IN/OUT (2021.12.5) |
|
いよいよ、冬の矢野顕子強化月間、開始です。 最近のIN”Venom: Let There Be Carnage” (21.12.4)2018年公開の”Venom”の続編を観てきた。 Spider-Manの宿敵、Venomを主役にしているが、Marvel StudioではなくSONY Picturesの製作である。Spider-Manの映画化権は、MarvelとSonyの両社が持っているらしく、なんだか話がややこしくなっているのだ。本作は、Spider-Manの原作コミックに登場する悪役を中心に展開する"Sony's Spider-Man Universe"の一作という位置付けである。 Tom Hardy演じる主人公は、超人的な能力を持つ地球外生命体 Venomに寄生されている。人間の脳みそを食べるのが大好きという凶悪なVenomと、なんとか折り合いを付けているのだが、なんやかんやと仲睦まじい感じもある。この、一心同体の「二人」の前に、最強の敵 Carnageが現れる。というストーリーは単純。諸々、ご都合主義の展開も目立つのだが、細かいことに目くじら立てず、主人公とVenomのバディ・ムービーとして呑気に楽しむのが吉。 異形の地球外生命体 Venomが、活き活きとした憎めないキャラクターとして描かれている楽しさは、”The Lord of the Rings”の Gollum役など様々な映画で、まさに異形のキャラクターの「中の人(モーション・アクター)」として活躍するAndy Serkisが監督だからだろう(ただ、二人のバディぶりが、Venomを露骨にパクったとしか思えない「仮面ライダー リバイス」と重なって見えてしまうのは、困ったものだ)。 今のところ、全く別のシリーズとして展開しているSpider-Man自身を描くMCU(Marvel Cinematic Universe)と、その敵役を主人公にするSSU(Sony's Spider-Man Universe)だが、MCU版Spider-Manの次回作"No Way Home"は、マルチ・バース=多元宇宙が鍵となるらしい。となると、二つのシリーズがクロスオーバーすることもあり得るのでは、という憶測がアメコミ・ファンの関心を集めている。そのヒントとなるお楽しみ映像がエンディング・クレジットで流れるのも注目点。この辺の商売の上手さ、流石である。 「清水ミチコ大感謝祭〜作曲法SPECIAL〜」@名古屋市公会堂 (21.12.5)
清水ミチコのライヴツアー「清水ミチコ大感謝祭〜作曲法SPECIAL〜」の名古屋公演を観に行ってきた。ツアー・スケジュール発表直後にチケット取得したのだが、その後に追加公演がいくつも発表されたので、ここまで遠出しなくても良かったという気がしないでもないが、地方遠征自体が楽しいのだから、これで良いのだ。 鶴舞公園に建つタイル張りの公会堂は、1930年(昭和5年)に開館した、国の有形文化財の建造物。キャパ 1,552席(ただし、相変わらず一席飛ばし)。ホールの外観も内装も、レトロな雰囲気が良い感じだ。 清水ミチコ史上、最も早いという14時に開演。前回、仙台で観てから一ヶ月半。基本構成は同じだが、ネタの細部が改良されている。そして、この間の大きな出来事として、瀬戸内寂聴の逝去が有った訳だが、鉄板の寂聴ネタについては遠慮無し。まあ、故人の度量の大きさからすれば、このような毒舌ネタは、笑って許してくれているだろう。 ということで、今回も大いに楽しませていただいた。やはり「作曲法」ネタは、何度観ても、そのクオリティに感心する。曲そのものを真似るのでは無く、そのミュージシャンの作曲法を分析し再構築するというのは、お笑いの域を超えていると思う。私の場合、Official髭男dismなどは、オリジナルをちゃんと聴いたことが無いのに、作曲法だけで分かった気になっているのだが、それで十分という気もする。規制退場を待つ間、偽ユーミンのオリジナル・ソングで場を持たせるサービスも、ナイスだ。 同時に、上原ひろみ強化月間でもあるのですが、こちらのチケット争奪戦は厳しかったです。5勝3敗。かろうじて、勝ち越し。 |