|
今年は、例年以上にスギ花粉飛散の立ち上がりが早く、先月初めから大量に飛んでいるという感じ。その分、早く収束するかもと期待していたのですが、終わりは変わらずという感じですねぇ…
最近のIN
小倉博和と佐橋佳幸によるギター・デュオ「山弦」と大貫妙子によるライヴを観に、ビルボードライブ横浜に行ってきた。この組み合わせを観るのはちょうど1年ぶりである。因みに、先週末の清水ミチコに続き、今年度の「芸術選奨文部科学大臣賞 大衆芸能部門」受賞者の公演を鑑賞ということになる。
まずは、山弦の2人のインストでスタート。そして、大貫妙子が登場し、「ベジタブル」。演奏後、最初の話題は、やはり「芸術選奨文部科学大臣賞 」。小倉博和曰く「僕らの周囲で次に受賞するとしたら、佐橋君の嫁さんか?」 観客含め、全員、なんとなく納得。
そこから、「あなたを思うと(山弦の「祇園の恋」に大貫妙子が歌詞を付けた曲)」、「ひまわり(大貫妙子が音楽を担当した映画「東京日和」の主題歌)」を3人で演奏し、大貫妙子は一旦退場。
山弦のパートは、3曲。曲毎にギターを持ち替える佐橋佳幸に対し、小倉博和はギターはそのままで、エフェクターを駆使する。春らしい調べと、馬鹿テクの組み合わせが楽しい。
大貫妙子が戻り、先日のロサンゼルス公演の話(ダイヴする人が現れる? ほどの盛況だったそうだ)から、「春の手紙」、「メトロポリタン美術館」、「都会」。なお、「メトロポリタン美術館」は、NHKの「みんなのうた」用だったので、作詞に際して、子供の好きな物をあれこれ考え、思いついたのが、”スパゲティ・ナポリタン”!そこから考えている内、"メトロポリタン"になったという裏話を披露。
本編ラストは「色彩都市」。アンコールは、山弦のインストゥルメンタル(小倉博和は"ハープウクレレ"を演奏)と、大貫妙子も戻って「ピーターラビットとわたし」。これで全編終了。
穏やかな雰囲気の中、この3人が奏でる美しいメロディー・ラインが、実に心地よく、春の宵にぴったりのライヴだった。
2025年の国際量子科学技術年に合わせた企画展を観に、東京都現代美術館に行ってきた。
宇宙や量子などのサイエンス領域とアートのコラボレーションによって「世界の成り立ち」や「見えない世界」について考えるという趣向で、科学者による宇宙研究や、アーティストの「宇宙」に関する作品群、さらに、国産量子コンピュータによる初のアート作品などが展示されているという。
先週、宇宙を舞台にしたSF映画を観たこともあり、興味を惹かれたのだが、何が何だか理解出来ないリスクもあると思いつつ、展示室へ。
展示は、大きく分けて、宇宙に関する物と、量子力学に関係する物。どちらの展示も、付されている解説文が理系では無い私には難解極まりないが、まだ、宇宙の方は、理解できそうな気がする。
写真は、深宇宙彫刻「ARTSAT2 DESPATCH」の実物大模型。3Dプリンターで製作した機体をJAXA H-ⅡAロケットで地球脱出軌道へと投入。深宇宙からの電波を世界中のアマチュア無線家の協力で受信するというプロジェクト。2014年12月3日に打ち上げられ、12月14日には、470万Kmというアマチュア無線最遠の通信記録を達成したという。今でも、この機体が宇宙空間を旅しているというのは、確かに実感できるロマンだ。
一方、量子の方は、あまりにも難解。もっとも、それをネタにアート作品を製作している芸術家も、どこまで理解して作品に落とし込んでいるのだろうか?という疑問も沸く。
とりあえず、写真の作品を観ても、私には「作者の落合陽一は、落合信彦の息子さんだったんだなぁ」とか、「何だか綺麗だなぁ」、程度の感想になってしまう。
どの作品も、背後の意味をもっと深く理解できたら楽しそうだなと思う一方で、「量子もつれ」とか「量子の重ね合わせ」とか、本当に人類が解き明かすことが出来るのかしらん? という気になってしまう。いずれにしても、知的刺激という点では、なかなかエキサイティングな展覧会だった。
東京都現代美術館では、米国の芸術家 Sol LeWitt(1928 - 2007)の回顧展も観てきた。
彼は、物質としての作品よりも、それを生み出すアイディアやプロセスを重視する「コンセプチュアル・アート」という言葉を生み出した人だ。彼の立体作品は、原美術館の中庭で観たことがあるが、今回は、ウォール・ドローイングがメインの展示になっている。
