IN/OUT (2014.2.16)

この週末も積雪。金曜、昼間の内は、今回は大したことは無いな、と思っていたけど、土曜の朝には見事な積もりっぷり。前の週より、水気の多い重たい雪で、歩きにくさ倍増。


in最近のIN

「アンディ・ウォーホル展 永遠の15分」@森美術館14.2.11

森美術館

Andy Warholの大規模な回顧展に行ってきた。

ポップアート界のスーパースター、Warhol。これまでも、様々な展覧会で彼の作品は観てきたので、「またぞろ、キャンベル・スープ缶やマリリンモンローのシルクスクリーン作品が並んでいるのだろう」と高をくくって出かけたのだが、これが予想を良い方向に大きく裏切るもの。実に見応えのある展覧会だった。

700点に上る作品と資料。その中には、もちろん、有名なシルクスクリーンもあるが、それ以外に、初期の商業デザイナーの頃の作品があったり、彼が「タイムカプセル」と名付けて段ボール箱に保管していた大量の私物が並んでいたり。さらに、1960年代の実験映画、"Empire"(夜8時から翌日の夜明けまでの8時間、固定したカメラでエンパイア・ステート・ビルを延々と撮影し続けただけ)や、"Sleep"(こちらは、寝ている人を、延々、6時間にわたり映し出す)など、一度は観てみたかったけど、その機会は無いだろうと思っていた数々の作品も場内で上映。圧倒的なボリュームだ。

しかも、見せ方にも拘っていて、オリジナルが発表されたときの展示方法が再現された部屋も多い。圧巻は、Warholの活動拠点「シルバー・ファクトリー」を、ほぼ原寸大で再現した展示。森美術館が本気を出したら、恐ろしいなぁ、と感嘆していたのだが、実はこの展覧会は森美術館独自の企画では無く、2012年のシンガポールを皮切りに、香港・上海・北京と巡回してきたものだった。いやあ、それにしても、凄い展示だ。

と言う訳で、展示自体は大充実していたのだが、大いに不満な事が一つ。森美術館は、オーディオガイドの貸し出しが無料なのが素晴らしいところなのに、今回は500円。ナレーションの一部に菊地凛子を起用したからなのか? しかし、Warholと菊地凛子の接点自体が分からんぞ。一応、聞いてみたが、滑舌も良くないし、全くありがたみの無い薄い話しかしてない(女優としての菊地嬢の事は評価しているのだが…)。これに関しては、いかがなものか。



雪国の人には、都心の人々の歩き方やら対処方法、さらには都市機能自体が、雪に対して脆弱すぎ、と笑われそうですが、都心部の場合、溶けるのも早い。結局、大雪で大混乱になっても、翌日にはほとんど問題なくなっちゃうので、積雪に対するノウハウが蓄積されないんだよな。