IN/OUT (2019.5.19)

先週、私には全然響かなかった、と書いた「名探偵ピカチュウ」ですが、日本では"Avengers: Endgame"を押さえ、興行収入トップ。職場の同僚に訊いても、ピカチュウ派の方が圧倒的多数。まあ、かわいいのは分かるけど…。さらに、私としては、時間とお金を投入する気ゼロの「名探偵コナン」も、Avengers以上の人気のようです。まあ、良いんですけどね。


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「百年の編み手たち -流動する日本の近現代美術 -」&「MOTコレクション ただいま/はじめまして」 @ 東京都現代美術館19.5.18

2016年5月から3年間、大規模改修のために閉館し、2019年3月29日にリニューアル・オープンした東京都現代美術館に行ってきた。

閉館前は、何度も来ていたのだが、リニューアル後は、これが最初の訪問だ。開催されているのは、企画展「百年の編み手たち -流動する日本の近現代美術 -」と、コレクション展「MOTコレクション ただいま/はじめまして」

「百年の編み手たち」は、1910年代から現在までの百年にわたる日本の美術について、作家=時代の編み手たちの創造活動の視点から俯瞰するというもの。岸田劉生、岡本太郎、朝倉摂、オノ・ヨーコ、横尾忠則、杉本博司、奈良美智などなど、100名を超える有名作家の作品多数。日本の近代美術に疎い私でも圧倒される作品群だ。ただ、百年の歴史を俯瞰となると、あまりにも範囲が広く、印象が散漫になってしまう気もする。気力・体力が充実した状態でじっくり見るべき展覧会で、ちょっと、私のコンディションが万全では無かったか。

「ただいま/はじめまして」は、3年間の休館中に新たに収蔵された作品(約400点)の中から、2010年代に制作された作品群に焦点を当てると同時に、これまで親しまれてきた収蔵作も紹介するというもの。正直、新規収蔵品で、これは!と思う物は無く、ロイ・リキテンスタインの「ヘア・リボンの少女」など、「ただいま」の作品の方に和んでしまった。また、宮島達男のLEDデジタル・カウンターを壁面に並べた作品が、今回、修復され、光量アップで帰ってきたのも楽しい。

久しぶりに訪れて、改めて感じたのは、東京都現代美術館の巨大さだ。良くも悪くも馬鹿でかい建物なのだ。この、たっぷりした空間を活かしきった展覧会が今後も開催されれば、最寄り駅の清澄白河から10分以上歩かなければならないアクセスの悪さも苦にならないだろう。

あと、改修前の東京都現代美術館を訪れた時のお楽しみだったベトナム料理屋が無くなったのは残念。改修後は、お洒落なサンドイッチ中心のラウンジ「二階のサンドイッチ」になり、サバや豆腐、カカオ風味のテリヤキチキンなど、捻った具材を使ったサンドイッチが提供されている。試してみたが、これはこれで悪くない。ただ、都立の現代美術の施設で何故ベトナム料理なのか?という疑問を頭の片隅に抱きつつ食べるフォーは、中々味わい深かったのだけどなぁ。



今月末のMonsterVerse版ゴジラ「Godzilla: King of the Monsters」には期待するところ大。立川シネマシティでは、その公開に先だって、「メカゴジラの逆襲」、「シン・ゴジラ」、「Godzilla(MonsterVerse版)」を、極上爆音上映で連続公開するという好企画「ゴゴゴゴ ゴジラ極爆2」を開催(私も通う)。大丈夫、同好の士は少なくないぞ、と思う、今日この頃です。