IN/OUT (2021.11.7) |
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Google謹製スマートフォンに乗り換えて一週間。旧Galaxyからの移行は、ほとんどトラブル無しに完了。自分の行動範囲では、問題なく5Gの電波を掴んでくれています(もっとも、劇的なスピードアップを覚えるほどの変化は感じませんが)。 デジタル・ガジェットとしては優れた機械で、触っていて楽しいのですが、200g超えはやはり重すぎるし、バッテリーの持ちが、あまりよろしくないのも気になるところです。電話機として細かいところまで神経が行き届いているのは、やはりGalaxyの方だと思います。また、Microsoftとの提携効果で、Windows上からGalaxyのアンドロイド・アプリを操作できるのは、大きな利点でした。この機能がGoogle機では使えないのが、結構、痛い。 最近のIN「松本 隆 作詞活動50周年記念オフィシャル・プロジェクト 『風街オデッセイ2021』」@日本武道館 (21.11.6)松本隆の作詞活動50周年記念ライヴを観に、日本武道館に行ってきた。 2015年に開催された、45周年記念ライヴ「風街レジェンド 2015」が素晴らしいイベントだったので、今回も行く気満々だったのだが、2日間の開催の内、金曜日は仕事の都合が付かず(テレワークの定着後、定時後の会議が当たり前になってきた…)。二日目のみの参戦となってしまった。一日目の出演者が、太田裕美やアグネス・チャンなど歌謡曲系(それに加えて、B'zなども出演)メジャー路線だったのに対し、二日目は、やや通好みのラインナップで、両日とも参戦したかったのだが仕方ない。ただ、席はアリーナ。左右ほぼ中央の、かなりの前方席。私の武道館史上、最良のポジションだ(ただし、隣が超巨体のおじさんだったので、圧迫感が…)。 演奏は風街バンド。2015年と被るメンバーも多いが、弦楽器と管楽器が増強されている。
ナイアガラトライアングルVol.2の名曲「A面で恋をして」からスタート。オリジナル・メンバーの杉真理、Vol.1メンバーの伊藤銀次(佐野元春のパート)、そして、元はっぴいえんどの鈴木茂(大瀧詠一のパート)という変則トライアングルだが、ナイアガラ好きも納得の布陣だろう。鈴木茂が退場して、伊藤銀次と杉真理で「Do You Feel Me」 ここから、安部恭弘「CAFE FLAMINGO」「STILL I OVE YOU」、稲垣潤一「バチェラー・ガール」「恋するカレン」。このカレンは良かった!。そして、南佳孝「スローなブギにしてくれ」「スタンダード・ナンバー」、鈴木茂と林立夫も合流して「ソバカスのある少女」。前半のMVPは文句なしに南佳孝だ。あの「ウォンチュー!」は、国宝級だな。 南佳孝が退場し、鈴木茂と林立夫で「砂の女」「微熱少年」。小坂忠と林立夫で「しらけちまうぜ」「流星都市」。小坂忠は足下が覚束ない感じの老けぶりだが、歌い始めれば一気にカッコ良くなるところがさすがだ。 星屑スキャット「ミッドナイト・トレイン」、堀込泰行「てぃーんず ぶるーす」、藤井隆「代官山エレジー」。この辺りは、割と淡々と進行していく。 冨田ラボ・冨田恵一登場。featuring クミコで「フローズン・ダイキリ」、featuring 畠山美由紀で「罌粟」、featuring ハナレグミで「眠りの森」。そして、堀込泰行・畠山美由紀・ハナレグミで「真冬物語」 声優界から中島愛「星間飛行」。この会場に異質なアニメ・テイストで堂々と歌いきる。そして、中川翔子「綺麗ア・ラ・モード」。これが素晴らしい。しょこたんの歌唱力の高さは、もっともっと評価されるべきだ。そして、歌唱力と言えば、さかいゆう。「いつか晴れた日に」と「SWEET MEMORIES」。山下達郎の曲と松田聖子の曲を熱演。 ここで、バンドに焦点を当て、各パート毎のメドレー形式で大瀧メロディーを聴かせていく。コーラス隊による「FUN X 4」が秀逸。「雨のウェンズデイ」の旋律も、しみじみ良かった。歌詞がメインのイベントだけど、裏テーマは間違い無く「大瀧詠一」だ。 