シンガポールの中華料理は、マレー系の影響などを受けている、というのは以前にも書きました。ほんと、こちらの中華系の人の舌の感覚は、かなりローカライズが進んでいるようです。
最も特徴的なのは、辛いもの好きということ。とにかく、何にでもチリ・ソースをかける。中華、洋食を問わず、テーブルの上にチリ・ソースが無ければ、すぐに要求するし、店の人も心得たもので、どんな料理を出す店でも必ずチリは置いてある。日本人の「しょうゆ」に相当するという感じでしょうか。
ハンバーガー屋でフライド・ポテトに添えてくれるのも、デフォルトはチリ・ソースです。たまに気の利いた店員は「チリかケチャップ、どっち?」と聞いてくれますが、普通は黙ってチリ・ソースを付けてくれます。ま、慣れましたけど。
- SONY SRS-Z1 (99.7.23)
- PC用机をリビング・ルームとは別の部屋に置いたため、こっちの部屋で過ごす時間が長くなった。となると、オーディオ設備が欲しいところである。どうせ「ながら」で聴くのだから、音質にはこだわらないが、せめてまっとうなリスニング・ポジションは確保した状態でPCを使いたい。そのためには、机の上にスピーカーを置くしかないのだが、この机、部屋の角に置く三角形の物なのだ。実際に置くことができるスピーカーのサイズはかなり限られてしまう。いわゆる、ミニ・オーディオの類を見て回ったりしたのだが、それでも大きすぎる。
で、見つけたのが、これ。Stereo Active Speaker System "SRS-Z1"。It'a SONY、である。直径39mmの超小型スピーカーユニットが、一体成形のアルミ合金キャビネットに収められていて、3W + 3Wの小型アンプが付属している。アンプとスピーカーは専用のケーブルでつなぐことになっているし、入力は、ステレオ・ミニプラグのみ。ということは、ウォークマン用のアンプ内蔵小型スピーカーの系列にあたる製品なのだが、アンプとスピーカーを切り離したことがデザインの自由度を増していて、実にかっこいいのだ。SONYの専門店で見つけたのだが、そこにも2台しか入荷しなかったということで、私が見たときには、すでに店頭展示品のみ。普段だとそういうのは敬遠するのだが、今回は、もう、速攻ゲットである。
これだけ小型だと、組み合わせるのはCD用のディスクマンですら大きすぎて、雰囲気を壊しそうだ。MDウォークマンをつなげてみる。こういった製品にありがちな、派手な(というか下品な)味付けがあまり感じられない鳴り方だ。サイズや値段を考えば上々である。出力3Wとはいえ、前面のバスレフダクトの前に手をかざすと、結構な空気圧を感じる。アルミ合金のクールな外見とは裏腹に、中身はホットというか、「小さいながら一所懸命鳴ってますぅ」という雰囲気が伝わってきて、さらに愛着が湧いてくる。
電源スイッチの操作感というか、クリック感がいま一歩安っぽいのと、スピーカー・ケーブルの質感にもう少しこだわって欲しかったという気もするが、なかなか満足度の高い衝動買いであった。
- Lake Placid (99.7.24)
- 昨年の渡米以来、「分かりやすい」映画しか観られない体になってしまった。字幕無しで英語のセリフを聞き取ることを考えると、いわゆるドラマ系はつい敬遠してしまうのだ。悲しいけど。で、この映画、ポスターを見ると、どうやら湖を舞台に「怪物」と戦うという、実に分かりやすそうな感じである。さっそく入ってみた。映画料金が500円ほど、というのは、あれこれ悩まず飛び込めて嬉しいものだ。
米国、Maine州にある湖、Lake Placid。周囲には老夫婦が一組住んでいるだけの静かな湖で、ビーバーの生態調査をしていた人が、何者かに下半身を食いちぎられ死亡するという事件が発生。調査のため、保安官、狩猟監視官(釣りや狩猟を監督して野生動物保護をする公務員みたいなものだと理解したんだけど、日本語ではなんて言えば良いのだろう?)、変人のワニ専門家、ニューヨークの博物館の学芸員、の4人がチームを組むのだが....。なんと、この湖には体長9メートルの人喰いワニが!という出だしは、「JAWS」の舞台を湖に、サメをワニに換えただけ、という感じで、実際、何者かの視点で水中を静かに移動するカメラとか、JAWS以降、この手の映画のお約束ともいえるシーンも多いのだが、これ、コメディ映画としての側面の方が強いのだ。監督は今までにホラー映画を何本か撮っている人みたいだし、脚本は米国の人気TVドラマ"Ally McBeal"(日本だと、「アリー・マイ・ラブ」って名前でオンエアされたらしい)を手がけた人らしいんだけど、サスペンスの部分も、コメディの部分も中途半端な仕上がりに終わっている。性格の違う4人のぶつかり合いから笑いを引き出そうという意図は分かるんだけど、いきなり無個性の代名詞のようなBill Pullmanが主役じゃねぇ....。この4人の行動の意図が分からないっていうか、本気でワニを退治しようとしているように見えないというのも、笑いのインパクトを弱めているし、ラスト近く、大立ち回りの結末というか、どんでん返しというか、も酷いものだった。正直、ラストまで見続けるのが結構辛い映画である。
ただし、「なぜ、あんな巨大ワニがMaine州に?」という真相が明らかになる部分のブラックな笑いは爆笑もの。終盤の牛さんの活躍も高得点。ということで、ワニマニア、牛マニア、の人にはお勧めかもしれない。
色んな意味で、映画料金が500円ほど、というのは、ありがたいものだ。
以前、タイに出張した時、街を行く女性の足が、みんな綺麗なのに感心していたら、
「辛いものには痩身効果があるからだ。暑いのも作用しているのだろう」
と説明を受けて、納得したことがあります。
それからは「暑い所で、唐辛子を大量に摂取すると痩せる」と信じていたのですが、シンガポールに来て、それが誤りであったことがはっきりしました。こんなに暑い国で、みんな、あんなにチリ・ソース喰ってるのにぃ.........
セクハラ発言はいけませんね。
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