KYOTO NIPPON FESTIVAL~Autumn Leaves 2016~矢野顕子 ふたりでジャンボリー ゲスト:上妻宏光


これが第一回目となる、日本の伝統文化と音楽を融合させた季節型フェスティバル「KYOTO NIPPON FESTIVAL」の一環として、三味線奏者 上妻宏光氏を迎えた「ふたりでジャンボリー」が開催されました。昼・夜、二回公演でしたが、私は第一部のみ鑑賞できました。
誤りのご指摘や追加情報等あれば、送っていただけると助かります。

メンバー
2016年12月4日(日):上七軒歌舞練場

button メンバー

上妻宏光

矢野さんとの共演回数も増え、息もぴったり。会場の雰囲気から、着物かと思いきや、スーツ姿で登場。

矢野顕子(piano, vocal

乾燥に喉をやられたらしく、曲中、かなり咳き込む場面もありましたが、問題なく演奏を乗り切るところが、プロフェッショナル。

ページ先頭へ ページ最後へ

button 2016年12月4日(日)第一部:上七軒歌舞練場

buttonセットリスト

  1. * ひとりぼっちはやめた
  2. * ごはんができたよ
  3. * * こきりこ節(富山県民謡
  4. * * 弥三郎節(青森県民謡
  5. * 紙の舞(上妻宏光
  6. * 津軽じょんがら節(青森県民謡
  7. * * 田原坂(熊本県民謡
  8. * * Solitude(上妻宏光・矢野顕子
  9. * * 達者でナ
アンコール
  1. * * 斎太郎節(宮城県民謡

* は、矢野さん演奏
* は、上妻さん演奏

buttonReport

日本の伝統文化の中心地であり世界有数の観光都市・京都から、世界に向けて、音楽、アート、食文化、日本の伝統文化などの魅力を広く発信するイベント 「KYOTO NIPPON FESTIVAL」。その第一回目が、北野天満宮と、その門前で栄えた花街、上七軒で開催。三つのステージで、二日間、15組以上のミュージシャンによる公演。他にも、生け花のワークショップや、京都吉兆がプロデュースするフード&ショップなど、多様な日本文化を堪能できるイベントで、その一環として「二人でジャンボリー」も開催。その舞台は、日本最古の花街「上七軒」にある歌舞練場(劇場であり、また、芸妓・舞妓が歌、舞踊、楽器等の練習を行う場所)。明治30年代の建築以来、増改築を繰り返してきたという、キャパ400席以上の木造劇場。

これは、遠出してでも観たい!ということでチケットを取ったものの、ついでの観光は殆ど出来ない日帰り京都となった。新幹線で京都駅に到着し、まずはジェイアール京都伊勢丹へ。YANOTAN特設会場で買い物してから、市バスで北野天満宮へ移動。参拝して紅葉を鑑賞後、上七軒の風情ある町を散策。昼食は、上七軒歌舞練場の中のカフェでいただく。今日は、KYOTO NIPPON FESTIVALのチケットを持っている人のみ利用可能とのこと。趣のある店内で、洋食屋さん風のポークカツレツ。

上七軒歌舞練場 14時前、一旦、建物の外に出て正面玄関へ回り(カフェの入り口は歌舞練場の裏口の方になる)開場を待つ。正面玄関から入ると、錦鯉の泳ぐ、風情ある日本庭園。そのわきの廊下を進み、会場へ。座席は、いろは順。木造の天井と緋色の内装。ぶら下がる提灯。まさに、和の空間。

ステージ上には、Rolandのデジタル・グランド・ピアノが設置されている。後のMCによると、本物のピアノだと、床が抜ける恐れがあるから、とのこと。

演奏が始まる。まずは、矢野さんのソロで二曲。Rolandのデジタル・ピアノは、ダイナミックレンジや、微妙なニュアンスで、リアル・ピアノと僅かな差が出ると感じるが、十分にきれいな音色だ。Zepp DiverCity TokyoのPAを通したグランドピアノよりも、余程、美しい響きだと思う。

上妻さんが登場し、二人で民謡を二曲。そして、上妻さんのソロで、オリジナル曲と、津軽じょんがら節。圧巻の三味線ソロに、演奏後は会場からどよめきが起こる熱演だ。

矢野さんが舞台に戻り、再び、二人の共演。上妻さんオリジナルのインスト曲に矢野さんが詞を付けた「Solitude」は、是非ともCD化してもらいたい名曲だ。そして、演奏前に、ひとしきり、三橋美智也さんの話題で二人が盛り上がった後、本編ラスト「達者でナ」。アンコールは、会場の手拍子とともに「斎太郎節」。

お二人のコンビネーションが、共演を重ねるごとに良くなっているようで、実に聴き応えのあるライヴだった。私は、この二人のアンサンブル、かなり好きである。それだけに、アンコールを入れて10曲というのは、ょっと物足りない気もする。第二部も観たかったな。

ページ先頭へ ページ最後へ


Liveへ戻る ホームページへ戻る

メールはこちらへ