ということで、社員旅行から無事帰ってきました。
チャイナタウンで「アワビ」を買いまくるシンガポール人同僚を横目に?? という感じもありましたが、海外旅行に行った先にチャイナタウンがあるっていうのは、日本人にはピンとこない感覚だろうなぁ、と思いました。
確かに、都市によっては日本人向けの店が固まったエリアがあったりもしますが、チャイナタウンほど雰囲気が徹底している訳じゃない。その点、チャイナタウンは、世界中、ほとんどの国にあるんじゃないかな。マンダリンと英語を喋れる中華系シンガポール人は、つくづく海外旅行向きというか、世界中どこに行っても不自由しなさそうで、ちょっと羨ましいっす。
- 疲れたけどね (99.8.4〜9)
- 社員旅行。
- 8月4日 Singapore発。
- 空港に夕方5時40分集合のはずだったが、旅行会社の添乗員も含め、皆6時頃に集合。これが、シンガポール時間である。
- 8月5日 Brisbane着。Dream World(遊園地)。
- 早朝5時頃、到着。シンガポール時間では午前3時。6時間ちょっとの飛行時間の夜間便で2回の食事は辛い。ほとんど眠れないまま到着。しかし、ホテルへ向かう訳では無く、この時間でも営業している数少ない店 = マクドナルドで一時間ほど時間を潰す。貧乏ツアーなのである。
その後、遊園地。絶叫マシン系には頑として乗らない。
夕食は中華。夕食後、ホテルの隣にあったHard Rock Cafeへ。- 8月6日 Movie World → ショッピング・センター
- Movie Worldは、Warner Bros.によるテーマパーク。映画に因んだ乗り物やらアトラクションが目白押し。従業員達のサービス精神は大したものだ。Ausitn Powers役でパレードに出ていた人は結構似ている。ここでも絶叫系のライドには頑として乗らない。
ショッピング・センターでは、日系デパートで日本の文庫本を購入。何故ここで? と我ながら思う。
夕食は、洋食系のBuffet。その後、海岸沿いの出店を冷やかす。- 8月7日 Sydneyへ移動。Factory Outlet → ショッピング・センター
- 早朝、3時半に起き、朝6時のフライトでSydneyへ。濃霧のため、一時間以上、Sydney上空で旋回。
飲茶の朝食後、ガイドから配られた「Shopping Professional」と書かれた名札を胸に、Factory Outlet、工場直売場って言うんですか、を4軒ほど回る。昼食後もさらに、大型ショッピング・センターへ。今日は買い物のプロなのである。
夕食はホテル近くのチャイナ・タウンで中華。- 8月8日 バスによる市内観光 → ランチ・クルーズ
- Bondi BeachやOpera Houseを回った後、船で昼食。
クルーズ後、2時間ほど自由行動。モノレールに乗って、市内をぐるっと回ってみる。- 8月9日 ホテル・チェックアウト後、自由行動 → 空港へ
- 水族館へ行く。あまり広くは無いけど、そこそこの展示。
昼 3時40分 Sydney発、夜10時過ぎ Singapore着。別に、私は買い物のプロになりたかった訳じゃないし、せっかく遠くに来たのにチャイナタウンに行っちゃシンガポールと雰囲気一緒じゃん、と思ったし、一人で好き勝手に行動できたのが正味5時間ほど、というのはあまりにも少なかったし.....。しかし、(現地)スタッフの福利厚生が目的なのだから、私が個人的に楽しめたかどうかで社員旅行を評価してはいけない。皆は、結構、満足してくれていたようだ。もっとも、皆の最大の関心事、買い物については、置いてある衣料が冬物ばかり(当たり前)で、ちょっとがっかりしてたみたいだ。
それにしても、団体ツアーってのは、疲れる割に楽しくないんだなぁ、というのが正直なところではある。知らない土地に到着して、一体どうやって市内に行けばよいの? ってどきどきしながら空港をうろうろするとか、町中の公共交通機関の乗り方が分からずにおろおろするとか、朝、コーヒーを飲みながら地図を広げてその日の予定を検討するとか、そういう「移動の実感」ってのが旅行の大きな要素だと思うのだけど、団体ツアーだと、自分では何も考えずに効率的に移動できちゃう。これじゃ、テレビなんかで見た風景の追体験だけで、旅してるって気分が出ない。
しかし、そうした不満を吹き飛ばして余りある素晴らしい事が一つ。この時期、南半球は冬の終わりで、気温は 7度〜20度くらいだったのだ。これこそ、人間がまともに活動できる適正温度だと実感。長袖シャツにカーディガンを羽織り、汗ばむこともなく街を歩き回れる。なんと素晴らしい事だろう!
