"Alien VS. Predator"の続編を観てきた。邦題は「AVP2 エイリアンズ VS プレデター」。
A級SFホラーのエイリアンとB級SFアクションのプレデターを合体させた、発想的には男子中学生レベルのこのシリーズ。一作目は、両者の設定を整合させることで手一杯という感じではあったが、なかなかどうして、スピード感があって好印象だった。
そして二作目。正統Alienシリーズは宇宙が舞台。最後の四作目にして、いよいよ地球間近、というところで終わっている。一方、vsプレデターの一作目の舞台は一応地球だが、周囲から隔絶した南極の地下。それが、この作品で、ついにエイリアンが地球の一般都市に出現するのだ。果たしてどのような展開になるのか大いに期待していたのだが、かなりガッカリ。あれじゃ、エイリアンじゃなくて、スプラッター系ホラー映画の殺人鬼と大して変わらない。プレデターの行動も、何を考えてんだか理解不能。生き残るかな、と思わせる登場人物がバッサバッサと虐殺されていくシナリオも、やはり、単なるスプラッター映画。その割には、手に汗握る場面が少なく、凡作の極みだ。
最悪なのは、ラスト。取って付けたように、正統Alienシリーズとの関連を示すオチがあるのだが、あまりにも無理矢理過ぎる。まさに、製作陣の頭の悪さが凝縮されているラストだ。