IN/OUT (2022.3.6) |
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ワクチン三回目接種後の副反応の発熱が治まっても、どうも体調が戻らないなと思っていましたが、スギ花粉が一気に増えたせいですな、これは。 最近のIN「地中海人ピカソー神話的世界に遊ぶ」@ヨックモックミュージアム (22.3.5)定番お菓子「シガール」で有名なヨックモックが運営する美術館。前回の訪問時から、展示内容が変わったということで、再訪した。 と言っても、Pablo Picassoのセラミック作品に特化した美術館という点は変わらず。それでも、展示物の多くが入れ替わっていたことから、ヨックモック会長のコレクションの膨大さを改めて思い知る。 今回の展示は、地中海地域の文化 = 闘牛や神話に根ざして製作された絵皿や壺が並ぶ。特に、メインの展示物「ヴェールをまとう女性」は、壺の曲線と、表面に描かれた女性の曲線がシンクロしていて、さすが、女性遍歴でも名高いPicasso、色々知り尽くしているなぁ、という感じだ。 また、前回の訪問時からの変化として、無料のオーディオガイドが開始されている。自分のスマートフォンで指定のURLにアクセスする仕組みで、専用アプリは不要。電波が入りづらい地下の展示室用にWi-Fiも用意されている。とてもありがたいサービスだ。 併設のカフェでは、コーヒーを頼むとミニ・シガールが付いてくるし、ヨックモック・グループ内のパティスリーブランド「UN GRAIN (アン グラン)」のミニャルディーズ(食後の一口菓子)とのセットもお洒落。居心地の良い空間である。 「ミロ展 ー 日本を夢見て」@Bunkamura ザ・ミュージアム (22.3.5)ヨックモックミュージアムに続いて、Picassoと並び称されるスペインの巨匠、Joan Miróの回顧展を観に、Bunkamuraに行ってきた。なお、カタカナだとスペイン語風に「ホアン・ミロ」と表記されることもあるが、彼自身はカタルーニャ語の発音である「ジョアン・ミロ」と呼ばれることを望んでいたそうだ。 実は、若い頃から日本文化に憧れをいだいていたMiró。彼と日本との深いつながりを紐解くというのが、この展覧会の特徴。このような視点での大規模な回顧展は世界初ということだ。 若い頃の、浮世絵を貼り付けた作品から、抽象化された太陽・月・星・女性などが特徴的な代表作、日本の書の影響からか、筆で描いたような黒の割合が増えていった作品群、巻物の形態をとった作品(これは完全に日本の影響だろう)など豊富な展示の中に、彼が所有していたという日本の民芸品や、美術批評家・詩人の滝口修造との交流を示す資料なども並ぶ。個人的には、彼が手掛けた1970年の大阪万博「ガス・パビリオン」の大壁面が紹介されていたのが印象的。日本では、他国に先駆け、1930年代からMiróの作品が人気を集めていたそうで、Miróと日本は相思相愛だったというこの展覧会のコンセプトに納得である。 なお、視覚的にキャッチーな作品が多いだけに、グッズも豊富に用意されている。ただ、カタカナで「コッチ、ミロ」をデザイン化した駄洒落トートバッグは如何なものか? 毎年、花粉症用の薬は試行錯誤。昔のように眠くなるものは無くなっているのはありがたいものの、今年選んだ一日一回タイプは、やはり、効果もそれなりだったなと、若干の後悔もする今日この頃です。 |