IN/OUT (2017.12.17) |
|
冷蔵庫から卵を取り出す。生暖かい…。むむっ? と思い、他の貯蔵品をチェックすると、どれも生暖かい。冷凍室に入れていたものは、溶けている…。電源が切れている訳では無い。故障だ…。購入から12年半。パナソニックではなくナショナル・ブランドだった時代の冷蔵庫。まだ、壊れるには早い気がしますが、修理を呼ぶか、この機会に買い換えるか。いずれにしても、現在、矢野顕子強化月間絶賛開催中で、時間を割きづらく、オロオロする今日この頃です。 最近のINBANDA MAGDA@ブルーノート東京 (17.12.11)ギリシャ出身のMagda Giannikou(ヴォーカル&アコーディオン)を中心にしたユニット、BANDA MAGDAの公演を観に、ブルーノート東京に行ってきた。予備知識の全く無いバンドなのだが、以前、ブルーノートに来たときに流れていたヴィデオに興味を惹かれたのだ。ジャケ買いのようなものである。果たして、吉と出るか凶と出るか。 メンバーは、Magda Giannikouの他に、コロンビア出身のIgnacio Hernandez(ギター)、アメリカ出身のMatt Aronoff(ベース)、日本出身のミカ・ミムラ(ヴィブラフォン)、同じく日本出身のケイタ・オガワとカン・ヤナベ(パーカッション)、という多国籍バンド。なお、ケイタ・オガワは正式メンバーだが、もう一人の南米人のパーカッショニストが今回のライヴに参加できなくなり、代役として、彼の教え子であるカン・ヤナベが参加したとのこと。 舞台の天井から、バナナが吊してある不思議な空間。このバナナについて、MCで触れられることは無く、意味不明…。残念ながら、客席には空席が目立つ。アリーナ指定席のエリアも、今日はほとんどが自由席扱いだ。 さて、メンバーが舞台に登場。Magda嬢は、プロモーション・ヴィデオとは雰囲気がちょっと違う。エキゾチックなお姉さんかと思っていたが、もっと、ラテン系の迫力おばちゃんという感じだ。ジャケ買い失敗かと思ったが、演奏が始まると、まったく予想もしていなかった愉快な世界が待っていた。 Magda嬢は、5カ国語を駆使して歌うということだが、メインはフランス語。シャンソンにラテンのリズムと無国籍音楽の風味が加わり、さらに、ギターの音色にはプログレ臭(Steve Howe風)も感じる、実に面白いサウンドだ。しかも、ケイタ氏が4匹の豚(のマスコット)を演奏したり、Magda嬢が会場の空席(私のすぐ斜め前の席)に座って歌ったり、片言の日本語でアフリカを舞台にした童話を語りながら歌ったり、予想の斜め上を行く、そして底抜けに楽しいプレイが次々と繰り出される。さらに、パーカッショニスト二人の演奏に、師弟感が漂っているのも、見所の一つ。本当に、バンドって楽しそうだなぁと思わせてくれる演奏だ。 ということで、ジャケ買いは、大正解だったのである。 "Star Wars: The Last Jedi" (17.12.15)"Star Wars"の最新作を観てきた。Star Wars Sagaの中では、"Episode VIII"だ。 公開初日の夜の部。映画館は超満員。夜の上映回なので会社帰りの人が多く、さすがにコスプレしている人はいないが、ロビーでR2-D2と一緒に写真を撮れるイベントをやっていたりして、お祭りムードだ。 おなじみの字幕で始まるオープニングから2時間半の長丁場の映画だが、予想以上に見事なジェットコースター・ムービーに仕上がっていて、退屈している暇は無い。Luke SkywalkerやPrincess Leiaのような前世代のキャラクターと、ReyやKylo Renら新世代のキャラクターの融合のさせ方も巧い。サプライズ的に懐かしの登場人物を出す一方で、新世代の中心人物に意外な展開を用意するなど、観客を驚かせる工夫もたっぷり。商品化を見据えたに違いない新キャラクターを登場させるところは、さすが、"Merchandise!"と、Mel Brooksが"Spaceballs"で皮肉ったシリーズだ。三部作の真ん中らしい、次回作に大いに期待させるラストも憎い。 ということで、Star Wars好きなら、皆、しっかりと楽しめる作品になっているのは間違いない。ただ、私には、悪のFirst Order 対 善のResistanceという構図が、あまりにも単純すぎて、登場人物達が何故、戦いに身を投じているのか、いまいち納得感が無い。まあ、新旧のキャラクターの活躍を楽しめば良い映画であって、リアリティを求めても仕方無いとは分かっているが。 前作"The Force Awakens"が、ほとんど"Episode IV - A New Hope"の焼き直しのストーリーだったのに対し、今作はオリジナリティが高まっている(昨年公開のスピン・アウト"Rogue One"も、そうだった)。逆に言うと、このシリーズが、良くも悪くも、Lucas卿の手を離れたということだ。私は、Lucas信者ではないが、時代の流れを感じてしまうな(だから、タイトルが「ラスト・オブ・ジェダイ 時代 」?)。 いくら冬とはいえ、故障した冷蔵庫の中では、食材の品質保持は絶望的。モタモタしている暇はなく、結局、買い換えることにして、忙しい師走にさらに走り回る羽目になっています。 |