IN/OUT (2011.1.23) |
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原美術館に向かう途中、京浜ホテルの跡地の「建築計画のお知らせ」で、ここにパチンコ屋が出来ることを知り、なんとも嫌な気分になる今日この頃です。 最近のIN「BE Alive! - 原美術館コレクション展」 (11.1.23)原美術館の1月からの新しい展示を観に行ってきた。 今回の展示は、所蔵作品からのセレクションということで、特別な企画展のような統一感は無いが、Pipilotti RistのインスタレーションやWilliam Kentridgeのアニメーションなど興味深い展示が並ぶ。小さな美術館なので、大がかりな現代美術は展示できないが、展示品の選択や並べ方にこの美術館の性格が良く出ているようだ。 特に、やなぎみわ(以前、この美術館で見た彼女の作品「エレベーターガール」も印象深かった)のヴィデオ「砂女」がインパクトがあった。10分間の作品だが、女性にしか描けない生々しい女性像が寓話的に映し出されているという感じ。 あと、常設の奈良美智「My Drawing Room」が、かなり模様替えしていたのに驚かされた。いつ訪れても、居心地が良い美術館である。 最近のOUT"The Green Hornet" (11.1.22)米国のラジオ/テレビドラマの映画化作品を観てきた。 オリジナルは、1930年代から放送されていたラジオドラマ。その後、'60年代にテレビドラマ化されたシリーズは、Bruce Leeのアメリカでの出世作として知られている。私は、オリジナルドラマは未見だが、映画化プロジェクトの当初、周星馳(Stephen Chow、あの「少林サッカー」の監督・主演!)が監督とKato=Bruce Leeが演じていた役、を兼ねる予定だと聞いて、かなり期待していた映画だった。しかし、製作陣と意向が合わなかったらしく周星馳は降板。代わった監督はMichel Gondry。彼の"Be Kind Rewind"は、ひねりの効いたコメディで好きな映画なのだが、このような王道の娯楽作には不適格だったのではないだろうか?とにかく、悲しいほど、見るべきところが無い駄作だった アクション映画なのに、肝心のアクションが全く撮れていない。秘密兵器もしょぼい。物語展開に説得力はゼロ。そして、最悪なのが、全く感情移入できない主人公。Seth Rogen扮する主人公は、何故、周りの人々に見放されないのか理解出来ないほどの性格破綻ぶりだ。ここまで酷い脚本・演出に付き合わされれば、ハリウッドでもトップクラスのコメディエンヌ Cameron Diazがおもいっきり空回りしてしまうのも仕方ない。唯一の救いは、Katoに扮する周杰倫(Jay Chou)が、まあまあ頑張っていた所ぐらいか。 本作のベースにあるアイディアは、特殊能力を持たない人がスーパーヒーローに扮することで巻き起こる騒動ということだと思うのだが、もはや、そのジャンルの最高傑作を我々は知ってしまったのだ。こんな駄作に宣伝費をかけている暇があったら、"Kick-Ass"の上映館を増やすべきだ。 経営不振で閉店した大型店の跡地に出店するのは、家電量販店かパチンコ屋、というのが最近の定番のような気がします。それだけ需要があるということなのでしょうが、個人的には好きじゃないっす(パチンコは興味ないし、家電量販店はアキバのヨドバシが最強なので他は要らない)。 |