IN/OUT1999/8/1


日本で散髪屋へ行く楽しみ、それは肩もみです。洗髪後に軽く頭から肩にかけてマッサージしてくれるのが、とても気持ちよい。

シンガポールで散髪する場合、選択肢としては、

  1. インド系のオヤジがやっている大衆理容
  2. ショッピングセンターなどにチェーン展開している美容院
  3. 日本人にターゲットを絞った日本風散髪屋
  4. 高級美容院
がある訳ですが、1は何だか怖い.....。3は、ここに住みながら潔くない、という気がするし、4は、1とは別の意味で怖い....。ということで、必然的に2に通っている訳です。

で、ここでもマッサージをしてくれるんですね。こめかみから首筋、さらにはTシャツの下に手を突っ込んで肩までも。ただし、洗髪中。シャンプーの最中に、シャンプーまみれの手であちこちマッサージしてくれるのです。気持ちいいんだか、悪いんだか.....。暑いとこだけに、みんな、濡れたりすることに無頓着なんでしょうね。


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eXistenZ  (99.7.31)
David Cronenberg監督の最新作。正直言うと、ちょっと期待はずれの出来で、"OUT"にしようか、結構迷った。

神経に直結させる新型のゲーム機が作り出す「リアルな」仮想現実と本当の現実が絡み合い、いったい今観ている画面が、現実なのか仮想現実なのか、登場人物も観客も眩惑させられ続ける、という、面白そうではあるけれど、手垢の付いた題材、と言うこともできるストーリー。あと10年早ければ、衝撃的な映画だったかもしれないけど、もう実際の世の中の方がある意味先に行っちゃってるんじゃないの?という気がする。Cronenberg自身の83年の傑作、「Videodrome」のVideoをゲーム機に換えただけ、という雰囲気もある。

そういう訳で、ストーリー的にはがっかりだったのだが、絵的には、いかにもCronenbergの世界である。悪く言えば新鮮味が無いんだけど、彼の映画を観ていて、しばしば感じる
「結局この人は、"有機物=人体"と"無機物=機械"が融合するさまを映像化したいだけで、ストーリーとかテーマはどうでも良いのかも?」
という疑念を、今回も存分に抱くことができた。

内臓感覚に溢れた、べとべと、びちゃびちゃ、ぐにゅぐにゅ、どろどろ、と、それらを取り巻く妙に寒々した風景。ここんとこ能天気ハリウッド娯楽作品ばっかり観ていたので、こういう変態的画面、大変、楽しゅうございました。



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旅に出ます。探さないで下さい.....  (99.7.28)
いわゆる団体ツアーっていうものには、修学旅行以来、参加したことがないし、ここ15年ほどは基本的には一人でしか旅行に行ったことが無い。団体行動が苦手なのだ。せっかく旅という非日常を味わうのなら、他人の思惑を気にしながら行動するなんてまっぴらだ、という偏屈者なんである。

が、会社には「社員旅行」というイベントがある。もっとも、せいぜい一泊二日で温泉に行く程度で、団体ツアーっていうほどの事は無い。これが、昨年の米国だと日帰りの「社員ピクニック」で、さらに気楽なものだった。(閉鎖されたあの工場では、今年も「卒業生」達が自主的にピクニックを開催したらしい。参加したかったなぁ。

ところが、東南アジアの社員旅行は、こちらの予想を遙かに超えていた。4泊、5泊の海外旅行は当たり前、っていう、とんでもない状況なのだ(シンガポールのみならず、台湾や香港でも同様の傾向なのを確認した)。8月9日が"National Day"で休みなのを利用して(さらに2日間の休業日も設定するのだが)、我が勤務先も、オーストラリアに旅行をすることになった。

いや、「することになった」などと書いてしまったが、立場的には、私が社員旅行については企画段階からチェックし、承認する責任を持っているので、「することにした」と表記すべきなのだろう。しかし、まさか、6日間の予定でゴールド・コースト & シドニーまで出かけることになろうとは、事の成り行きに我ながらびっくりである。ローカル・スタッフ達の「こいつはまだ着任して間もないから、言いくるめられる」という策略に引っかかってしまったような気もするが、いまさらひっくり返す訳にもいかない。

旅行代理店の人が来て説明会が開かれたが、交渉した幹事氏は、少ない予算と限られた日程の中で、かなりわがままを言ったらしく、説明を聞くだけで疲れる旅行プランである。つまり、早朝から深夜まで、同僚と顔を突き合わせっぱなし。もう、行く前から疲労困憊である。

「ホテルの近くはチャイナ・タウンですから」との代理店からの説明に、「オーストラリアくんだりに行ってまで、中国人街に行きたかないやいっ」と叫びそうなるのをこらえるのに必死だった今日この頃である。


タコ・プロバイダでご迷惑をおかけします。  (99.8.1)
ここのとこ、So-netへの接続が思わしくない。特に、FTPの調子が全然駄目で、ソフトを取り替えてみたり、アクセス・ポイントを変えてみたり、色々と試行したのだが、どうにもうまく行かない。FTPの調子が駄目と言うことは、ページの更新ができないと言うことで、かなり痛い。

So-netに問い合わせをしていたのだが、返事を見てびっくり。So-netアクセスポイント以外からのホームページおよび、FTPサーバーへのアクセスが非常に遅いという障害が発生していることが判明し、現在担当部署にて調査・対処中、とのこと。

つまり、私がFTPができないと苦労しているのと同様、So-net以外のアクセスポイントでネットに接続している方々も、このウェブ・ページになかなかアクセスできないでいる、ということらしい。別に、アクセスできないならできないで構わないよ、と言われるとちょっと辛いが.....

ウェブページの更新のため、国際電話をかけてSo-netの東京アクセスポイントにつなぐという荒技を使うことにしたのだが、距離的に言うと沖縄のアクセスポイントの方が安いのかなぁ?



ということで、8月4日から9日まで旅行です。強行軍の団体ツアーでホテルは相部屋。PCを持っていってネットにアクセスとかできる状況じゃなさそうなので、更新はしばらく無理になります。8月4日は矢野さんのニューアルバムの発売日なので、やのコレ管理人としては、留守にしてる場合じゃないんですけどねぇ。

では、再来週、So-netのアクセス状況が改善されていることを期待しましょう。


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