- 新紀伊国屋 (99.8.14)
- 日系書店、紀伊国屋はシンガポール内に何店舗もあり、店によっては日本の書籍はほとんど置いてないなど、地元化も進んでいる。ポートランドにあった紀伊国屋、日本食スーパーの一角にあり、90%が日本の書籍、さらに日本のCDや文房具も扱い、店員も日本人、とは大きな違いである。
その紀伊国屋がOrchard RoadのTakashimaya Shopping Centre内に大型の新店舗を開店した。東南アジア最大という触れ込みである。さっそく行ってみたが、確かに広い。日本の書籍は売り場面積の30%程度だと思うが、それでも日本のちょっとした本屋と比べても遜色のない品揃えである。ただし、メジャー系を手堅く押さえた品揃え、ということであって、専門的な雑誌や書籍に関しては、やや寂しい。
店内で驚いたのは、男性用ファッション/トレンド系雑誌(の写真ページ)をシンガポールの男の子達が食い入るように見ていること。これまでも、non-noなどの女性誌を熱心に見るシンガポール女性というのは数多く見てきたけど、男の子もねぇ......。あの手の雑誌で取り上げられる日本の若者文化/ファッションって、私なんかには理解不能というか、ダサく見える物が多いんだけど、憧れるのかねぇ?
さっそく、いくつかの文庫本や雑誌を購入する。値段が日本の1.5倍程度するのはいたしかたないが、検閲があるのは、いただけない。某雑誌のアラーキーの写真日記はきれいに切り取られていた。
これだけ豊富な日本書籍が容易に手にはいるとなると、海外赴任したときの決意、「海外にいる間は、英語の本を集中的に読もう」、は脆くも崩れ去ったのであった。
- 一駅向こうにもあるんだけど.... (99.8.15)
- 料金が安い(500円程度)。座席は指定席only。最終上映開始が深夜0時過ぎ。と、当地の映画館環境が良好なのは何度も書いた。ってゆーか、日本の映画館環境が劣悪すぎという気もするが。とにかく、気軽に映画館に行けるのは嬉しい限りである。
しかし、自宅近くの映画館が閉館してしまった。徒歩7分程度の駅前ビルに入居していた、Studio City Cinema系列の6館。一応、リニューアルのため、と貼り紙は出ているが、どうも復活する気配が感じられない。確かに、一駅隣の駅ビルの方が規模が大きく(伊勢丹だって入居している)、そちらに客足が取られていたことは容易に想像が付くが、これは悲しい。
因みに、現在当地では、日本映画「リング」が公開中。ただし「らせん」無しの一本立て。妥当な選択だろう。「らせん」も映画としては健闘していた作品だとは思うけど、なんせ原作のレベルが違い過ぎだからなぁ。あ、「リング」はシドニーでもポスターを見かけたな。香港ではVCD売り上げのトップになっていたし。
さらに因みに、楽しみにしている"Eyes Wide Shut"が公開される気配が無い。既に日本では公開中らしいのに(しかも何を勘違いしたんだか客が入っているという。かつて、あの「Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb」が一週間で上映打ち切りになった日本で!)。内容的に、この国では上映禁止扱いなのだろうか。どうもその可能性が高そうで、これまた不安である。
もう一民族。全世界に進出しているのがインド系。シンガポールにもインド人街はあるし、ロンドンのインド人街に行ったこともあります。サンノゼでは、空港のレンタカー・カウンターで働いているのが全社、見事にインド人ばかりで驚いたことがあります。
ただ、不思議なのは、どの国のインド人も肉体労働系と大金持ちとに二極分解してしまっているように見えること。本国の想像を絶する貧富の差の反映というか、海外に移住するのが、外国で少しでもましな生活を手に入れたいと願うお金を持ってない人々と、専門技能を活かしてさらにお金を儲けようとする層との両極に偏っているせいなのでしょうか。
そういえば、私の実家は、私が産まれる前のことですが、神戸の金持ちインド人から家を借りていたことがあったらしい。「大家が印度人」って、戸川純の歌みたいだ。
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