IN/OUT (2020.9.27) |
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4連休の後、3日間働いて、すぐに週末というのは、むしろ疲れが増すと思う今日この頃です。まあ、4連休の間にさらにもう一回、幾つかの攻略系サイトを読み込んだ後で”TENET”を観ることが出来たのはありがたかったのですが(攻略系サイトには、明らかな誤読をしているところも多いな) 最近のIN「桑原あい ザ・プロジェクト」@ブルーノート東京 (20.9.21)若手ジャズ・ピアニスト 桑原あいのライヴを観に、ブルーノート東京に行ってきた。 彼女の演奏は、2017年と2018年に Will LeeとSteve Gaddのサポートを受けたライヴを観、さらに昨年はEAST MEETS WEST SUPER BANDの一員としての演奏を観ている。あのWill Leeに重用される、実力派のピアニストなのだ。上原ひろみ同様、いわゆる王道のジャズからは外れていると思うが、私のようなジャズよりロックやポップスの方が好きという門外漢にミートするタイプ。エレクトーン出身というところも、聞きやすさに通じていると思う。卒の無い曲作りと、外連味もある技巧を発揮するライヴ・プレイは、上原ひろみとは方向性は違うが、聴き応えがある。 Ennio Morriconeの"Deborah's Theme (Once Upon a Time in America)"から演奏スタート。”That's Ball Game”など、この期間中に作ったというオリジナル曲も楽しい。ベースの鳥越啓介とドラムスの千住宗臣も的確なサポートだ。ただ、これまで、Will LeeとSteve Gaddという超大物との共演ばかり聴いていたので、今回のトリオにはイマイチしっくりこないところも感じてしまったのは、申し訳ない。 例によって、収容人数は半分ほどだが、先日の上原ひろみ公演では全員前向きだったアリーナのテーブル席は対面で座る形式に戻り、メニューも多少増えてきた。まだまだ元通りというわけにはいかないが、徐々にかつての状態に戻りつつあることを実感できたのも嬉しい。 「大貫妙子コンサート」@新宿文化センター (20.9.26)大貫妙子のコンサートを観に、新宿文化センターに行ってきた。 当初は、ゲストに原田知世が出演するということで勇んでチケットをゲットしたのだが、彼女の出演はキャンセルされてしまった。新たにゲストとして参加が決まったのは佐橋佳幸。 コジャレたカフェでショートケーキを注文したつもりが、品切れだからと言って炊き込みご飯が出てきたような違和感を覚えてしまったが、仕方ない。というか、バックバンドが、鈴木正人(b)、林立夫(dr)、フェビアン・レザ・パネ(pf)、そしてギターの小倉博和ということで、結果、山弦(小倉博和と佐橋佳幸のギターデュオ)が出演ということになった訳だ。 観客席は一つ飛ばし。大貫妙子のコンサートで大声を出す人もいないだろうから、クラシックコンサートと同様の基準で良いと思うのだが(大貫妙子自身も、MCでその旨の発言をされていた)。演奏は「横顔」からスタート。さすがに安定感のあるバックバンドである。ただ、久しぶりの公演という昂揚感と、観客が半数というゆったり感が相まってなのか、「都会」では歌い出しのタイミングを間違えてやり直したり、「突然の贈りもの」では小倉博和のギターの音が出なかったりと、トラブルも少々。それも含めて、温かい雰囲気のライヴである。 「突然の贈りもの」の後、15分休憩。そして、第二部冒頭で佐橋佳幸が登場。小倉博和と二人、山弦として「Spring」と「Joy Ride」。さらに山弦+大貫妙子で「緑の風」。そこから、そのまま佐橋佳幸も加えたバンド編成で演奏が続く。やはり、山弦の演奏テクニックは凄いし楽しい。 佐橋佳幸が退場し、オリジナル・バンドで「Wonderland」「美しい人よ」、そして「星の奇跡」で本編終了。 アンコールは、まず山弦+大貫妙子で「a life」。そして全員参加で「ピーターラビットとわたし」。 原田知世が出演していたら、グッとお洒落度が増していただろうと思うと残念だが、大貫妙子と旧い仲間で饒舌な佐橋佳幸の参加で、ステージ上の雰囲気がさらに温かくなったと思う。結果的に大満足である。 26日は大貫妙子コンサートとダブル・ブッキングで「氣志團万博2020 ~家でYEAH!!~」。先に氣志團万博のチケットを押さえていたのですが、知世嬢参加の報を受け大貫妙子を押さえ… と右往左往した結果、オンライン開催の氣志團万博は、移動の合間にスマホでチェック。必ずしも、好みのミュージシャンばかりということでも無いのだけど、心意気が良いですな。 |