IN/OUT (2019.3.24)

FeliCa対応携帯というものを持ったことがないので、これまでSuicaは普通のカード型を使っていたのですが、JR東日本のキャンペーンに踊らされ、View Suicaに切り替えてみました。確かに、クレジットカードでチャージ出来たり、オートチャージが利用できるのは便利です。ただ、JR東日本のサイトの使い勝手の悪さには辟易。ここまで分かりづらくするのって、確信犯的悪意が無いと無理なのではないかと思う、今日この頃です。


in最近のIN

"Spider-Man: Into the Spider-Verse"19.3.21

スパイダーマンのアニメ新作を観てきた。"Venom"のエンドクレジット後に流された特別映像で観たときには、これは自分好みじゃ無さそうだと感じて避けていたのだが、アカデミー賞を受賞し、色々な人が高評価するのを聞いて、観てみることにした。

これが、予想を遙かに超える快作。第一印象で毛嫌いしたことを反省することしきりである。なにより、時空の歪みのために並行世界から集まった様々なスパイダーマン達という設定が凄い。この世界でのPeter Parkerは死に、別の世界から来たのは中年になっているPeter B. Parker。PeterではなくGwen Stacyが蜘蛛に噛まれた世界から来たSpider-Gwen。白黒映画の世界から来たSpider-Man Noir(声優はNicolas Cage!)。日本アニメキャラっぽいPeni Parkerと彼女が操るロボット。そして、カートゥーン・アニメっぽいSpider-Ham。それぞれ特徴有る彼らを描写するため、アメコミ的な画面割りをベースとしたアニメ表現も凝りまくっている。

設定や映像は実験的だが、ストーリーは理解しやすい。極めて真っ直ぐな、少年の成長物語だ。これがまた泣けるし、スパイダーマン達が皆、カッコ良いヒーローとして描かれるところに熱くなる。因みに、Stan Leeは、本作でもカメオ出演。これもまた、胸が熱くなる要素だ。

ということで、MCUとは全く別の味わいのMarvel世界を堪能。


Uriah Heep @ ビルボードライブ東京19.3.21

1969年から活動を続けるブリティッシュ・ハードロック・バンド Uriah Heepのライヴを観にビルボードライブ東京に行ってきた。

メンバーチェンジを繰り返しながらも、不動のギター Mick Boxは今もバンドの中心人物として健在。昨年も新アルバムを発表した現役バンドだ。1971年発売の名アルバム"Look at Yourself"が、「対自核」という、異常にカッコ良い邦題が付けられたことでも印象深い。また、一時期、John Wettonが在籍していたこともある。最近の音源は追っかけていなかったのだが、観てみることにした。

いかにもハードロック親父という風情の5人。ギター:Mick Box、リードヴォーカル:Bernie Shaw、キーボード:Phil Lanzon、ドラムス:Russell Gilbrook、ベース:Davey Rimmer。ステージ上には、いつものビルボードライブ東京以上に目立つギターアンプ。演奏が始まると、通常の50%増しぐらいの音圧だ。

"Grazed by Heaven(2018年「Living the Dream」収録)"、"Too Scared to Run(1982年「Abominog」収録)"、"Living the Dream(2018年「Living the Dream」収録)"、"Knockin at My Door(2018年「Living the Dream」収録)"と、前半は新作中心の選曲だが、現役感全開。私が熱心に聞いていた70年代のアルバムでは、オルガン・サウンドとコーラス・ワークが特徴だったが、しっかり今風のメタル寄りのサウンドにシフトしている。ハードな演奏なのだが、その仕草に余裕が感じられるのがベテランの妙。なんだか、メンバー全員、良い人っぽさが溢れている。

中盤以降は、70年代の曲が中心になるが、オリジナルよりもソリッドなアレンジだと感じる。"Rainbow Demon(1972年「Demons and Wizards」収録)"、"Stealin'(1973年「Sweet Freedom」収録)"、"Gypsy(1970年「...Very 'Eavy ...Very 'Umble」収録)"。そして、"Look at Yourself(1971年「Look ar Yourself」収録)"、"July Morning(1971年「Look ar Yourself」収録)"の2曲をたっぷりと聞かせて本編終了。アンコールは、"Sunrise(1972年「The Magician's Birthday」収録)"と"Easy Livin'(1972年「Demons and Wizards」収録)"

セットリストは、前半:新作、後半:昔の代表曲という、ベテラン・バンドにありがちな物だが、昔の曲も、今のメタルサウンドにアップデートしているのが印象的だ。71歳のMick Boxの、お茶目なロック親父という風情の演奏スタイルも素敵。しっかり堪能した。


"BlacKkKlansman"19.3.24

Spike Lee監督の新作を観てきた。

1979年。コロラド州コロラドスプリングスの刑事がKKKの支部に潜入捜査した実話を元にした作品だ。この話が凄いのは、潜入した刑事が二人で一人の人物になりすましていたという事。黒人刑事が電話でKKKとコンタクトをし、実際にKKK団員と会うのは白人刑事。これが本当にあった話しだというのだから驚く。

黒人刑事に扮するのは John David Washington。Denzel Washingtonの息子だ。そして、白人刑事は Adam Driver。Star WarsのKylo Renだ。二人のコンビが、この作品を良質なバディ・ムーヴィーにしている。

バディ・ムーヴィーとして痛快な展開がある一方で、いつ正体がバレるかという潜入捜査の緊迫感も凄い。さらに、笑いの要素や恋愛展開もある。一貫して人種差別問題を取り上げ、メッセージ色の強いSpike Lee作品は、私は、正直、敬遠しがちなのだが、この映画に関しては、エンターテインメント要素が充実。

ということで、娯楽作として高水準だが、隠しきれずに溢れ出す熱いメッセージが、やはりSpike Lee。ただ、エンターテインメントとメッセージのバランスが良く、とても見やすい映画に仕上がっていると思う。そして、"America First!"を掲げる人物が米国大統領である今、製作されたことに意義のある映画だ。



PCからFeliCaリーダー/ライターを使ってチャージできるのも便利だと思ったのですが、これが、Internet Explorerでのみ使用可。FireFoxもEdgもダメ。やはり、JR東日本の中の人は、かなりの悪意の持ち主としか…