IN/OUT (2005.2.27)

2月になって、蒸し暑く寝苦しい夜が増えました。
が、窓を開けて寝ると、蚊が入ってくる。
で、熟睡が妨げられる。
さらに、刺された足を無意識に掻きむしってしまい、ちょっとした傷になってしまう。
すると、週末に足裏マッサージ屋に行くのを躊躇してしまう。
結果、いまいち疲れが解消されない悪循環。
蚊取り線香を買うか、クーラーをつけて寝れば良いのだろうけど、どちらも、あまり好きじゃ無いしなぁ…


in最近のIN

Janis Ian "Live"05.02.26)

米国のミュージシャン、Janis Ianの公演を観に、Esplanade Recital Studioへ行ってきた。

1951年、ニューヨーク生まれ。15歳にしてデビューアルバムをレコーディングした天才だが、その後は相当に波乱に満ちた人生を歩んできたそうだ。

Recital Studioは、Esplanade Theatresの中では小規模のホールで、キャパ 220人. 中央のフロアを、階段状になった客席が半円状にぐるっと取り囲む形式になっているので、観客はステージを見上げるのではなく、見下ろす形になる。しかし、私が座った最前列は、フロアに椅子が置かれている。つまり、パフォーマーと同じ高さだ。しかも、ほぼ中央の席。小さなスペースなので、Janisとの距離、3m。目が合ってしまいそうで、観ている方が自意識過剰的に緊張してしまう席である。

アコースティック・ギターを抱えて登場した彼女は、失礼ながら、ぱっと見、普通のおばさんという感じだ。バック・バンドは無く、最初から最後まで、シンプルなギターの弾き語りだけだが、さすが、歌い始めると、普通のおばさんモードからベテラン・シンガーソングライター・モードに切り替わり、一気にオーラが溢れだしてくる。

派手さは無いが、じっくりと聴かせる表現力が素晴らしい。一方、曲間は、軽いユーモアを交えつつ、気さくなお喋りという感じ。本人の性格の良さが伺えるような自然体だ。気取らず、余裕たっぷりに、見事な歌唱力で歌い上げる姿と、軽妙なMC。これが、波乱の人生をくぐり抜けて辿り着いた境地というものか。

実のところ、私にとってJanis Ianは、"Society's Child"や"At Seventeen"よりも、角川映画「復活の日」の主題歌を歌った人、という印象の方が強かった。いまさらではあるが、認識を改めなければならない。というか、彼女を引っ張り出したとは、当時の角川映画の怖いもの無しの勢いに、恐れ入る…


Norah Jones "Concert"05.02.27)

米国のミュージシャン、Norah Jonesの公演を観に、Suntec City Convention Hallへ行ってきた。

1979年、ニューヨーク生まれ。エキゾチックな顔立ちと確かな音楽性で、どちらかと言えばジャズ系のヴォーカリストとしては、異例の人気である。私も、大ブレイクしたアルバム"Come Away With Me"は、一時、ヘビー・ローテーションで聴いていた。しかし、最新作"Feels Like Home"は購入したが、Copy Contorolled CDだったため、あまり聴きこんでいない。新しくCDを買っても、MP3化してPCやiPodで聴くばかりで、オーディオセットの前でじっくり聴くという習慣がなくなってしまったので、CCCDで出されると、どうしても聴く回数、そして、印象が弱まってしまう。

さて、会場は、展示会場にも使われる大きなスペースだ。4〜5千席はあっただろうか。欧米人の姿が非常に目立つ。ただ、熱心なファンと言うより、とりあえず人気アーチストだから来てみました、という感じの人も多い。

バックは、レコーディングと同じ"The Handsome Band"。ギター二人、ベース、ドラムス & パーカッション、コーラス & フルートの5人。Norah嬢は、ピアノとエレピ。会場が大きいので仕方がないと思うが、PAがドンシャリ気味で、ロック・コンサートなら良いが、Norah Jonesのコンサートだと、ちょっと耳障りだ。

演奏・歌唱は、堂々としたものだが、前日にJanis Ian御大を鑑賞していたので、Norah嬢の若さが目立つ。CDでのイメージ通りの落ち着いた曲から、カントリー、ロック(The Bandの"Life Is a Carnival"も披露)まで、しっかりと自分の世界にして歌う姿は、さすが実力派だ。本当に良い声をしているとも思う。

ただ、彼女の音楽に、このような大会場が似合うかと言うと、疑問だ。こぢんまりしたジャズ・クラブで聴けば、とても雰囲気が良さそうだと、誰しも思うだろうが、もちろん、この人気、観客動員数では無理な相談だ。失礼な意見ではあるが、今の過剰人気(グラミー賞で持ち上げすぎじゃないかなぁ)が一段落してからの方が、彼女も活動しやすくなるのではないかと思ったりした。



ほとんどテキストばかりのサイトですが、それでも長く続けていると、そろそろ、今のプロバイダが提供してくれるディスク容量の限界に近づいて来ました。この機会に、独自ドメインによる運用に切り替えようかと検討しています。現在、転送用に使っているJKWP("J. Kimoto's Web Pages"から)を使うか、何か新しいドメインを取得するか、うだうだと愚考中。加えて、ホスティング・サービスというのが、値段がピンキリで、どこが良いのか色々考えても、決断にいたらず。こういう行き詰まったときは、気分を切り替えてゆっくり寝ようと思っても、蒸し暑くて…(冒頭に戻る