IN/OUT (2014.1.26)

職場でインフルエンザが流行中。私自身は、今のところ問題無いのですが、休んでいるスタッフの業務まで回ってくるのが厳しい。いっそ、自分も寝込んでしまいたいという思いにとらわれてしまう今日この頃です。


in最近のIN

"Ender's Game"14.1.25

SFの古典的名作「エンダーのゲーム」の映画化作品を観てきた。

原作の発表は、1985年(短編として1977年に発表後に長編化)。ヒューゴー賞/ネビュラ賞をダブルで受賞した傑作である。かなり昔に読んだ記憶があるが、この映画化は、非常にテンポ良い仕上がりで、要領よく原作のエッセンスをまとめた脚本と演出に感心した。脚本と監督のGavin Hoodは、南アフリカ出身。傑作"Tsotsi"を撮ったり、いまいちだった"X-Men Origins: Wolverine"を撮ったりと、私にとっては当たり外れのある監督だが、この作品は大当たりだ。

宇宙戦争に備えた訓練を背景に、少年の成長を描くという筋立てと、様々な設定は、今、改めて観てみると、その後のSFアニメや映画に多大な影響を与えた事がよく分かる。終盤の大仕掛けは、原作を読んでいなくても、勘が良い人なら恐らく気がつくと思うが、やはり、未読で観た方が衝撃は大きかっただろうなと思うと、ちょっと悔しいところもある。

ということで、映画自体は大いに堪能した。原作はやや古い小説だが、そのテーマは古びておらず、むしろ最近のアニメで育った世代にこそ、受け入れられると思う。そして、この良心的な映画化。出版社としては商売っ気を発揮するのは無理の無いところだが、思いっきりアニメ調の帯を巻いた新訳版を発行した早川書房は、はしゃぎ過ぎだと思う…



手洗い・うがい・加湿器が功を奏しているのだと信じているのですが、それでも、引くときには引くのが風邪なので、油断は禁物ですな。