ただし、展示されている「ウォール・ドローイング」は、Sol LeWitt本人が制作した物ではない。彼が作ったのは、“アーティスト本人以外の手で描かれること”を想定した指示書。今回の展示は、彼の財団が指定した”ドラフト・パーソン”の手によって、美術館の壁面に新たに描かれた物。コンセプチュアル・アート作家の面目躍如である。
と言うわけで、左の作品のタイトルは
「ウォール・ドローイング #283
青色の円、赤色の直線、黄色の直線の位置
青色の円は壁の中心を中心とする直径80インチ (200cm)で、赤色の線は円の中心と円周を結ぶ線分の中点から壁の右上方向へ壁の右上角まで描かれ、黄色の線は赤色の線が円周と交わる点から円周と壁の左辺の中点を結ぶ線分を二等分する点まで描かれる」
ちょうど、訪れていた時間に、地下の講堂で、学芸員と、会場設営を統括した”インストーラー”による「展覧会のストラクチャーをひらく / ウォール・ドローイング」と題したプログラムが実施されていたので、参加してみた。
インストーラーの指揮の下、Sol LeWittが残した指示書に従い、ドラフト・パーソンが実際に作業した工程と、その苦労話(滅茶苦茶、大変だったことが良く分かる)。学芸員の方々が、中々に話し上手で、とても興味深い内容だった。美術展の設営に不可欠なインストーラーという仕事についても、初めて知ることができた。また、ウォール・ドローイングを巡る権利関係や対価についてのリアルな話も聞けて、こちらも、刺激的な展覧会だった。なお、この展覧会が終われば、ウォール・ドローイングは塗り戻されてしまうとのこと。
先々週のTVに続き、リビング環境刷新の第二弾は、オーディオ。
現行の21年選手のオーディオ・セット、DENONのアンプ:PMA-SA1と、ELACのスピーカー:BS602 X-JETの組み合わせは、今でも、とてもクオリティの高い音なのだが、TVが壊れ、リビングで過ごす時間が減ったことで稼働率が下がっていた。さらに、スタンドに乗せたブックシェルフ・スピーカーは地震の時に心配だとか、HDMI入力付きのアンプなら新調するTVの音も出しやすいな、などと考えている内、機器選択の面白さにハマってしまった。
まずは、現行機種をオーディオの買い取り屋に引き取ってもらったのだが、「20年以上経っているので、買い取りは出来ない。むしろ、本来、処分するのにお金がかかるところを、引き取ってあげるのだ」という、”高価買い取り”の宣伝文句とは全く違うことを言われてしまった…。ゴネるのも面倒くさく、そのまま持っていってもらう。
期待していて臨時収入が無くなったので、結局、これまで使っていた物からダウン・グレードした選択にせざるを得ない。どうせ替えるなら、音の傾向も、これまでのDENON & ELACとは逆方向に振った、明朗快活な響きを目指すことにする(現行機は、繊細な音を丁寧に鳴らすタイプ)。
で、選んだのが、アンプ:YAMAHAのR-N1000A、スピーカー:KlipschのRP-8000F II。散々試聴した結果、価格とのバランスがベストと判断(B&Wの703 S3が、もう一声、安ければ…)。ただ、サイズは大き過ぎたかも…
とりあえず、アンプとスピーカーの結線を済ませる。当初、HDMIからの音が出ず、ケーブルを変えたり、あちこちイジったりと、小一時間、悩んでしまった。TV側の設定で、音声出力をを「自動」ではなく、明示的に「PCM」に設定するというのが正解だったが、LGのTVは、設定メニューの階層が深すぎて、中々辿り着けなかった。PCからのUSB出力も、最初はダメだったが、これは単にケーブルの接続が甘かっただけで解決。
スピーカーの奥行きが長く、背面にバスレフがあるため、後方にスペースが欲しいところだが、部屋の面積はいかんともしがたく、後方の壁面に吸音パネルを取り付けてみた。後は、YAMAHAのアンプに付いているマイクを使って自動で音場を整える「YPAO(Yamaha Parametric room Acoustic Optimizer)」という機能も試してみる。各種レビューを読むと、あまり評判が良くないのだが、自室の場合は、これを使った方が音の明瞭度が上がるような気がする。
正直な所、旧セットの音質の良さは凄かったなと、改めて思ったりもしているが、一応、狙った方向性の音は鳴っている。数ヶ月、エージングしながらセッティングを追い込んでいこう。あと、心配事は地震対策か。
そうこうする内、今度はヒノキ花粉も、例年より早い立ち上がりで飛散が始まっているようです。あと、丸一ヶ月は辛抱ですかね。
|