IN/OUT (2012.2.5)

2月に入り、少し寒さも緩んだような日々ですが、そうなると憂鬱になってくるのが、杉花粉。今年の飛散量はあまり多くないという予想みたいですが…


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Sintok2012 キックオフ・イベント 『ホー・ツーニェン作品上映会 & トークショー』12.2.4

5月12日〜20日に開催されることが決定したSintok シンガポール映画祭 2012のキックオフ・イベントに出かけてきた。

これは、日本で上映される機会の少ないシンガポール映画を特集する貴重な映画祭。因みに、"Sintok"は、SingaporeとTokyoの略である。キックオフ・イベントは、恵比寿のTime Out Café & Dinerを貸し切って開催された。マイナーな映画祭だと思っていたが、会場には70人ほどが集まり、意外な盛況ぶり。日本に暮らすシンガポール人も結構来ていたようだ。

イベントには、ホー・ツーニェン監督が登場し、トークと短編映画『反射光』の上映。さらに、シンガポールにいるブー・ジュンフォン監督とSkypeで結んだトーク。そして、Sintok 2012の予告編上映と告知などが行われた。両監督とも、商業映画ではなく、むしろアート系の分野で国際的に活躍している人である。特に、ホー・ツーニェン監督は、現在、森美術館で個展を開催中。小国シンガポールの場合、娯楽大作を連発する映画産業は難しく、アート系やドキュメンタリーなどに観るべき作品が多いのかもしれない。

「映画祭」と言っても、公的機関や大企業の支援の無い、有志のスタッフが運営するものなので、キックオフ・イベントも、手作り感溢れる、学祭のノリのような感じだった。Sintokの第一回は2009年。この時は1本しか観られなかったが、今回はなるべく多く鑑賞したいものだ。


「イ・ブル展:私からあなたへ、私たちだけに & MAMプロジェクト016:ホー・ツーニェン」12.2.5

森美術館森美術館で新しく始まった展覧会を観に行ってきた。

メインは、「イ・ブル展」。彼女は、1964年生まれの韓国人アーティスト。その、約20年に渡る活動の全体像が俯瞰できる展示になっている。

有機的でグロテスクな立体造形。サイボーグ。光り輝く都市模型など、見応えのある作品が並び、また、オーディオ・ガイドの解説も的確で、楽しめる展覧会だと思う。私にはちょっと、その生々しさ加減についていけない所もあったのだが、最後の方に展示されていた、東京ミッドタウン方向を望む窓に面した立体造形(ガイドを聴いて初めて意味が分かったのだが)は、窓から見える風景と合わせて、とてもインパクトのあるものだった。

そして、もう一つ、MAMプロジェクト(森美術館による世界の若手アーティストを応援するプロジェクト・シリーズ)。前日のSintokキックオフ・イベントに登場したホー・ツーニェン監督の17分間のインスタレーション「未知なる雲」を鑑賞。部屋の四方の壁それぞれにスクリーンを設置した4チャンネル・ビデオに10チャンネルのサウンド。寓意に満ちた迫力ある映像体験だ。ただ、前日、直接拝見したホー監督は、超インドア派&草食系という感じの人だったので、作品の迫力とのギャップが面白かった。



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