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メンバー |
2013年8月9日(金):ブルーノート東京 |
2013年8月10日(土):ブルーノート東京 |
2013年8月12日(月):ブルーノート東京 |
2013年8月13日(火):ブルーノート東京 |
2013年8月15日(木):ビルホードライブ大阪 |
2013年8月16日(金):ビルホードライブ大阪 |
今年は、新アルバム「Love, Gratitude And Other Distractions」を引っさげての登場。
今年は、新アルバム「The Chris Parker TRIO」を引っさげての登場。
さて、1st Show。初日の一発目と言うことで、冒頭、Willのベースの音が出なかったり、バンドと矢野さんのタイミングがずれたり、ステージのセッティングでもたついたり、という小トラブルがあったのはご愛敬。矢野さんはピアノの他に、Nord Electro 3を演奏。なお、今年のオリジナル・カクテルは「つき合っちゃおうかな?」。ラムをベースに、レモン・マーマレード、グレープフルーツ・ジュース、カモミール・ティーをミックスしたものだが、意表を突くネーミングである。
一曲目から、演奏も声の調子も絶好調だ。「海のものでも、山のものでも」は、バンド・アレンジで聞くのは初めてだったが、ベースラインをWillに任せたことで、矢野さんのピアノが自由自在に飛び回るという感じで、とても良かった。
「With You in Mind」は、ワンコーラス目ををスタンディング・マイクで歌い上げ、途中からピアノの前に移動するスタイルでの演奏。続いて、Will Leeの新アルバム(傑作です!)収録曲「1, 2, 3」。ライヴで聴いても良い曲だ。
矢野さんの新曲「リラックマのわたし」。Willが、ベースでMATOKKUばりの特殊な音色を出したりと器用なところを見せ、コーラスの部分では矢野さんが「皆さんも一緒に」と盛り上げる。と、ここで、客席後方にリラックマの着ぐるみ登場。会場、さらに大盛り上がり。リラックマ、可愛い。そして想像以上にデカい!
「変わるし」では、Willがたっぷりとソロ。ベースを裏返して弾くという曲弾きも披露してくれる。本当に器用なエンターテイナーだ。続いて、Chrisも熱いソロを披露。
この熱演で盛り上がったところで、本編ラストへ。まさかの、オリジナル・アレンジでの「在広東少年」!!!大村憲司(もしくは渡辺香津美)の、あの印象的なイントロも、Willがベースで完全再現。終盤、ギター・ソロが無い分、このトリオらしい間奏も入るが、基本は見事なまでにオリジナルの再現で、もう感涙である。
アンコールは、思いっきり低音を効かせたファンクなアレンジの「ごはんができたよ」。そして、Willのブルースハープから始まるMarvin Gaye & Tammi Terrellの名曲(私自身は、Diana Ross & The Supremesバージョンの方をよく覚えているが)で、ソウルフルに決めて終了。
精算を終えて、階段を上がると、観客を見送るリラックマがいる。身長はそれほど高くないのだが、なんせ二頭身。頭がでかい。しばらくして、よちよちと裏手にはけていく。私はそのまま2nd Showの開場まで待っていたのだが、近くにいた人達が、どうやらリラックマ関係者らしい。「2nd Showにも出ることにしました」「曲順は一緒ですか?」「動線はあれで良かったですか?」などの会話が聞こえてくる。
で、2nd Show。珍しく、1stと全く同じセットリストだ。リラックマの登場タイミングに気を遣ったのだろうか? 1stのようなもたつきは無く、演奏の迫力は、4割増しぐらい。凄かった。
在広東少年は、もしかしたら、日曜日に行われるワールドハピネス2013で、The おそ松くんズとして披露するためにオリジナル・アレンジを久々に取り上げたのかな、と邪推もするのだが、私はワールドハピネスには参戦しないので、誰か行った人に確認してみよう。
(8/12 追記。私の邪推でした。ワールドハピネスで在広東少年の演奏は無かったそうです。)
さて、二日目。会場が暗くなる前に登場する三人。ただでさえ、休日のタイム・テーブルなので、1stの開場が15時45分、開演が17時と、かなり早いのだが、全体的に押し気味だった昨日とは大違いだ。
違うと言えば、音響も少し変わったように感じた(席は、昨日と同じ場所だったので、条件は同じはず)。低音が強化された硬質のサウンドになった気がする。今回のバンド・アレンジにふさわしいチューニングだと思う。
