IN/OUT (2021.5.30)

コロナ禍・初夏の矢野顕子祭りを堪能。


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"La Planète Sauvage"21.5.29

1973年制作の、フランス・チェコスロヴァキア合作のアニメ映画を観てきた。邦題は「ファンタスティック・プラネット」。第26回カンヌ国際映画祭で、アニメ作品として初めて、審査員特別賞を受賞した作品である。その独創的な世界観でカルト作となっている。

日本での劇場公開は1985年。しかし、私は、それより前にこの作品に関わっている。学生時代、このフィルムにアテレコするという企画に参加したのだ。あまりにも独特の世界観に衝撃を受け、あの経験が現実だったのか、もしかしたら悪い夢だったのでは、と思っていた作品を、まさか40年経過した今、映画館のスクリーンで観られるとは、感慨無量とはこのことだ。

この映画、アニメはアニメでも、「切り絵アニメーション」。原画自体が、独特の色遣いの悪夢的イメージに満ちたものなのに、それがカクカクと動く様は、まさにナイトメア。

舞台は、青い肌の巨人族と、彼らに、時にペットとして、時に害虫として扱われる人類が暮らす惑星。地球で言えば、アリやゴキブリのように人類が扱われているのだ。主人公は、巨人族の女の子にペットとして飼われるが、一緒に教育を受けたことで(ヘッドセットを装着し、脳に直接情報を送り込むのだ)知識を吸収し、やがて、巨人族の秘密を知ることになる。一方、巨人族は人類を絶滅させることを決議する。果たして、二つの種族の運命は…、というお話。

地球とは全く違う生態系の世界では、夢魔のような生物が跋扈する。そして、絶妙な気持ち悪さの青い巨人。そんな世界で虫けらのように扱われる人類。これらが、不気味な切り絵アニメーションで描かれる。一度観たら、トラウマとして残ること間違い無しの怪作だ。私の記憶は正しかった。

正直、娯楽作品としての快感は無い。演出のテンポは独特だし、劇中に流れ続ける、ちょっとプログレ風味のある音楽も、不気味さを煽りこそすれ、昂揚感は皆無。しかし、嫌ぁな気分になることを目当てに観る映画もあるのだ。そして、これが癖になるのだ。



上原ひろみ嬢が絡むと、チケット争奪戦が熾烈を極める訳で、MVNOの携帯電話では不利だったかなぁ、やはり、昔懐かしのグレ電を使うべきだったかとなどと考える、今日この頃です。