IN/OUT (2024.3.10) |
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海外からの出張者や、出張帰りの人からお土産を貰う機会が続いたのですが、なぜか、どちらも魚の缶詰(サバとイワシ)。ありがちなチョコレートで済まさず選択を工夫し、重い物を運んでくれたことには、もちろん感謝ではありますが、何故?という気もする今日この頃です。健康志向なのかしらん 最近のIN「安西水丸展 村上春樹との仕事から」@早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー) (24.3.9)「村上朝日堂」シリーズなどで村上春樹とコンビを組んでいたイラストレーター 安西水丸の展覧会を観に、早稲田大学国際文学館に行ってきた。 この施設を訪れるのは初めて、というか、早稲田大学の構内に入るのは初めてだ。せっかくなので、これも初めて乗る都電荒川線で早稲田へ向かう。早稲田キャンパスの東門の近く、歴史を感じさせる坪内博士記念演劇博物館の側に建つ、小綺麗な建物(設計は、隈研吾)が国際文学館。1階には、日本で刊行されたものだけで無く、他言語に翻訳された村上春樹の著作物も並び、自由に手に取って読むことができる。「舞!舞!舞!(ダンス・ダンス・ダンス)」や、「世界尽頭與冷酷仙境(世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド)」など、中国語に訳された小説は、タイトルを見るだけでも面白い。そして、2階が安西水丸の展覧会。 彼のご遺族が、この文学館に寄贈した 700 点余りの原画から選ばれた作品が展示されている。村上春樹と安西水丸のコンビ作は、ほぼ全て読破しているので、どれもこれも懐かしい。シンプルな線に、すこしズレて貼られたカラートーン。脱力系のようで、繊細さとユーモアが込められた安西水丸のイラストは、観ているだけで和む。また、彼が子供時代に描いた作品や、コレクションしていたスノードームなども展示されていて、村上春樹との共作を離れ、安西水丸自身の回顧展としても、興味深い。 ついでに、ビデオ上映されていた、この文学館で過去に行われたイベント映像、小川洋子による「バックストローク」の朗読や、村治佳織のギターと村上春樹による「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の朗読の共演の映像も堪能。最近、視力の衰えで、もっぱら電子書籍での読書ばかりになっているが、こういう施設を訪れると、やはり紙の本は良いなと、再認識もしたのである。 "Dune: Part Two" (24.3.10)Frank Herbertが1965年に発表したSF大河小説の金字塔、”Dune”の映画化作品の第二作を観てきた。監督のDenis Villeneuve、Paul役のTimothée Chalamet、その母親役のRebecca Ferguson、砂漠の民のChani役のZendayaなど、主要スタッフ&キャストは第一作からの続投だ。砂の惑星という別世界に完全に没入させてくれた傑作の続編ということで期待が高まる。 やはり、圧倒的な映像と、そこにさらに奥行きを加えるHans Zimmerの音楽が素晴らしい。中でも圧巻のシーンは、原作小説でも印象的な、Paulが砂虫を乗りこなす場面。この映像と、それがもたらす昂揚感は、とにかく凄い。今回も、166分間、完全に砂の惑星に没入である。 ただ、第一作で散々衝撃を与えられていたので、それを上回るかと言うと、微妙なところではある。贅沢な言い草ではあるが…。あと、ラストが、いかにも続編がありそうな終わり方になっているのも、私としては興醒めだ。大河小説の1作目であると同時に一つの物語としてきっちり完結している原作を踏襲して欲しかった(同じメンバーでの”Part Three”の製作は、ほぼ決定のようだが)。また、原作との違いでは、「航宙ギルド」への言及が少ない点と、ラストでPaulが下す決断にChaniが納得しないところも気になる。やはり、薬物依存で拡張した能力で宇宙船を操縦したり、「側妾」を肯定的に描いたりすることは、今のコンプラ的には難しかったのかな。 その土地ならではの銘菓のバリエーションというのは、日本が突出して多いような気がしますね。 |