IN/OUT (2012.2.12)

いつもは通販で済ませている製菓材料購入。たまには実店舗でと、何も考えずに出かけたら、ヴァレンタイン直前の日曜日だったのでした。店内は若いお嬢さんでごった返しており、いささか気まずかった今日この頃です。


in最近のIN

"The Girl with the Dragon Tattoo"12.2.11

スウェーデン発のミステリ、ミレニアム三部作のハリウッド映画化第一部を観てきた。

このシリーズ、私はまず原作本にはまり、さらに本国で映画化された第一部第二・第三部も観ている。ということで、ストーリーはしっかり頭に入っており、今回はDavid Fincher監督のお手並み拝見という気持ちで映画館へ。

舞台はスウェーデンのままだが、登場人物達は英語を喋るという厚顔ぶりがハリウッド。しかし、敢えて米国を舞台に置き換えなかったのは、むしろ良心的か。アクション系の印象が強いDaniel Craigが主人公のジャーナリスト役だが、眼鏡を小道具に中々それらしく演じている。そして、超個性的なヒロインに扮したRooney Maraが素晴らしい存在感。結果、舞台も役者も、原作の雰囲気を損なっておらず好印象。

スティーグ・ラーソンによる原作は、面白さは格別だが、あれもこれもと欲張って詰め込みすぎたサイド・ストーリーと、とにかく女性にモテモテ過ぎる主人公の設定にいささか難があると思う。そこを、どのように整理するかが映画化にあたっての課題だろう。その点でも、省略するところと、短いシーンでもきちんと画面に収めるところを巧くバランスさせた脚色だと思う。原作から大胆に改変された設定もあるが、それもあまり気にならない。David Fincherらしい絵作りも楽しめ、非常に満足度の高い作品だった。

もう一つ、印象深いのが音楽。タイトルバックに流れるのが、Led Zeppelinの"Immigrant Song"(のカヴァー)。そして、エンディングに流れるのが、Bryan Ferryの"Is Your Love Strong Enough?"(のカヴァー)。渋すぎる選曲である。第二部・第三部のハリウッド映画化がどうなるのか、非常に楽しみだ。



製菓材料調達でこのところ問題になっているのが、バター不足。なんでも、ここ数年続いた猛暑の影響で生乳の生産量が低下。特に、加工品であるバターに回される原料が大幅に減らされているそうです。今日も、目当ての商品は手に入らず。トランス脂肪酸の多い代用品に切り替えるのも嫌だし、困ったものです。