IN/OUT (2022.5.29) |
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週末は、岐阜市へ矢野顕子のライヴを観に遠征。初めて降りる駅というのは、取り立てて観るものが無くても、何だか楽しいものです。 最近のIN"Top Gun: Maverick" (22.5.27)Tom Cruise主演の映画を観てきた。完成したのは随分前で、2020年6月に公開の予定だったのが、新型コロナウイルス感染拡大のため何度も延期を重ね、ようやくの公開である。 言わずと知れた、1986年の大ヒット作”Top Gun”の続編だ。しかし、Tom Cruiseの出世作とも言えるこの作品を、私はちゃんと観たことが無かった。Tom Cruise & Tony Scott監督の組み合わせは、薄っぺらいカッコ良さだけの映画に違いないと食わず嫌いだったのである。ただ、この続編は、やたらと評判が高い。英国のホテルで観たBBCの朝のニュースで絶賛されていたのが妙に印象に残り、観てみることにした。 Tom Cruiseが演じる主人公は、36年前の第一作以降、昇進を拒み、今も現役の戦闘機乗り。そんな彼に、超難関のミッションに挑む若手パイロット達を指導し鍛え上げよとの指示が出る。そして…、というお話。 驚いた。食わず嫌いを反省する出来の良さだったのだ。2時間11分の上映時間、まったくダレることなく、まさに、息もつかせぬテンポで走りきるストーリー。そして、実際の戦闘機のコックピット内に6台のIMAXカメラを取り付けて撮影したという、CGではない、ド迫力の飛行シーン。映画に没入させる力が半端なく、完璧な娯楽映画と言って良いと思う(ただし、ならず者国家の核施設を叩き潰すことが世界の警察たる米国のミッションだという、無邪気な前提を受け容れられれば、という前提は付くが…)。 後から思えば、脇役の掘り下げ方など、物足りない面もあるのだが、この映画は、そもそもTom様映画なので無問題。鍛え抜かれた上半身を見せつけるTom様。超人的なドッグ・ファイトを披露するTom様。一人悩むTom様。女性の部屋からこっそり逃げ出そうとするお笑いシーンも見せちゃうTom様。徹底した「カッコ良いTom様祭り」である。そもそも、このような設定の映画なら、Tom Cruiseの役割は、ベテラン・パイロットの渋みと重厚さで、若くて向こう見ずなエリート・パイロット達を導くメンターとなるはずだ。しかし、この作品では、結局、Tom様が圧倒的な実力で若手をねじ伏せてしまうのだ。しかも、それが、説得力を持っているのが凄い。 Tom Cruiseという人は、個人としては、サイエントロジーへの傾倒や、Katie Holmesとの結婚時に見せた奇行("jumping the couch"という言葉が流行った)など、問題も多い人だと思うのだが、その一方で、スタントマンを使わない生身のアクションを貫くために徹底して自身を鍛えるストイックさや、ファンへの超が付くような親切な対応などは、単なるイケメン・スター俳優を超えた存在だと思う。この作品での戦闘機F/A18の操縦は米海軍から許可されなかったらしいが、自身で飛行機を所有し(彼の自家用機は本作に登場する)、操縦の訓練もしているという。もちろん、一番の趣味というバイクをすっ飛ばすシーンもある。自分の趣味も全て映画に活かすという徹底した映画馬鹿ぶり(誉め言葉)は、認めざるを得ない。 と言うわけで、予想以上に完璧なTom様映画に圧倒されたのだった。
駅から会場のぎふ清流文化プラザまでは、路線バスを使いました。かつては、初めての土地でバスに乗るのは、そのルール(前後、どちらのドアから乗るのか?運賃体系はどうなっているのか?支払いに交通系ICカードは使えるのか? などなど)が分からず、億劫だったのですが、今は、事前のネット検索で予習できて、心配なし。本当に便利になったと思います。もっとも、岐阜バスは、現金もしくは岐阜バス独自のICカードしか使えないという不便なパターンでしたが… |