IN/OUT (2019.2.3)

日常の支払いは、基本、クレジットカード、Suica、Edy、Origami Payのいずれかで行っているのですが(あとは、現金しか扱ってくれないクリーニング屋が残るのみ)、ごくたまにあるのが、クレジットカードのエラー。その直前も直後も、普通に使えているので、考えられるのは、たまたまセンター側でエラーが生じていたのか、店側の端末のハード的な故障かソフト的な不具合、もしくは店員の操作ミスのはず。しかし、「このカード、使えませんよ」と言われると、なんだかこちらが悪いような気がしてしまいます。さらには「信販会社のブラックリストに載っていると疑われたのでは」という気までしてしまい、精神衛生上、非常によろしくないですな。


in最近のIN

"Bajrangi Bhaijaan"19.1.27

ボリウッド映画界の「三大カーン」の一人、Salman Khanの主演作を観てきた(後の二人は、勿論、SRKとAamir Khan)。共演には、"3 Idiots"のKareena Kapoor。邦題は「バジュランギおじさんと、小さな迷子」

Salman Khanが演じるのは、徹底的に正直でお人好しの青年。彼が、お祭りの場で、口がきけない障碍を持つ6歳の少女と出会うことから物語は始まる。初めは、彼女の事を単なる迷子だと思い、両親が見つかるまで預かろうとしていたのだが、実は少女はパキスタン人。母親と共に、パキスタンの田舎町からインドの寺院へ願掛けに来たのだが、その帰り道で母親とはぐれ、インドに取り残されてしまったのだ。やがて、彼女がパキスタン人であることに気づいたSalman Khanは、何とか彼女を両親の元に送り届けようと奮闘する。パスポートもビザも無い二人が国境を越え、旅をするのだが、彼らをインドのスパイだと思い込んだパキスタン警察から追われる羽目になる。果たして、二人の運命は、というお話。

緊張関係にあるインドとパキスタン。国籍も違えば、ヒンドゥー教とイスラム教、宗教も違う二人。しかし、深い信頼関係を築いた二人は、周囲の人々を巻き込み、助けられながら、彼女の故郷を探す。善人が次々と現れるロードムービーで、実にベタな展開だ。しかも、旅する二人は、本当に可愛らしい子役と、お人好しキャラがハマるSalman Khan。ある意味、王道の人情話である。さらに、歌と踊りもたっぷり。インドのハッピー成分を大量に摂取できる作品だ。

現実的に考えると、警察も大使館も人道主義で動いてくれないという部分は、日本ではあり得ない話だろう。しかし、この作品が大ヒットしたということは、インドの一般の人の感覚では、そのことに違和感を抱かないのかもしれない。ちょっと、怖い気もする。

が、そんな事は映画を見終わってしばらくしてから考えたこと。映画を観ている最中は、とにかく女の子がキュートで、Salman Khanが良い人で、途中で出会ったジャーナリストもまた良い人で、悪役かと思っていたあの人も実は良い人でと、とにかくハッピー。そして、ラストは、予想通りとは言え、涙腺決壊。万人にお勧めできる良作だ。


"Bohemian Rhapsody" ライブスタイル上映@立川シネマシティ19.2.1

一度はチケット争奪戦に敗れ、次の機会はインフルエンザのため撃沈。しかし、三度目の正直で、ついに、立川シネマシティで開催される"Bohemian Rhapsody" ライブスタイル上映に行くことが出来た。

チケットは、今回も受付開始後、105秒で完売したそうだが、過去の失敗も踏まえ、今回は万全の準備で臨み、無事にゲット(なお、シネマシティのチケット予約はキャンセル可能なので、完売後も、諦めずにトライし続けれれば、ちょうどキャンセルが入ったタイミングでチケット獲得することは不可能では無い)。

私が"Bohemian Rhapsody"を観るのは、これが5回目。ドルビーアトモスや、TOHOシネマズ日比谷での「応援上映」、立川シネマシティでの「極上音響上映」など観てきたが、どこで観ても不満なのが、完璧に再現されたライヴ・シーンなのに座席に座ったままということだった。「応援上映」でのカラオケボックス的な騒ぎ方は、コンサートの楽しみ方じゃ無い。

しかし、さすがはシネマシティ。映画館なのに、コンサート・ホールのPA用音響設備を導入するという暴挙(いや、快挙だ)を成し遂げた独立系シネコン。この「ライブスタイル上映」のルールが、本当に素晴らしいのだ。サイトから転記すると
〇拍手、歓声、口笛OK
〇おもしろいことを叫んでウケを狙おうとするのは控えめに
〇ライブエイドが始まったら原則全員スタンディングで
〇サイリウム、LEDライト使用不可
〇笛やタンバリン等、鳴り物禁止
特に、サイリウム禁止の理由が「80年代のロックコンサートにその文化はなかったのと、スクリーンに光が映り込んで没入感を著しく削ぐからです」というのが素晴らしすぎる。映画愛とライヴ愛が詰まった企画だというのが良く分かる。

ということで、金曜の夕方、立川へ。まずは、スタッフによる前説。1986年、Queenのハンガリー・ブダペスト公演の前日リハーサルでFreddieが着ていた私服という、細かすぎて伝わらないモノマネ的扮装(パジャマじゃない!)というのが、堪らん!やっぱり、良い映画館だ。

さて、上映開始。曲の度に拍手は起こるが、前半はそこまでの盛り上がりという訳では無い。しかし、終盤、Live Aidのシーンが始めるや、ルール通り、全員スタンディング。やはり、ロック・コンサートはこうじゃなきゃ!実のところ、皆と同じ振り付けで盛り上がるというのが苦手な(特に、バラード系の曲で、両手を上げて左右に揺れるやつとか)私も、流石に"Radio Gaga"では両手を突き上げるのだ。

シネマシティ自慢の圧倒的クオリティの音響と、実に「分かっている」お客さん達。ここは、時空を超えて立川に現れたWembley Stadiumだ。コンサート中のコール&レスポンスも完全再現。そして、(不可能と分かっていても)映画が終わっても鳴り止まないアンコールを求める拍手。もう、最高である。行って良かった。行けて良かった。

それにしても、Queenは、このような作品を作ってもらえて、本当に世界中で愛されているバンドだなぁ。



いずれにせよ、キャッシュレスの便利さに慣れてしまうと、現金払いには戻れないと個人的には思っているのですが、それを「お国」がポイント制度まで持ち出してゴリ押ししようとすることには、非常に違和感を持つ今日この頃です。インフラを整えることを推進してくれるだけなら良いと思いますが、そこから先は個人の選択だよなぁ。