IN/OUT (2020.9.13) |
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職場に飛沫防止のパーテーションが導入されました。テレワークが定着し、3割程度の出社率になった今か? というタイミングはもとより、価格最優先で選んだと思しき、段ボールとビニールシートを組み合わせた貧乏くさすぎるデザインに、総務部門への恨み節も言いたくなる今日この頃です。 最近のIN"SAVE LIVE MUSIC" Hiromi ~BALLADS~@ブルーノート東京 (20.9.10)コロナ禍で苦境が続くライヴ業界。その救済に向けて、上原ひろみがブルーノート東京で16日間32公演、4種のプログラムで特別長期公演を行う。先々週の“~Spectrum~”、先週の“~PLACE TO BE~”に続いて、第三弾プログラム、“~BALLADS~”を観に行ってきた。今回は、アリーナ席はゲットできなかったが、ほぼ真後ろから演奏する手元が見える席。 タイトル通り、演目は全てバラード。ひろみ嬢自身「4つのプログラムの中で、最もマニアックな公演」と言っていた通り、彼女の代名詞とも言えるエネルギッシュでパワフルなプレイとは対極の、しみじみと情感豊かな演奏ばかりだ。黒でシックに決めた服装と、落ち着いた照明効果が、さらに雰囲気を盛り上げる。 実のところ、開演前は睡魔に襲われのではないかと恐れていたのだが、いざ演奏が始まると、静かな曲ばかりでも全然退屈じゃ無く、むしろスリリングなのが本当に凄いと思う。ピアノに親密に寄り添い、超高速でも極めて繊細な指使いから紡ぎ出される音は、ただただ美しい。いつもだと、ひろみ嬢とピアノは、親友、あるいは戦友のように見えるのだが、今回は恋人同士のような雰囲気を醸し出していると思う。特に、本編ラストの"Green Tea Farm"。矢野顕子が歌詞を付けて歌っていることもあって耳に馴染んだ曲だが、次々と新しいアレンジが提示される中盤から、あの印象的なラストに繋がる展開にシビれまくりだ。 今回のテイクアウト用ディナーボックスは、ワイン好きのひろみ嬢に合わせた料理とおつまみ「~ BALLADS BOX ~」。カニクリームコロッケ、ささみの燻製、牛ほほ肉の赤ワイン煮、ブリーチーズのトリュフサンド、レーズンバーサンド・ピアノ仕立て等々。本来は、ウィークデイではなく、週末にゆっくりと堪能すべきボックスだな。 米国やシンガポールでのキュービクル型のオフィスが懐かしくもありますが、全員出社前提のオフィス・レイアウトに投資するということは、今後はあり得ない。その分、各従業員のテレワーク環境の充実へのお金の使い方が問われる時代ですな。 |