EPOが竹内まりやの「September」を披露した後、ついに、吉田美奈子登場(前回のパフォーマンスを、私は「大量破壊兵器なみのインパクト」と表した)。まずは、松田聖子の「瑠璃色の地球」を圧倒的な表現力で歌い上げる。一気に、全観客のハートを鷲掴みだ。そして前回も披露した攻めまくったアレンジの「ガラスの林檎」。ここまで出演してきた豪華ミュージシャンがあっという間に霞んでしまう、このとてつもないオーラは、既に人間では無いとすら思える。とにかく凄かった。オーバーじゃ無く、武道館中が騒然としたという感じだ。 しかし、本当のお楽しみは、この後。はっぴいえんどである。ドラムス:松本隆、ベース:細野晴臣、ギター:鈴木茂。そして、大瀧詠一に代わって、キーボード:鈴木慶一。サポートに井上鑑と吉川忠英という布陣で、「花いちもんめ」(鈴木茂がリードヴォーカル)、「12月の雨の日」(鈴木慶一がリードヴォーカル)、「風をあつめて」(ギターに持ち替えた細野晴臣がリードヴォーカル。鈴木茂がベースを演奏)。味わい深いドラムスの松本隆(ロックは、テクニックじゃ無く、魂だ)。この日は大車輪の活躍だった鈴木茂。そして、相変わらず飄々としたカッコ良さの細野晴臣。実に滋味深い演奏だ。これにて、全編終了。堂々の3時間30分の大イベントである。 最後は、出演者全員がステージに勢揃い。吉田美奈子が松本隆に花束を渡し、ここで締めの立派なコメントがあるかと思いきや、はっぴいえんどの三人の話はグダグダ。でも、その仲良し感に、観ているこちらも嬉しくなる。ステージに勢揃いした皆さんが記念撮影した後、規制退場にて帰路につく(大人数のイベント会場での規制退場は、コロナ禍の良き置き土産だと思う)。 5年後、是非、55周年記念イベントも開催していただきたいのである。 ”Eternals” (21.11.7)Marvel Cinematic Universeの新作を観てきた。 監督は、"Nomadland"のChloé Zhao監督。あの、硬派なイメージの社会派監督がアメコミ映画を撮るというのは、違和感もあるが、彼女は漫画好きという情報もある(Wikipediaによれば、「スラムダンク」や「幽遊白書」が好きらしい)。果たして、そのお手並みは。 Eternalsとは、7000年にわたって人類を見守ってきた10人の超人。敵を殲滅した今は、人間社会に溶け込んで暮らしている。研究者としてロンドンで暮らすアジア系女性、ボリウッドでスターになっている者、同性パートナーと家族を築いている黒人のゲイ、聴覚障害者などなど、ダイバーシティの見本市のような人物造形だが、それぞれの個性を的確に描き分けているので、あまり説教臭さは感じない。そんな彼らが、新たに起こった人類の危機に立ち向かうため、再集結するというお話。 その危機というのが、やたらとスケールが大きく、これまでのMCUから、一気に風呂敷を拡げた設定になっている。これだけの大風呂敷だと、今後、どのように他のキャラクターと絡めていくのか心配になるが、劇中、Thanosの「指パッチン」と今回の危機の関係に言及されていたりして、同じ世界を共有していることはしっかりアピールされている。 アクション・シーンのスピード感は素晴らしい。また、都市よりも荒野を舞台にしたシーンが多いのは、いかにもChloé Zhao監督の映像だ。Eternalsの一人が、「幽遊白書の霊丸」にインスパイアされた技を使うのも、監督の個性である。ただ、2時間37分の長尺。説明調の台詞も多く、結構、疲れる作品だ。爽快さには欠ける。 もう一つ、特筆すべきは、映画のオープニングに流れるPink Floydの「Time」のハマり具合。実にカッコ良し。因みに、エンディングにはForeignerの「Feels Like The First Time」が流れる。MCUの音楽の使い方は、私的ツボにはまるのが多いのである。 まあ、Pixel 6 / 6 Proに搭載された消しゴム機能(撮影した写真から、余分に写り込んでしまった他人や邪魔な物を、AIで消し去る機能)の効果は高く、飲みの席で大いに盛り上がるのは、Googleスマホの大きな利点ではあります。 |