IN/OUT (2024.2.11) |
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令和は、2月に祝日が2回。しかも、今年はどちらも3連休。そのPart.1の週末です。 最近のIN「LIVE@マキタスポーツ マキタスポーツ×清水ミチコ」@コットンクラブ (24.2.7)マキタスポーツが清水ミチコをゲストに迎えるステージを観に、コットンクラブに行ってきた。2人の共演を観るのは、2014年の清水ミチコ武道館公演(その後、恒例企画となる武道館公演の初回)以来だ。 まずは、マキタスポーツ。ドラムスのウチノファンタジー と、ピアノのジミー岩崎をバックに登場。軽快なトーク(私が観たのは20時30分からの2nd showだが、1st showの客をディスる毒舌っぷり)で場を和ませた後、音楽ネタへ。昭和~平成初期の有名曲の歌詞が、今のコンプラ観点だとヤバい(沢田研二の「カサブランカ・ダンディ」とか、石川ひとみの「まちぶせ」など、確かにね)みたいな、ある種、王道の歌謡ギャグ。ウチノファンタジーが良い味を出していて、堂々たるコミック・バンドという雰囲気だ。そして、大川栄策の「さざんかの宿」の歌詞(この時代の演歌は、歌詞の文字数=情報量が少ない)1~3番全てを、Mr.Childrenの「Tomorrow never knows」の1コーラスに押し込んで歌うという、捻りの効いたネタ。これは見事!というか、歌詞の「他人の妻」という響きだけで爆笑。 そして、清水ミチコ登場。今回はピアノ演奏はジミー岩崎に任せ「Imagine」。色々な人が登場する物真似ネタだが、後半は清志郎の声でガチ歌唱。これには、ちょっと感動してしまう。 ここから、2人の共演。矢沢永吉とユーミンになりきってみたり、「さざんかの宿」をさらにいじり倒したりして、良い大人2人が音楽ネタでふざけまくるのが、ひたすら楽しい(お2人の「さざんかの宿」ネタは、YouTubeでも披露されていたが、遥かに完成度が上がっている)。 マキタスポーツのオリジナル曲を2人で熱唱して、清水ミチコは退場。マキタスポーツが最後にもう1曲披露して全編終了。 TVでは俳優としての活躍を見ることが多いマキタスポーツだが、音ネタ芸人としての実力も素晴らしい。ただ、音楽性のマニアックな深さという点では、やはり清水ミチコは唯一無二だと再認識もした。今回は、彼女のオリジナル・ネタは控え目で、ゲストとしてマキタスポーツのネタに乗っかる形だったが、彼女のパフォーマンスを、コットンクラブという小さめのハコの至近距離で楽しむことが出来たのは貴重な機会だった。 「清水ミチコアワー ~ひとり祝賀会~」@久喜総合文化会館 (24.2.10)正月の武道館、水曜のコットンクラブに続いて、土曜日も清水ミチコのライヴを観に、埼玉県の久喜総合文化会館に行ってきた。ツアー中にバージョン・アップされていくネタと、会場毎に工夫されるご当地ネタをチェックするためにも、物理的に行ける距離で開催されるライヴには、極力、足を運びたいのだ。 会場の久喜総合文化会館は、大・小のホールに、会議室や研修室、プラネタリウムもある大規模な文化施設だ。土曜の昼下がり、清水ミチコ目当てではない人も多く訪れてる。地方都市の文化施設というと、閑古鳥が鳴いているのかと思っていたが、大違いだ。ただ、車社会だからか、駅から徒歩15分ほどかかるのが難点。大ホールは、キャパ1,218席。昔ながらの市民会館という風情。 15時、開演。清水ミチコが本番前に会場周辺で見つけた「変な彫刻」の写真を投影するなど、ご当地感溢れるオープニングが楽しい(公共施設に、場違い感のある彫刻が展示されているのは、地方都市あるある)。もっとも、会場とのやり取りの中で、必ずしもお客さんの久喜市民率は高くないことが判明。私も人のことは言えないが、遠くは宮崎から来ている人も! 披露されるネタの数々は、武道館と同じ物もあれば、骨格は同じでも中身がバージョンアップされている物、そして、新ネタも有り。地方都市でのツアーにも、ちゃんと実弟イチロウ氏も参加している。飛騨高山のジャズ喫茶の経営は大丈夫なのかしらん? そして、「作曲法」の新ネタ2つ、アルフィーとYOASOBIの完成度の高さには、今回も、感嘆&爆笑。特徴が有るYOASOBIはともかく、アルフィーの音楽って、意外にネタにしづらい気もするのだが、このイジり方は、つくづくお見事。 期せずして清水ミチコ強化週間となってしまったが、クラブでのゲスト出演と、ホールでの単独公演。毛色の違うパファーマンスを堪能できた。 ただでさえ、日数が少ない2月に2回も祝日があるのは、(それなりに忙しい時期なので)仕事的には厳しいものの、やはり、ありがたい。これで、スギ花粉が飛んでなければ、もっとありがたいのですがねぇ |