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勤務先の”リフレッシュ休暇”の制度を使って、一週間、休みを取っていました。以前は、休暇取得の権利(5年に1度)がある年でも、結局、休めないことが多かったのですが、働き方改革が叫ばれる昨今、取得しないと人事部にせっつかれるようになり、年度末間際に駆け込み取得。
最近のIN
早川書房本社の1階にある喫茶室、サロン クリスティに行ってきた。
Agatha Christieの小説は、中学生時代にドハマりして以来、ミステリだけでなく、Mary Westmacott名義での普通小説に至るまで、翻訳されている作品(その殆どが、早川書房刊)は、ほぼ全て読破している。なので、早川書房の本社ビルに、クリスティの名前を冠した喫茶室があると知って以来、是非、行ってみたかったのだが、営業が平日のみで、これまで機会が無かった。リフレッシュ休暇のおかげで、ようやく訪れることが出来た。
とてもセンスの良い店内だ。大テーブルと、オリエント急行の客室のような半個室のテーブル席。大テーブルには、ミステリ・マガジンやSFマガジン、そして、お馴染みの赤い背表紙の文庫本などが並ぶ仕切りがあって、カウンターのようになっている。
スコーン&ポットティーのセットを頼んだが、今は、期間限定のイブニングティーセット「ミス・マープルのスプリング・ティールーム」などもある(彼女がバートラム・ホテルで食べたポーチドエッグの再現など、セイボリー4品+スイーツ3品+ドリンクの、1人当たり5,500円のセット。興味津々だが、さすがに1人では頼みづらい…)。営業は21時までで、アルコールの提供もあるようだ。
クリスティの名を冠するには、まだまだコンセプトの詰めが甘いような気もするが、落ち着いた雰囲気と上質の紅茶で、良い喫茶室だ。いずれ、再訪したい。
箱根のポーラ美術館に行ってきた。ここも、以前から行ってみたかったのだが、なかなか機会が無かったところ、平日の休みを利用して訪問することができた。ただ、当初は3月3日に行く予定だったのだが、天気予報が雨・雪となり、急遽、日付をずらすことにした。結果、せっかくの箱根訪問だが、目的地はここだけという慌ただしい事になってしまった。
小田原から箱根登山鉄道で強羅。平日でも、インバウンドだけでなく、日本人観光客も結構多い。強羅駅前からは、美術館の無料送迎バスを利用。入り口で出迎えてくれる板東優の彫刻「雪の子」が可愛い。
中に入って驚いた。実に綺麗で立派な美術館だ。傾斜地を利用した垂直方向に伸びる建物だが、採光が工夫されていて、とても明るい。スタッフも、さすがポーラ・レディ、丁寧な対応である。観光地にありがちな、一見、お洒落だけど、細部が貧乏くさい施設を予想していて、申し訳ない。
お目当ての展覧会。会場に入って最初の展示は、大巻伸嗣のインスタレーション「Liminal Air Space-Time」。大きな窓を背景に、薄い布がファンによってフワフワとたなびく。確かに、春らしい躍動感に溢れていて、気分が上がる。
その後は、箱根を描いた歌川広重の浮世絵や、明治期の洋画などが並ぶ。その中でひときわ目立つのが、杉本博司の写真作品「富士図屏風、大観山」。コンセプト先行の現代美術家として、個人的には胡散臭さも感じてしまう人なのだが、作品が持つ力は凄い。
そこから、安藤広重にインスパイアされたイケムラレイコの作品や、仙石原を描いた丸山直文の作品など、現代美術が並ぶコーナーになる。特に、画家のPat Steirと陶芸家の小川待子の作品が並ぶ空間が心地良い。
一つ下のフロアに移動しての後半、Tse Su-Meiの「The Echo」(撮影不可)が、個人的にはこの展覧会で一番ハマった作品だ。チェロ奏者でもある彼女が、アルプスの雄大な岩壁を望む草原で、チェロを奏でる。その音は、岩肌に反響し、複雑に交錯していく(ちょと、ループを使った演奏を想起させる)。自然と人間の対比と共鳴が、とても印象的なヴィデオ作品で、しばらく釘付けになってしまった。
その後、Claude Monetや Vincent van Gogh、Henri Rousseauらの作品などが並び、ポーラ美術館収蔵品のレベルの高さを見せつけられて、最後は、名和晃平の「PixCell-Deer」2体。現代美術の展覧会でPixCellシリーズは何度か観たことがあるが、この大きさが二つ並ぶと壮観。しかも、一体は、通常の鹿の剥製に透明の球体を付けたものだが、もう一体は、鹿の剥製を緑に染めていて、なんとも深みのある色を放っている。この2体が対峙する空間が放つ磁力は、癖になる。
ということで、とても満足度の高い展覧会だった。この他、「日常のエレガンス ― 西洋近代の化粧セット」と題された、19世紀から20世紀にかけての西洋の化粧道具に焦点を当てた、いかにもポーラらしい展示と、コレクション展(Berthe Morisotから森村泰昌まで、幅広い)を観て、館内のレストランで食事(レベル高し)。
食後の腹ごなしに、美術館の周囲に整備された遊歩道を散策。森の中のあちこちに、彫刻などの造形作品が置かれている。写真は、SHIMURAbrosの「Light Odyssey」
美術館の入り口で出迎えてくれた「雪の子」の作者、板東優の彫刻も、森の中に点在していた。雨雪の天気を避けて、晴天の日に訪れて大正解だ。
とても気持ちの良い美術館なので、また、面白そうな企画展があれば(できれば、花粉が飛散していない時期に)再訪したい。
