし始めた時点で、すぐさまデータ類のバックアップを取ったので、業務への影響は無かったのだが、ハードディスクはバックアップ終了直後、完全に駄目になってしまった。

ディスクを交換し、OSからインストールし直し。データファイルは無事だったが、オンラインで入手したユーティリティ・ソフトや、IMEの辞書、メールソフトのアドレス帳など、細々したものの復旧が面倒くさい。しかし、細かな使い勝手が整わないと、どうも仕事が手につかない。こういう事故に遭うと、いかに今の仕事のやり方がPCに依存しているか分かり、愕然としてしまう。

最初に職場で使ったPCは、8インチのFDDを使用していた。数十メガのハードディスクが登場したときには、その容量とスピードに驚いたものだが、同時に、こんな高速で回転する部品なんて耐久性に問題があるに違いない、とあまり信用できなかった。その後のハードディスクの進化はすさまじいものだったが、どうも好きになれないのは今も変わらない。ノートPCを持ち歩くのが億劫なのも、ハードディスク搭載の機械がいまいち信用できないのが理由の一つである。



ということで、来週末は、矢野さんの出前コンサートを観るべく日本へ。20年来の夢が叶うっす。で、そのまま、日本から出張先へ直行、というスケジュールなので、次回更新は再来週以降になりますです。