IN/OUT (2021.9.19)

コースは最悪かと思われた台風も、この辺りではちょっと強めの雨が降った時間帯があった程度で済みました。休み中に通過したこともあり、迷惑を最小限にするという点では、中々、気遣いの出来た台風だったかな。


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「尾崎亜美 45th Anniversary Concert 〜Bon appetit〜」@EX THEATER ROPPONGI21.9.18

EX THEATER ROPPONGI尾崎亜美のデビュー45周年 & 新アルバム「Bon appetit」発売記念のライヴを観に、EX THEATER ROPPONGIに行ってきた。

バックには、レジェンド級凄腕ミュージシャンが揃う。鈴木茂(G、尾崎亜美曰く、Legend No.1)、林立夫(D、Legend No.2)、小原礼(B、Legend No.3)、是永巧一(G、もうすぐLegend)、斎藤有太(Key、出るところに出ればLegend)、Aisa(Cho、両親がLegend)という布陣。これに加え、林立夫、小原礼、鈴木茂 & 松任谷正隆(Key、Legend No.4)が結成したバンド SKYEがゲストとしてクレジットされている。ソロデビューが同じ年ということもあって、矢野顕子のバックと被る人が多い。というか、ほぼ半世紀。日本の音楽界を支えてきた人達が集っている。前回観たときから、キーボードが代わり、松任谷正隆がプレイヤーとして出演するのが変化点。私も、主にバックバンド目当ての参戦である。​(なお、Aisa嬢のご両親は、ブレッド&バターの岩沢幸矢とMANNA。この日は、矢野顕子にもらったという衣装で出演

ライヴ開演。今回は、新アルバム「Bon appetit」の収録曲と、ファンクラブにアンケートを取った上位曲から構成するとのこと。数曲演奏したところで、松任谷正隆登場。彼こそ、尾崎亜美デビュー時のプロデューサーである。最初に出会ったときには、尾崎亜美のことを全く話が通じない宇宙人かと思ったなどと語った後、キーボードで演奏に参加して2曲。尾崎亜美のデビュー曲「冥想」。そして、「マイ・ピュア・レディ」。良い曲・良い演奏だ。

ここで、他のメンバーが退場し、Legend No.1~No.4の、ほぼ70歳 4人で結成したバンド SKYEとしてのパート。10月に発売になる彼らのデビューアルバムから2曲。メンバーの趣味性全開という感じのご機嫌なナンバーだ。演奏技量は勿論のこと、やはり、素晴らしいセンスの持ち主たちだと実感。そして、彼らを動員出来る尾崎亜美の凄さよ。

その後、尾崎亜美のソロ弾き語り、小原礼と二人で「オリビアを聴きながら」。なお、「オリビアを聴きながら」を夫婦二人でじっくり聴かせるのは、前回のライヴでも聴き所の一つだったが、今日のセットリストで唯一、新アルバム収録曲でも、ファンクラブ・アンケートで上位に入った曲でも無い選曲だったそうだ。鉄板曲には誰も投票しない、ファンクラブ・アンケートらしい結果である。そしてバンドが戻って演奏再開。途中1曲、松任谷正隆が再登場し、アコーディオンを披露。

矢野顕子と共に食べ物の歌が多い尾崎亜美だが、林立夫の見立てでは、矢野顕子は(庶民的な)食堂。尾崎亜美はセレブ。確かに、「ラーメン」や「魚肉ソーセージ」の矢野顕子に対し、尾崎亜美がこのMC後に歌った「グルメ天国」に出てくるのは「クリーム・ブリュレ」だ。

「天使のウィンク」を圧倒的バンド・サウンドで聴かせた後、最後は弾き語りの「Soup」で本編終了。アンコール2曲目には、松任谷正隆がまたもやアコーディオンで参加し、全編終了。

尾崎亜美は、ライヴ・パフォーマーとしては、喉が強くないのが難点だと感じるが、そのポップ・センスは唯一無二。昔の馴染みの曲は勿論、新アルバムの曲もクオリティーを保っているのは凄いことだと思う。そして、SKYEの演奏(と、佇まい)も実にカッコ良く、良いライヴだった。



来週は、二日、祝日がある変則カレンダー。毎回、言っているような気がしますが、固まっている時期とまばらな時期があったり、そもそも日数が多すぎるとも思うし、今の祝日の仕組みは非効率だ愚考する、今日この頃です。