IN/OUT (2007.4.15) |
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ネット通販などで使用するために、G-mailのフリー・アドレスを取得しましたが、すぐに大量のspam、それもなぜか、中国語のものばかりが届くようになってしまいました。幸い、G-mailには優秀なspamフィルターが装備されているので実害は無いのですが。中国のspam業者にどういうルートで流出したのか、それとも私がG-mailで使っている名前が中国的にはすごくありふれたものだったのか、ちょっと気になる今日この頃です。 最近のIN"My Humble House Tokyo" (07.4.14)シンガポールの有名レストランの日本店に行ってきた。 シンガポールのMy Humble House(寒舎)はEsplanadeの中にあるフュージョン・チャイニーズの店だ。西洋料理風にアレンジされた中華料理が奇抜な盛り付けで提供される。凝った内装とMarina Bayを見下ろせるロケーションで、独自のお洒落ポジションを築いている、私も何度か行ったことがあるお気に入りの店だったので、果たして日本でどのような展開をしているのか、気になるところである。 黒を基調にした店内は、シンガポール本店以上のゴージャス感がある。トンチキ・バブル風になるギリギリのところで踏みとどまっているという感じだ。Esplanadeという名前のオリジナルカクテル(モヒートに生姜風味をプラスしたような感じ)に続いて出てきた料理は、シンガポールで出されるものよりも、さらに西洋料理寄りになっているような気がしたが、かなり美味しい。 微妙だったのが、「土鍋チキンライス海南スタイル(Hainan Chicken Rice in Claypot)」。Chicken RiceもClaypot Riceも、シンガポールのフードコートでおなじみの庶民派料理だが、それを組み合わせたもの? が1,700円。しかし、頼まないわけにはいかない。果たして、出てきたのは、土鍋に入った御飯の上にチキンと白髪ネギ。それを店員が目の前で、ビビンバのごとくかき混ぜてくれる…。これで海南鶏飯を名乗るのは許せない、と思うのだが、ご飯が軟らかめだったのを除くと、味の方は意外にも、まっとうなチキンライスに近い。これだったら、通常の海南鶏飯の盛りつけで出してくれた方が、よっぽど嬉しいのだが、まあ、高級店としてはこれぐらいの演出が必要なのか… グリーン・チリがあったのが高得点だが(喜んで食べていたら、お代わりもくれたし)、タイガービールを置いていないのは大減点(ボトル・ワインが高すぎるのも減点)。いまいち、ちぐはぐな印象があって手放しで誉めるのは躊躇するが、日本で、「シンガポール・キュイジーヌ」を名乗る貴重な店だけに頑張ってもらいたいところである。 "Tsotsi" (07.4.15)南アフリカ、Johannesburgを舞台にした映画を観てきた。 スラムで荒んだ暮らしをしている主人公が強奪した車の後部座席に赤ん坊を見つける。その子の世話をするうちに彼の中に芽生えてくる人間らしい感情。ストーリーだけ取り出せば、ハリウッドでも日本映画でも、いかにもありがちなものだが、そこは世界一危険な町と言われるJohanesburg。主人公の荒みっぷりは、容赦なくハードなものだ。設定では19歳ということだが、本当に人を殺してそうな凶悪な顔相。笑いの要素は無く、激しいビートの南アフリカ発ヒップ・ホップをバックに、物語は一直線に進んでいく。逆に言えば、最近の映画としては珍しいくらい、捻りが無い。 今年に入って"Darwin's Nightmare"、"Shooting Dogs"、"The Last King of Scotland"、"Blood Diamond"と、これで5本、アフリカを舞台にした映画を観たことになる。そのほとんどが、白人によってもたらされた現在のアフリカが抱える問題の大きさと、それに対する無力感。アフリカに対して白人が抱えるトラウマが裏テーマになっていると思う。多くのハリウッド・スターがアフリカ支援の発言をするようになっている今、この手の映画を作っておけば良心的と捉えられるだろうという「あざとさ」も感じられる。しかし、"Tsotsi"は、社会批判的なものを表に出さず、黒人を主人公にしたシンプルなストーリーに徹したことで、アフリカ都市部に広がるスラムのリアルな感触が伝わってくる力強い映画になっている。 一方、以前使っていた個人アドレスには、日本語spamと、英語spamが半々。会社のアドレスには、英語のspamのみ。この辺は、流出経路によって、どういう業者にアドレスが流通するかに違いが生じているのでしょうな。 |