IN/OUT (2019.3.31) |
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写真は、東京ミッドタウンの夜桜。Sheena Eastonのライヴで訪れたときは、満開の直前という感じでした。 最近のINSheena Easton @ ビルボードライブ東京 (19.3.27)Sheena Eastonのライヴを観に、ビルボードライブ東京に行ってきた。 彼女を生で観るのは初めてだ。1980年のデビュー時のショートカットお姉さん風から、かなり印象は変わっている。その40年のキャリアの中で、007の主題歌を担当したり、PrinceやLA & Babyfaceなどの超一流ミュージシャンとのコラボレーションを行ったりしつつ、ショービズ界を生き抜いてきた迫力を感じる佇まい。正直、ちょっとイメージと違うかな、という気もする。バックは、サックス、ギター、キーボード、ドラムス、男声コーラスの5人。 オリジナル曲だけで無く、Burt Bacharachの作品や、モータウン・サウンドなど幅広い曲を採り上げていたが、やはり、Princeプロデュースの曲はカッコ良いと実感。そして、後半は、1983年の「Telefone (Long Distance Love Affair) 」(曲紹介では「テクノロジーが発達した今では"Totally, it makes no sense"。若い人には意味が分からないかもしれないけど、構わないわよね」との発言。矢野顕子の「電話線」にも当てはまりそうだ…)、1980年の「Morning Train (9 to 5)」、1981年の「For Your Eyes Only」の、懐かしサウンドの連べ打ち。良い曲に恵まれたシンガーだと改めて感じ入る。そして、アンコールはデビュー曲「Modern Girl」。あのイントロ・サウンドからもう感涙。こういう名曲を持っている歌手は強いなぁ 最後は、最前列の客全てと丁寧に握手をしながら退場。現在はラスベガスに在住しているというのが、いかにもピッタリくるような大物エンターテイナー感を醸し出していた。 "Shaun of the Dead" (19.3.30)Edgar Wright監督とSimon Pegg、Nick Frostが組んだ映画を観てきた。2004年の作品だが、当時、日本ではDVDスルーだった。しかし、何故か突然、TOHOシネマズの大スクリーンで期間限定公開されることになった。この後、同様に、Edgar Wright監督、Edgar WrightとSimon Peggが脚本、Simon PeggとNick Frostが主演。製作はNira Parkというチームで作られた"Hot Fuzz"、"The World's End"と、三部作を構成する(ストーリー自体は独立しているが、コルネット・アイスへの言及や、劇中のギャグに共通項がある)重要作であり、好事家には見逃せない上映である。 タイトルはもちろんGeorge A. Romeroの1978年の傑作"Dawn of the Dead(邦題「ゾンビ」)"に由来。Simon Peggが演じる主人公の名前がShaunなのである。Nick Frostと共にパブで飲んでばかりいてガールフレンドにも愛想を尽かされる駄目人間という(いつもの)設定。ある日、町中にゾンビが増殖し、彼は、ガールフレンドと母親を守るべく奔走する(結局、逃げ場に選ぶのはパブなのだが)というお話。 Simon PeggとNick Frostのコンビ芸、Edgar Wright監督の歯切れの良いカット割り、溢れる音楽センス(LPレコードを使ったシーンは秀逸)など、現在ではさらにビッグになって活躍する彼らの原点を見るような快作だ。低予算ならではの工夫ぶりも楽しい。 劇中、Queenの楽曲が効果的に使われているシーンがあるのだが、もしかしたら、Queenブームの再燃が、この映画が今頃劇場公開された理由なのだろうか? "Bumblebee" (19.3.30)"Transformers"シリーズの新作を観てきた。主要ロボの一つBumblebeeを主役に、第一作の前日譚を描くという趣向。 実のところ、Transformersについては、自動車に変身するロボット生命体という設定の子供っぽさや、Michael Bay監督の派手なだけで空虚な演出、さらには、近作での中国市場に露骨に迎合した絵作りなど、すっかり辟易してきて、これ以上見続ける気は無かった。しかし、意外に良いという評価を聞くことが多く、確かめてみることに。 記憶回路と発声機能が壊れた状態のBumblebeeと、父親を亡くして以来、内に閉じこもり誰にも心を開こうとしない少女が出会う。彼女はBumblebeeを匿い、友情が育まれれるが、敵方 Decepticonsと米軍双方に狙われることになる。 設定の適当さや、ストーリーの粗さは、いつものTransformersだが、印象的なのは、ロボットの変形シーンや戦闘シーンが、見やすくなっている点だ。そのスピード感だけに頼ったようなMichael Bay監督とは大違い。アニメーター出身のTravis Knight監督の絵作りは、ロボット生命体に一定の説得力を与えている。 また、主人公が父親の死を乗り越え成長していく姿を描く青春映画としても、手堅くまとまっていると思う。肥大化してしまった本編シリーズよりも、遙かに好印象である。 そして、この映画が上手いなぁと思うのは、発生機能が壊れたBumblebeeが、カーラジオを瞬時に選曲し、流れる歌詞を使ってコミュニケーションを取るという設定だ。舞台は1987年。The SmithsやTears for Fearsなど、MTV黄金期のヒット曲の数々が、効果的に使われているのだ。Transformersのファンや主演のHailee Steinfeld嬢目当ての若い客だけで無く、その親世代も取り込む見事な戦術だ。 桜が満開になる一方、スギ花粉よりもヒノキ花粉の方がアレルギー症状が酷い私は、例年より早くヒノキ花粉の飛散量が増えているに違いないことを察知。昼間の花見には出かけたくない… |