地区 | 公演日 | 開演時間 | 会場 |
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大阪 | 1997年7月27日(日) | 14:00 | フェスティバルホール |
東京 | 1997年7月29日(火) | 20:00 | リキッドルーム |
1997年7月30日(水) | 19:00 | Bunkamura オーチャードホール | |
1997年7月31日(木) |
7/26の大阪公演は台風上陸のため翌日に順延。なお、7/27の夜には万博記念公園でのイベント「Meet The World Beat '97」にも出演。
前回「クリームシチュー」コンサートでの好演に引き続いての来日。Joan Baezのコンサート・ツアーのスケジュールの合間を縫っての参加だそうです。今回もパーカッションの腕前と気さくな人柄を印象づけてくれました。
Todd Rundgren率いるバンド、Utopiaのベーシスト。矢野さんとのデュエットも披露しました。甘いマスクと歌声で、彼目当ての女性ファンもいらっしゃったようです。
Maggie EstepやThe Psychedelic Fursのアルバムなどで活躍するギタリスト。矢野さん曰く「まともな音は一つもない」という、エフェクターかけまくりのサウンドを轟かせていました。
新宿の街では矢野さんにさりげなく百合の花をプレゼントしたという「ニクイ奴」。リキッドルームではドラムスティックを会場の女の子に渡してました。ドラムス、パーカッション、ドラム・プログラミングで、Pat MethenyやBilly Joel、Hall & Oates等々、数多くのミュージシャンのアルバムに参加しています。
ニューヨーク移住後の矢野さんのアルバムではすっかりお馴染み。グラミー賞受賞のプロデューサーでありキーボード・プレイヤーでもあります。矢野さん曰く「ハモンズの脳」
ステージ前方向かって左に矢野さん、右にJeff氏、後方にドラムス、ベース、ギター、パーカッションが並ぶ配置。矢野さんは黒のノースリーブにグレーのストライプのスカート。いつもよりも硬質な感じのお化粧。指先には「金」と「銀」のマニキュア、と、「ロックバンドの女性ボーカリスト」らしいファッション。
予想以上にカッコ良いサウンドと、かつてないほど「踊る」矢野さんに驚く。アルバム自体はいかにもスタジオワークというサウンドだったのだが、ライブではよりパワフルな演奏を聴かせてくれて大満足。相変わらず矢野さんが選ぶバック・ミュージシャンは皆凄い。個人的には Knox Chandler氏のギターがつぼにはまってしまった(会場の受けはいまいちだったようだが)。
アンコールでは「彼(Jeff Bova)が"Mr. Hammonds"、私が"Mrs. Hammonds"です。うーん、そうすると彼ら(バック・ミュージシャン達)は私の子供です」との矢野さんの発言を受けて、Chandler氏が指をくわえて赤ん坊の真似をする。それを見たCarolさんもパーカッションの中から赤ちゃんのがらがらのような楽器を取り出し赤ちゃんの真似。「クリーム・シチュー」の時ほどは演奏では目立つシーンのなかったCarolさんですが、観客からの声援は一番大きかったです。:-)
今日の矢野さんは黒のワンピース。さすがに音響の良さには定評のあるホールだけに、昨日と比べると、矢野さんのVocalもCarolさんのpercussion & chorusもクリアに聞こえる。途中、「ゲストの矢野顕子さん」が「ME AND MY SEA OTTER」を演奏するが、全体の流れからすると、せっかくの勢いを分断したような気もする。同じアコースティック系でもKasim氏とのUTOPIAのナンバーのデュエット with Carolさんは良かった。活きの良いバンドとクラシックが似合う雰囲気のホール、そしておとなしいお客さん、というのが一寸ミスマッチのような感じで、矢野さんのソロ・コンサートに比べて客席の盛り上がりが少ないような気がした。
今日の矢野さんは29日と同じ服装。昨日に比べPAがリズム隊、特にベースラインをやたら強調している気がする。「バンド」っぽい音、と言えばそうなのだが、オーチャード・ホールの音響特性を考えると首をかしげざるを得ないセッティングである。しかしながら、演奏自体は最終日だけに非常にテンションが高い。アンコールでの「barbie jungle」ではJeffさんの煽りで会場総立ち。やはり「ハモンズ」のライブは踊りながら聴かないと駄目だよなぁ。もし、会場の観客が80年代前半以前からのファンばかりなら、きっと他の曲でも立ち上がっていたんじゃないかな。会場からの「アッコちゃん、かわいい」の掛け声にJeffさんが「That's right!」と応えていたのが楽しい。ラストでは、会場からスタンディング・オベーション!
19:00より、インストア・イベント開催。まず、司会の渡辺祐氏(元「宝島」)が登場し、「barbie jungle」のビデオ・クリップ(飯野賢治氏制作)を上映。
続いて矢野さんとJeffさんが登場。Jeffさんの人となりを紹介するために、彼が関わったCyndi Lauper、Meat Loaf、Celine Dion各氏のCDをかけながらインタビューが進む。さらに「春咲小紅」の新録のクリップの上映(Jeffさんははじめて見たらしい。"うさぎの衣装が可愛い"とコメント)、Meet The World Beatのオンエアのビデオと、先日のリキッド・ルームでのギグの模様を上映(リキッド・ルームでビデオ班が居たのはこのためらしい)しながら、色々とインタビュー。今後もハモンズは活動を続けるのは間違いないようです。二人ともとても乗り気でした。
お楽しみのミニ・ライブは「You Are What You Eat」と「You Showed Me」の二曲。二人が退場後、サイン入りポスターとTシャツの抽選会があってお開き。
「You Are What You Eat」の時は矢野さんが歌いだしを間違えたり、Jeffさんの過去の仕事紹介のコーナーでは、係のお姉さんが間違えて別のCD(開演前に流していたイージーリスニング)をかけてしまい、Jeffさんが「休日にはこういう曲も演っているんだよ」とフォローを入れたり、のどかなイベント、という感じで、面白かったです。