IN/OUT (2021.5.16) |
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三度目の緊急事態宣言の延長期間。同じ業種でも、休業・時短営業・通常通りが混沌としてきているようで、何が何やら、という感じです。まあ、今週末は自宅待機ということにしました。 最近のIN「CIRCLE '20 → '21 東京→福岡 実況中継」@ライヴ配信 (21.5.15)福岡 海の中道海浜公園で開催されてきた野外イベント CIRCLE。私は、CIRCLE '18に参戦したが、海の中道というロケーションが生み出すのんびりとした解放感が、とても心地よかった印象がある。参加ミュージシャンのセレクションも、その辺りを意識したものになっていると思うし、訪れるお客さんの間にも緩い雰囲気が漂っている。あまり馴染みの無いミュージシャンの演奏でも、芝生でボーッとしながら耳を傾けていると、多幸感に包まれる。そういうイベントだ。しかし、コロナ禍のため、2020年は開催中止。そして、2021年は、東京のスタジオからの配信のみでの開催ということになった。前夜祭+二日間 開催されるイベントの中で、矢野顕子の新プロジェクト「やのとあがつま」が出演するDay 1を、じっくり観賞。出演者は、サニーデイ・サービス、羊文学、T字路s、手嶌葵、二階堂和美、ハンバート ハンバート、スチャダラパー、Kan Sano、そして、トリが、やのとあがつま。リアル開催されていたら、福岡まで出かけていたと思うラインナップだ。 この中で、初めて観たのが、羊文字、T字路s、そして、Kan Sano。羊文学は。3ピースのオルタナ・バンド。かなり好みの音だし、演奏する姿も良い感じ。一方。T字路sは、私はやや苦手。そして、Kan Sano。トラックメーカーとしての活動が主らしいが、今回のパフォーマンスでは、キーボード&ヴォーカルでスタートしながら、途中でバンド・メンバーでと入れ替わって、ベースやドラムスもカッコ良くこなす。クールでお洒落な才人という感じ。いままで知らなかったとは、不覚。 他に、印象深かったのは、手嶌葵。彼女だけは、地元福岡のスタジオで収録したそうだ。声だけで無く、存在そのものが儚げ。こういうタイプのミュージシャンが、すっとハマる野外フェスが、CIRCLEなんだよなぁ。後ろの方の芝生で寝っ転がって聞いていたい。 対照的に派手なのが、スチャダラパー。ヒップホップが苦手な私にも聞きやすいベテラン・グループだ。適度に抜けた感じのパフォーマンスが楽しい。特に、最後の「今夜はブギー・バッグ」は、実ライヴだったら、超大盛り上がりだっただろうなぁ。 やのとあがつまの次に楽しみにしていたのが、ハンバート ハンバート。登場するや、いきなり、夫婦の日常会話風のMC。そこからシームレスに曲になだれ込み、そしてまた自然にMCが継続するというスタイルが和む。彼らの佇まいと、佐野遊穂の声は、本当に癖になる。ラストの「おなじ話」を聞きながら、また、彼らの単独ライヴにも行きたいなと思う。 そして、お目当てのやのとあがつま。先週のホール・コンサートと2週連続での鑑賞だが、本当にカッコ良いサウンドだ。配信という事で、沢山の人にこのユニットの凄さがが届いたのなら嬉しいのだが。 新しい音楽シーンを積極的に追いかけることがすっかり無くなっている私にとって、フェスは、羊文学やKan Sanoのような新しいミュージシャンに触れられる良い機会だと改めて実感した。ただ、モニターの前に張り付いて鑑賞するのは、やはり、つまらないし、苦手だ。スタジオ収録だと、観客の拍手も歓声も無いのが大いに物足りないし、時間経過と共に変わっていく陽射しや、芝生を渡る風が感じられないのも雰囲気が出ない。まあ、この日の福岡は雨降りだったようで、リアルだと大変だったとは思うが…。いずれにせよ、来年こそは、どこか出かけたいものだ。 配信だと、後からアーカイヴ視聴が出来るのが便利ではあるのだけど、何か違う感じもするなぁと、モヤモヤする今日この頃でもあります。 |