IN/OUT (2014.1.19)

この辺は、異常気象という程では無いにしても、今年の冬は寒い。「地球温暖化」と言われているけど、むしろ、気候変動が、荒っぽくなっているという気がします。温暖化するのなら、もう少し、一年を通して、じんわりと暖かくなってくれれば良いのに。


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「寺田恵子 Acoustic Rock 〜K's HISTORY in 洋楽〜」@ ブルーノート東京14.1.13

SHOW-YAのヴォーカリスト、寺田恵子のソロ公演を観に、ブルーノート東京に行ってきた。アコースティックということで、バックは、ピアノの力石理江、ギターのIchiro、パーカッションの中島オバヲの三人という布陣。ただし、Ichiro氏は、結構、エレキ・ギターも弾いていたので、完全なアコースティックでは無かったが。

姐御ロック好きとしては、ずっと気になるバンドではあったが、今までSHOW-YAを生で観たことは無く、今回が寺田姐さんのライヴ、初参戦である。それが、意外にも、ブルーノートでのアコースティックになるとは。SHOW-YAでデビューしたのが、1985年。今や、成人式 2.5回分の年齢となった寺田姐さんだが、声量も、その佇まいも、全く衰え無し。存在自体がロックである。

今回は、洋楽カバーをメインにした構成。披露した曲は、Janis Joplin、Carole King、Pat Benatarといった女性ミュージシャンのものだけでなく、Black Sabbath、Ozzy Osbourne、AC/DC、The Doors、The Rolling Stones、Led Zeppelinなどなど、嬉しくなるものばかり。アコースティック用にブルースっぽくアレンジされた演奏が多く、お馴染みの曲が多いのに一緒に歌いづらいというのが、贅沢な難点である。そして、どの曲も、寺田姐さんのシャウトのカッコ良いこと。特に、オリジナルは、SHOW-YAのナンバーに近いスピード感を持つPat Benatarの"Heartbreaker"を、ゴリゴリのブルース・バージョンで演奏したのが感涙ものだった。

また、曲間のしゃべりもたっぷり。話し出すと、単なるロック好きのおばちゃんという感じもしてくるし、ギター漫談「夜のムーミン」や、「森の熊さん:ロックンロール・バージョン」、「ブルース調日本昔話、桃太郎編」などのネタもあり。ブルーノートよりも、もっと小さなライヴハウスで演っているような雰囲気だ。

洋楽カバー以外に、SHOW-YAのナンバーも「限界LOVERS」と「私は嵐」の鉄板曲を、アコースティック・バージョンで披露。オリジナルの疾走感溢れる演奏も良いが、このブルージーな感じも、なかなか。それにしても、この二曲は、日本のハードロック史上に残る名曲だよなぁ。

午後4時に始まった公演(前座の女性ミュージシャンが2曲披露したが)は、途中、休憩を挟んで3時間たっぷり。この日のブルーノートは、いつもと違って一回公演だったのである。アンコールの最後は、Led Zeppelinの"Rock and Roll"を、超高速バージョンからデス・メタル・バージョンまで、客席との掛け合いを入れつつの大盛り上がり大会。姐御ロックの楽しさ溢れるライヴだった。



そうこうしている内に、杉花粉のシーズンも迫りつつあるんだな、と気がついたりもして。