IN/OUT (2011.12.4) |
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冬の矢野顕子強化月間スタート。今年は、上原ひろみもいるよ、バージョンで。 最近のIN上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト フィーチャリング・アンソニー・ジャクソン & サイモン・フィリップス 「VOICE JAPAN TOUR 2011」 (11.12.3)上原ひろみさんのコンサートを観に、東京国際フォーラムへ行ってきた。今年の3月にリリースされたアルバム"VOICE"を引っさげたワールド・ツアー、日本上陸である。 ステージは、左にピアノ=上原ひろみ、真ん中にContrabass Guitar=Anthony Jackson、右にDrums=Simon Phillipsという布陣。矢野顕子のさとがえる・トリオ(奇しくも、どちらもAnthony Jacksonが参加)を思い出させるが、こちらはキャパ5千人の大会場。私の二階席からは、何とも小さく見える。 しかし、演奏が始まるや、見た目の小ささなど全く気にならない、とんでもない迫力の音の奔流に飲み込まれる。上原ひろみは、例によって攻撃的にピアノを超高速で叩きまくる。それに全く負けないSimon Phillips。さすがの手練れミュージシャンだ。ラストで披露した長いドラム・ソロは圧巻だった。そして、揺るぎないプレイ・スタイルでバンドを支えるAnthony Jackson。久しぶりに彼のプレイを生で見たが、やはり個性的で素敵なミュージシャンだ。矢野顕子との共演も復活していただきところだ。 三人の緻密な演奏は、かなりの部分が日々変わる即興演奏だとMCで言っていた。つくづく、信じられない領域に達しているミュージシャン達だ。途中、15分の休憩を挟んでの3時間弱、演奏のスピードは止まるところを知らず。実に楽しそうだ。テクニックだけでなく、体力面でも超人的な三人なのだ。 上原ひろみの公演は、ソロも観たことがあるし、ギターの入ったバンド・スタイルでも観たことがあるが、今回のトリオ編成が、シンプルでありながら迫力もあり、一番良かったように思う。実に満足度の高い公演だった。 週末にはもう1本、矢野顕子のファン・クラブ・イベントへ。こちらは、小さな会場で、矢野顕子プロデュースのお弁当を食べ、弾き語りを堪能するというこぢんまりしたもの。来週は、このお二人=矢野&上原の共演を観られるということで、大変楽しみなのですが、慢性的寝不足で注意力散漫になりがちなところを何とかしないとなぁ。金曜の夕方に出かけた原美術館でのイベント(プロジェクション・マッピングの第二弾)は、黒田育世さんの動きに猛烈に睡魔を刺激されてしまったので… |