IN/OUT (2023.1.29) |
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先週は、大寒波の襲来に備え、3日間、テレワークで自宅に籠城状態でした。が、私の居住地では雪が降ることもなかったので、やや過剰反応だったかな。 最近のIN"Last Film Show" (23.1.28)インド映画を観てきた。それも、珍しいグジャラート語映画(ヒンディー語やタミル語の映画に比べて、圧倒的に製作本数は少なく、日本で一般公開されるのは初めて)。邦題は「エンドロールのつづき」。悪くない題名だと思うが、オリジナルの”Film”というワードは生かしてもらいたかったかな。 主人公は、インドの田舎町に暮らす少年。父親のチャイ売りを手伝い、暮らしは貧しい。ある日、家族で出かけた映画館(父親は基本的には映画嫌い。ただ、信心深い彼は、インドの女神「カーリー」を描いた映画ということで家族を連れて行ったのだ)で、映画の魅力に取り憑かれる。学校を抜け出しては映画館に通い、映写技師と仲良くなった彼は、映画を作ることを夢見るが…。というお話。 いわゆる先進国が舞台だと、映画の魅力に取り憑かれた少年は、"Super 8"のように、中古の8mmカメラで自主制作に手を出すのが定番だと思う。しかし、インドの貧しい少年には動画を撮影する機材の入手は無理だ。その代わり、彼は全く予想外のやり方で、「撮影」ではなく「映写」に挑む。これが、意表をつく胸熱展開。 この作品で描かれる映画は、あくまでもフィルム映画だ。主人公が惹かれたのは、ストーリーやアクションや歌やダンスではなく、光を閉じ込めたフィルムそのものなのだ。Pan Nalin監督の実体験を元にした映画ということだが、このような感受性を持った少年が映画監督として成功を収めて本当に良かったと思う。なお、映画の冒頭で、Lumière兄弟、Kubrick、Tarkovskyらへの献辞が表示される。その人選を観て、ムムム、と思ったのだが、この監督は、ガチの映画フェチ、それも、「フィルム」映画フェチに違いない。そんな監督が撮った自伝的作品。映画好きを自称する人は観るべし。 あと、映画の中に何度も登場する、お母さんがお弁当を作るシーン。これが、すこぶる美味しそうなのも見所だ。 「久保みねヒャダこじらせライブ#34」@フジテレビ本社内特設会場 (23.1.29)久保ミツロウ、能町みね子、ヒャダインの三人をレギュラーに、フジテレビで不定期に放送されている番組「久保みねヒャダこじらせナイト」のトークイベントを観に、フジテレビに行ってきた。お目当ては、ゲストの清水ミチコである。 会場はフジテレビ本社ビル内。一般の見学者用のエリアではなく、ガチの収録用スペース。大道具倉庫のようなパックヤード感溢れる所を抜け、大がかりな撮影に使うのであろう大空間へ。そこにステージがしつらえてあり、パイプ椅子が並ぶ。 13時から本番スタート。今日は、同時に配信も行われており、後日、オンエアもされるそうだ。前半は、久保ミツロウ、能町みね子、ヒャダインの三人によるトーク。そして、後半、清水ミチコが登場という流れ。同じ匂いのするメンバーなので、トークは大いに盛り上がる(久保ミツロウと能町みね子は1月2日の武道館公演に行っていたそうだ)。個人的には、「作曲法」ネタについて、敏腕音楽プロデューサーのヒャダインがどのように評価するか聞いてみたかったのだが、そこに話が発展しなかったのは残念。 清水ミチコは、メンバーや会場からのリクエストに応え、ネタを披露するが、単独ライヴのようなガッチリしたものではなく、緩い感じだ。それでも、サービス精神はたっぷり。ライヴでお馴染みの観客いじりで場を盛り上げながら、新ネタを入れてくるし、「矢野顕子の物真似」のリクエストに対して「サッちゃん」というマニアック・ネタ(知っている人には刺さりまくる、完璧なコピー)をぶち込んでくる。 本番は2時間。配信終了後、会場だけの延長戦が30分ほどあって全編終了(清水ミチコは延長戦の途中で退出)。中々に面白いイベントだった。 電気代・ガス代の月々の支払額が大幅に値上がりしている今、3日間、一日中暖房をつけっぱなしというのは失策だったかと後悔もする今日この頃です。 |