東京公演に行くことができました。
スケジュール | |
メンバー | |
2025年5月24日 | ビルボードライブ東京 |
公演日 | 開演 | 会場 |
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2025年5月22日(木) | 17:30 / 20:30 | ビルボードライブ大阪 |
2024年5月24日(土) | 16:30 / 19:30 | ビルボードライブ東京 |
「恋の季節」のヒットは、生まれる前。ご自身の小学生時代は、茨城県なのに津軽三味線を習う、天然記念物のような存在だったとのこと。
やのとあがつまの電子機器周り担当。
小学生の時に、リアルタイムで「恋の季節」を歌っていたそうです(「夜明けのコーヒー」の意味も分からずに…)
やのとあがつま、昨年に続いてのツアー。と言っても、ビルボードライブの大阪と東京、2箇所4公演だけなのは、ちょっと寂しい。昨年のビルボードライブは大阪と横浜だったので、東京でのライヴは、やのとあがつま結成前、2015年の「矢野顕子 & 上妻宏光/二重奏」以来だと思う。あの時は、演奏だけで無く、1st Showと2nd Showの間に大きめの地震があったのも記憶に残っている。果たして今回は?
舞台向かって左にSteinwayのグランドピアノとRolandのRD-2000キーボード。中央に上妻氏のマイク、右に深澤氏の機材群という配置。深澤氏の機材用台の側面に猫の絵があるのも含め、昨年と同じだ。
1曲目は、ポップな「会いにゆく」。深澤氏のリボン・コントローラーが、とても効果的だ。手拍子を促しての「津軽じょんから節」(過去に披露されたアメリカ南部風アレンジよりも、民謡回帰した感じ)。そして、”シャンシャン”の掛け声が心地よい「紅花摘み唄」と続き、ここで深澤氏は、一旦、捌ける
上妻さんのオリジナル作(2002年のアルバム「BEAMS〜AGATSUMA II」収録の人気曲)に、矢野さんが詞を付けた「Solitude」。静かでしっとりと美しい。そして、昨年のツアーで初披露され、先日、新曲として発売されたばかりの「恋の季節」。
ここで、一旦、上妻氏は退場し、矢野さんのソロ。「TONG POO」。沁みる。そして、上妻氏のソロにバトンタッチし、「津軽よされ節」。一挺の三味線から出ているのが信じられないような音が溢れ出す。演奏後、超絶技巧を見せつけられた観客からどよめきが起こるのは、もはや、彼のソロでの定番だ。
二人揃って、インプロヴィゼイション的掛け合いから始まる「ROSE GARDEN」。終盤に掛けて加速しながら、見事に息の合ったプレイ。カッコ良し!
深澤氏も戻り、中毒性の高いサウンドの「淡海節」。ロック・テイストのアレンジで「稲すり節」。そして、本編ラストは、先日発売されたCDの裏面(?)「OHARA-BUSHI」。深澤氏のソロ・プレイも渋い。会場に、手拍子だけで無く、一緒に歌うよう呼びかけ、楽しく盛り上がって終了。
アンコールで、新曲。敢えて曲名は告げずに、演奏開始。手拍子の雰囲気から、民謡かと思わせて、上妻さんの三味線が奏で始めた旋律は、教授の「TIBETAN DANCE」(1984年のアルバム「音楽図鑑」収録)。これが、三味線と合う!まさかの盛り上がりで、1st Show終了。
2nd Showも、セットリストは同じ。どんな曲を演るのかのドキドキ感は無いが、その分、安心して演奏に没入できる。上妻さんのソロ「津軽よされ節」演奏後のどよめき、「ROSE GARDEN」での(途中、矢野さんが誤嚥するハプニングはあったが、それをリカバリーしての)最高に息の合った熱演などは、確実に2ndの方が凄かったかな。
そして、やはり、最後の「TIBETAN DANCE」が、それまでの興奮を全て上書きしてしまう。この曲が三味線に合うと喝破し、見事なアレンジを施したやのとあがつま、流石である。もっとも、やのとあがつまと言えば、の、「ラッセーラ!」のコール&レスポンスも再体験したかったかな。
いずれにしても、このユニットでの活動を続けることに、まだまだ意欲的な発言もあったので、さらなる新作&新ライヴに期待なのである。
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