ポーラ美術館からBLUES ALLEY JAPANに直行し、是方博邦のバースデイ記念ライヴに行ってきた。色々な組み合わせで3日間のシリーズ公演となっているが、私は3日目に参戦。
メンバーは
・是方博邦(g)
・難波弘之(key)
・JUNA SERITA(b)
・川口千里(ds)
一番のお目当ては川口千里だが、The Jazz Avengersのリズム隊 JUNA SERITA、SF作家でありプログレ系ミュージシャンである難波弘之(一般的には、山下達郎のバック・バンドでお馴染みと言った方が分かりやすいか…)と、聴き応えのありそうなメンバーが揃っている。
ステージ左から、キーボード、ベース、ドラムス、ギターの順。私の席は、ちょうどドラムスの正面の、良いポジションだ。
是方博邦の「Sunflower Blues」で演奏開始。セットリストは、基本、彼の作品で、合間に数曲、難波弘之の作品が入る。フロントのベテラン2人(どちらも70 over)が上手いのはもちろん、40歳ほど年が離れたリズム隊も、実に的確な演奏ぶり。後半、JUNA SERITAの6弦ベースのソロと川口千里のドラムス・ソロも、それぞれたっぷり時間を取って演奏された。川口千里は、1週間前から体調を崩し、まだ、本調子では無いそうだが、それを感じさせないキレの良さだ。
演奏はすごいのだが、1曲終わる毎に、割に長目のトークが入る。共演歴 50年の是方博邦と難波弘之だけに、「カミーノ(是方博邦が在籍)」、「金子マリ&バックスバニー(難波弘之が在籍)」、さらに、難波弘之がスカウトされかけたという「赤い鳥(大村憲司と村上“ポンタ”秀一の在籍期)」など、懐かしい固有名詞が続出。リズム隊の2人は付いていけない感じだが、年齢層高めの観客席は、皆、ニコニコと肯きながら聞いていて、これも楽しい。
最後、お店からの誕生日ケーキ贈呈とアンコール演奏の後、3人が捌けて、是方博邦が1人で、エフェクターを効かせまくった「Over the Rainbow」を奏でて、全編終了。予想通りの楽しさと超絶テクが詰まっパフォーマンスだった。
デビュー45周年の野宮真貴が、女性だけのバンドで行うバースデー・ライヴを観に、ビルボードライブ東京に行ってきた。
去年の彼女のバースデー・ライヴがとても楽しかった上、今年はゲストにYOUが出演するということで参戦決定。なお、前日は小泉今日子がゲストだったが、私としては、観たいのはやはり、"FAIRCHILDのYOU"なのだ。
ということで、メンバーは
・野宮真貴(Vo)
・大野由美子(Ba)
・吉村由加(Dr)
・田渕ひさ子(Gt)
・武田理沙(Key)
Special Guest
・YOU
バンド・メンバーが、サングラスにツアーTシャツを着て登場。胸にはバンド名”The 20th Century Girls”のロゴ。そして、ピンクのジャケット&ミニスカートでキメた野宮真貴。まずはピチカート・ファイヴの「私のすべて」。さらに、バンド名にもなった「20th Century Girl」。
今日のテーマは”ガールズ・バンド”ということで、Blondieの「Sunday Girl」。Deborah Harryのような毒気は無く、あくまでも軽快だ。もう1曲、ピチカート・ファイヴの「きみみたいにきれいな女の子」を演って、お待ちかね、ゲストのYOU登場。
1980年代、野宮真貴のポータブル・ロックと、YOUのFAIRCHILDで対バンしたこともあるという2人だが、ずっと現役ミュージシャンの野宮真貴に対し、ステージで歌うのは30年ぶりというYOU。まずは、2人のヴォーカル & 曲間の小芝居付きの「不景気」。
そして、DOOPEESの2006年の曲「だいじょーぶ」(いとうせいこう & TINNIE PUNXのカヴァー)。DOOPEESは、1995年にヤン富田がプロデュースしたポップ・ユニットで、キャロライン・ノヴァクという謎の女性がヴォーカリストだったのだが、実はその正体は、本日のバンマス、ベースの大野由美子!(周知の事実になったのは、割に最近のことで、YOUも今回初めて知ったそうだ)。 ということで、ワン・フレーズ、大野由美子(と言うか、キャロライン・ノヴァク)も歌う!!
そして、共演3曲目、待望のFAIRCHILD!うれし懐かしの「コール・バック」(1990年、NTTのCMソング)。出だしは危なっかしい感じだったYOUのヴォーカルも、どんどん調子を上げていく(もちろん、歌い上げるタイプではない。いみじくも有吉弘行が付けたあだ名”雰囲気おばさん”が、ぴったり)。YOUの退場前に、記念撮影タイム。
YOUがはけて、終盤戦。ピチカート・ファイヴの「我が名はグルーヴィー」、「トゥイギー・トゥイギー」、「東京は夜の七時」の連打。
アンコール。まずは、YOUが再登場し、2人で「戦争は終わった」。そしてまた、撮影タイム!
YOUが捌けてから、「三月生まれ」と「陽の当たる大通り」で全編終了。
今年も、楽しさ満載のライヴだった。実力者揃いではあるが、私は初見の人達ばかりだったバンドもなかなか達者。特に、ギターの田渕ひさ子のプレイが印象的だった。リアル・タイムでは、それほどピチカート・ファイヴにはハマらなかったのだが、2年続けて、これだけのクオリティのライヴを観てしまうと、来年のバーステー・ライヴも楽しみになってしまうな。
この他、メインのオーディオセットの見直しのため秋葉原に行ったり、部屋の模様替えを画策するため家具屋に行ったりで、平日の休みは埋まってしまいました(まだ、見積もり検討中だけど、休暇に海外旅行に行くより、出費がかさむことになりそう…)。 |