やもり(森山良子と矢野顕子)ツアー2010 〜あなたと歌おう〜


東京オペラシティに行くことができました。

メンバー
2010年7月26日サンケイホールブリーゼ
2010年7月28日名古屋市芸術創造センター
2010年8月2日東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアル

button メンバー

森山良子(vocal, guitar

やもりの「もり」担当。オレオレ詐欺の電話がかかってきたことがある(そして、犯人を手玉に取った)という、衝撃の経験が明らかに。

矢野顕子(vocal, piano

やもりの「や」担当。オレオレ詐欺(米国では"Me, Me,詐欺?")の電話を受けてみたいという無謀な願望を吐露。

小倉博和(guitars

アルバムでは佐橋佳幸さんだったギターが、ライヴでは山弦/SOYの盟友、小倉さんに。温厚な笑顔と的確なテクニックでお二人を支えていました。

三沢またろう(percussions

パーカッションは、アルバムと同じ三沢さん。米米CLUBをはじめ、数多くのミュージシャンをサポートしてきた実力で、ピアノ+ギター+パーカッションの構成でも、見事なバンドサウンドを構築。

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button 2010年8月2日:東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアル

buttonセットリスト

  1. Beautiful Dreamer
  2. 風のブランコ
  3. 死んだ男の残したものは
  4. アイツは俺を知っている
  5. 恋愛宣言
  6. On the Street Where You Live (from "My Fair Lady". 「君住む街角」
  7. Going Home
  8. Green Tea Farm矢野さんソロ
  9. へびの泣く夜矢野さんソロ
  10. さとうきび畑森山さんソロ with 矢野さんのピアノ伴奏
  11. 家族写真 (森山さんソロ with 小倉さんのギター伴奏
  12. ただいまの歌
  13. 旅の宿
  14. わたしたちの明日
  15. 温泉に行こう
アンコール
  1. 夏の思い出〜ちいさい秋みつけた〜雪の降る町を
  2. あなたと歌おう

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会場は、格調高い東京オペラシティコンサートホール。舞台脇にはスポンサーの「日清製粉グループ」の電光サインボード(もちろん、演奏中は消灯されていたが)。なお、終演後、日清の天ぷら粉「活菜上手」がお土産に配られた。

お二人が登場し、まずは、伴奏無し、マイクも使わず、地声のアカペラで「Beautiful Dreamer」。そして、バックの二人も登場しての演奏が始まる。さすがに響きの綺麗なホールだ。

三曲目はホールにその名を残す武満徹氏の作品。四曲目「アイツは俺を知っている」の後半、小倉さんの歪みを効かせたギターに、ピアノとパーカションが絡み、このバンドの演奏力の高さを見せつけられた感じだ。

2004年のイベントで共演した(と森山さんが記憶している / 矢野さんは忘れている)"My Fair Lady"からの曲の後、バックの二人が退場。さらに、「Going Home」の終わりに森山さんもはけて、矢野さんのソロで二曲。続いて、森山さんのソロコーナー。

バンドが戻り、会場と一緒に「ただいまの歌」。「旅の宿」をじっくり聞かせた後、アルバム収録曲を選んでいた時のエピソードから、「青春の光と影」を演奏するかと思いきや、流れで「銀色の道(ダークダックス / ザ・ピーナッツ)」を即興で披露(その後「恋のフーガ」は、途中で断念)。さすがの器用さを見せつつ、そつのない演奏が続き、場内の手拍子が盛り上がる「温泉に行こう」で本編終了。

アンコールは、お二人の共演での定番とも言えるメドレー(ただし、夏・秋・冬だけで、今回は「朧月夜」は無し)と、アルバムとこのツアーのタイトルになっている曲で終了。

やもりのお二人はもちろん、バックの二人も凄腕ミュージシャンだけに、演奏は見事にまとまっている。そして、曲間のお喋りの脱線ぶり(オレオレ詐欺の話。「恋愛宣言」の歌詞の話からニューヨークのペット墓地の話。コンサートグッズ - 手ぬぐいとエコバッグの宣伝などなど)も楽しい。全体として、期待以上の公演だったと思う。ただ、終盤がやや予定調和に流れ、こぎれいにまとまってしまったような気がする。アンコールラストの、いかにも爽やかフォーク的な合唱も、私は苦手だ。むしろ、もっと度肝を抜かれるようなアレンジ(このメンバーなら出来るはず)を聴いてみたかったというのは、贅沢か。あと、個人的には「青春の光と影」が聴けなかったのが残念である。

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佐藤さん、ありがとうございました。


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