IN/OUT (2017.9.10)

八ヶ岳高原ロッジ週末は、矢野顕子の公演を観に、八ヶ岳高原に行ってきました。キャパ 250人の小規模ながら良い雰囲気の音楽堂(設計には、スヴャトスラフ・リヒテルと武満徹がアドバイザーを務めたそうだ)があるのです。開演前に、小一時間ほど、周囲の遊歩道を散策。標高 1,600mほどですが、まだ、夏の終わりという感じで、紅葉の気配は感じられず。日頃、インドア派の生活を送っているので、こんなに深い緑の中を歩くのは、久しぶりでした。


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"Skiptrace"(絶地逃亡17.9.10

Jackie Chan / 成龍の新作を観てきた。監督はRenny Harlin。久々の、ハリウッド監督とJackieの組み合わせである。

Jackieが演じるのは、香港警察の刑事。9年前に殺された同僚の敵を討つべく、香港の裏社会の黒幕を追い続けている。そこに絡んでくるのが、調子の良い、米国人詐欺師。なんやかんやあって、二人は、ロシアン・マフィアと香港の犯罪組織の両方に追われる羽目になる。生真面目な刑事 Jackieが、ノリの良い米国人とコンビを組んで珍道中という、ハリウッド製Jackie映画の定番と言える設定だ。

彼自身がプロデューサーに名を連ねているだけに、お馴染みのJakie映画のエッセンスがたっぷり。ある意味、お約束的な展開の中で目新しいのは、二人が逃げ回るルートが、ロシアからモンゴル、そして中国内陸部という事。その美しい風景や、土地の人々の風習が、興味深いアクセントになっている。内モンゴルの人達とJackieが、たき火を囲んだ宴会で、Adeleの"Rolling in the Deep"を合唱するシーンなどは、現在、北京にも拠点を置いて活動しているというRenny Harlin監督だからこそのアイディア(結局、西洋人目線、という点も含めて)という気がする。

Jackieとコンビを組む米国人詐欺師、Johnny Knoxvilleは、正直、ウザい。ヒロイン役が、最近、ハリウッド大作に出まくっているFan Bingbing(范冰冰)というのも、食傷気味ではある(彼女とJackieは千機變II 花都大戦で共演していたのだった)。女優陣では、Shi Shi(施詩)の方が、個人的には好印象だ。

既に63歳となったJackieは、さすがにアクションのキレが無くなってきたように思う。それは、本編だけで無く、エンディング・クレジットのお楽しみ、NG集を観ていても感じてしまう。ただ、それでも、安直なCGに頼り切ること無く、身体を張ったアクションにも拘っているのが嬉しい。



八ヶ岳高原ロッジ足下を見ると、様々なキノコが生えていました。マッシュルームのような形の物、トリュフのように落ち葉の下に群生している物、サルノコシカケのように木の幹に生えている物。探し始めると、中々面白い。ちょっとだけ、アウトドアの楽しさに触れた、今日この頃です。