セットリストは、昨日と全く同じ(リラックマの登場も同じ)。ちょっと意外だが、その分、各曲の熟成度が高まっていくのが感じられて面白い。特に1st Showでの矢野さんの歌唱は、声も滑舌も、とても素晴らしかったと思う。余裕が出てきたせいか、初日よりもMCが長くなっているが、enthusiasticなChrisは、その間が待ちきれないのか、矢野さんが話している途中でカウントを始める場面が何度か。矢野さんからは「血気にはやっている」と言われてました。
一方、2nd Showでは、テンションが上がりすぎたのか、歌詞が飛ぶ箇所がちらほら。その分、演奏は、さらなるヒート・アップ。特に「在広東少年」のカッコ良さは桁違い。グランドピアノとキーボードを同時に弾きながら、昔さながらの思いきりのいい歌いっぷりの矢野さん。飛び跳ねるWill。そんな中、今日、特に実感したのは、Chrisのドラムの凄さ。完璧に、あの「在広東少年」のドラミングなのだ。
その勢いのまま、アンコール。最後の"Ain't No Mountain High Enough"は、圧倒的なノリ。ソウル度、前日比5割増しって感じである。
ということで、昨日以上に楽しく、興奮したライヴだったが、個人的にツボにはまったのは、5曲目"1, 2, 3"の曲紹介のMCで、矢野さんがぼそっと「ご機嫌いかが」と言ったことだ。やはり、明日のワールド・ハピネス2013を意識しているのか?(矢野さんも参加するスペシャル・バンド=The おそ松くんズのメンバーに、咲坂守と畠山桃内もいるのである)
(8/12 追記。ワールドハピネスで、在広東少年の演奏は無かったけれど、The おそ松くんズは「ごきげんいかが 1-2-3」を演奏したそうです。これはびっくり。)
私は、先週が夏休みで、今日から通常業務。仕事帰り、夕立に遭いながら2nd Showへ。ブルーノートはお盆営業なのか、休日のタイムテーブル。2nd Showの開場は19時。開演は20時。休み明けで溜まっていた仕事もそこそこに開場時刻にはたどり着いて、しっかり飲み食いしてスタンバイ。
矢野さんは、昨日は猛暑の中、ワールドハピネスの野外ステージをこなされたので、コンディションが心配だったが、それは杞憂。充実の演奏だった。もっとも、さすがに昨日の野外は大変だったそうで、今まで嫌いだったポカリスエットが好きになってしまったそうだが。
冒頭、ヴォーカルを少し抑え気味かなという印象を受けたのだが、ピアノ演奏は熱い。むしろ、声に力みが無く、とてもバランス良く聞こえる。特に、今日は「With You in Mind」の演奏が心にしみる。
「リラックマのわたし」の演奏前には、渋谷駅でリラックマ特別仕様の電車(1時間に1本の割合で、期間限定運行中)を待ち、大崎まで乗車。大崎で交代した女性運転手に話しかけた、というエピソードを披露。面白い。もちろん、今日も、リラックマ登場。
今日は観客のノリも良かったと思う。それに乗せられるように、「変わるし」でのWillのソロ(ピンクパンサーのテーマを交えたりしていた)もChrisのソロも、これまで以上の白熱ぶり。「在広東少年」も、大盛り上がり。
アンコールで登場した際、今年の演奏曲について、「いつもだと、ステージによって少しずつ曲目を変えていたのだが、今年は、三人ともこのラインナップが大好きで、演奏していて楽しい」という説明があった。確かに、捨て曲無しだし、構成としても、良いと思う。何より、聞いていて楽しいので、毎回同じセットリストでも、全く無問題である。
アンコール最後の曲を歌い終わった矢野さん、珍しいほど息切れしていたようだが、野外フェス明けで、この熱演。本当に、ありがとうございます。
基本的には、四日間とも同じ。ただし、私は見ていませんが、この日の1st Showでは、「在広東少年」の前に、ベースにトラブルがあって、その対処の間、矢野さんが「いもむしごろごろ」を披露したそうです。
いよいよ、東京公演の最終日。今日も、仕事もそこそこに切り上げて、駆けつける。
もう、毎度のことだが、ブルーノート最終日の2nd Showの盛り上がりは特別だ。一曲目から、アンコール・ラストまで、一分の隙も無い、超ハイ・テンションをキープした演奏が展開。楽しさマックスである。
レポートと言うには短すぎるが、これで全部言い尽くした、と思えるほど充実した演奏だった。「With You in Mind」の後半の、何かが憑依したかのようなピアノ演奏も凄かった。「1, 2, 3」では、途中、サイドに控える音響さんがWillと矢野さんのヴォーカルにエフェクトを効かせる箇所があり、これまでのパフォーマンスでは微妙にタイミングがずれることがあったりしたのだが、今回は完璧。もちろん「在広東少年」の白熱ぶりも、"Ain't No Mountain High Enough"の楽しさも、最高。全曲、これまでのステージの三割増しのパッション、という感じだった。
仕事帰りに、ここまでの至福のひとときを堪能させてくれたトリオに、心から感謝。と同時に、このサウンドを次に体感できるのは一年後かぁ、という寂しさも覚えるのである。