IN/OUT (2017.4.16) |
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4月は、コンサート観戦予定がかなり入っているのですが、面倒くさいのがチケットの受け取り。コンビニエンス・ストアで発券できる場合は楽なのですが、配達されるパターンが厄介です。簡易書留的な物で届くので、不在時はポストに入れずに持ち帰られてしまいます。忙しい時期だと、再配達の時間を調整するにも一苦労。コンビニ発券パターンに統一していただきたいと思う今日この頃です。 最近のIN"Security Project plays PETER GABRIEL and more feat. TREY GUNN and JERRY MARROTA"@ビルボードライブ東京 (17.4.10)Security Projectのライヴを観に、ビルボード東京に行ってきた。Peter Gabrielの初期のソロ・アルバム(2枚目から"So"までの4枚)でドラムスを担当していたJerry Marottaと、元King Crimsonにして、ウォー・ギター(特殊な多弦ギター。スティックと似ている)の使い手 Trey Gunnを中心に結成されたユニットで、Peter Gabrielの曲を演奏しているという。トリビュート・バンドのようなものなのかな? という程度の予備知識しかなかったのだが、Peter GabrielとTrey Gunnの二人の名前がキーワードになっているライヴなら、参戦せねばなるまい。 今回のライヴ・メンバーは、前述の二人の他に、ギターのMichael Cozzi、キーボードのDavid Jameson、そしてヴォーカルは、4オクターブの音域を持つという女性、Happy Rhodes。 その演奏は、予想以上に素晴らしいサウンドだ。彼らが"quality materials"と呼ぶのも納得の、Peter Gabrielの初期の名曲群("I Have the Touch"、"No Self Control"、"Intruder"、"I Don't Remember"、"Lay Your Hands on Me"などなど!)。それを、単なるカバーでは無く、Trey Gunnの個性的かつ迫力有るウォー・ギターを活かしたアレンジで奏でると、カッコ良いこと、この上無し。敢えて、過剰な感情を込めずに歌っているようなHappy Rhodesのヴォーカルも、Peterとは違う色彩を加えている。 これは良いライヴだと堪能していたら、中盤で、Kate Bushの"Mother Stands for Comfort"も、カバーしてくれた!! 感涙である。Trey Gunnの伴奏も素晴らしいが、驚くべきはHappy Rhodesの歌唱だ。他の曲とは違い、この歌では、Kateにそっくりの声質での歌唱。実に嬉しい、楽しい、素晴らしい。もちろん、Peter Gabrielは好きなのだが、私にとってKate Bush様は、さらに特別なミュージシャンなのだ。 さらに驚くべき事に、続いて演奏したのは、Kate Bushをバッキング・ヴォーカルとしてフィーチャーしているPeter Gabrielの曲 "Games Without Frontiers"。これも大好きな曲なのだが、KateのパートとPeterのパートを、一人で歌いこなすHappy Rhodes、凄いぞ。ああ。良いモノを聴いた。 アンコールでは、"The Lamb Lies Down on Broadway"など、Genesis時代の曲も演奏。良い意味で予想を裏切る、ハイ・クオリティのライヴだった。超満足。 Norah Jones@日本武道館 (17.4.13)Norah Jonesのコンサートを観に、日本武道館に行ってきた。彼女のライヴを観るのは、2005年、2012年に続いて、三回目だ。 2012年の武道館公演と同様、まずは前座。Aloysius 3という、ドラムス、キーボード、ギターのトリオで、聞き心地の良いインスト。後で分かったのだが、彼らは、この後の本編でのバック・バンドも務めている。当然、本編との音のつながりも良く、巧い構成だと私は思う(他の会場では、前座に対して罵声を飛ばすという、レベルの低い観客もいたそうだが…)。 で、本編。キーボード、ドラムス、ベース、ギターをバックに、ピアノを弾きながら歌うNorah。背景に、新アルバム"Day Breaks"のジャケットをイメージした照明効果があるだけのシンプルなステージで、スクリーンは設置されていない。しかし、私の席はステージ左、ほぼ真横。彼女の背中しか見えない…。 本人も「風邪気味」と言っていたが、声が固い気がする。彼女の音楽の大きな魅力は、その囁くような声質にあると思っているので、これも残念。また、シンプルな構成の曲が多いため、凝った演出無しで演奏が続くと、ちょっと単調に感じてしまう。それでも、楽曲のクオリティも、演奏の技量も高いので、短い公演時間(前座を除くと、1時間半ぐらい。それでも、20曲演奏してくれた)でも、満足度は高い。 アンコールは、前回の武道館と同様、バンド・メンバー全員が定位置を離れ、アコースティック楽器を手にステージ中央に集まっての演奏。三曲。これが良かった。彼女のコンサートを観る度に思うのは、大会場ではなく、小さなジャズ・クラブで聴いてみたいということなのだが、アンコールでのこの親密な雰囲気こそ、私が彼女のライヴに求めているものだ。恐らく、多くの人がそう思っているのではないだろうか。アンコールの一番最後に演奏された"Come Away with Me"は、特に、しみじみと沁みた。 あと、札入れに入りきらないような、妙に大きいサイズのチケットも微妙に面倒。お札と同じサイズにしてくれれば良いのに、何故、大きくするのだろう? |