IN/OUT (2019.6.23)

このところ、街を歩く度に、タピオカ・ミルクティー屋の新規開店の多さに驚きます。職場の最寄りの駅前にも、一軒開業。しかも、これだけ店舗が増えても、どこも行列が出来ている。第三次タピオカ・ブームということですが、今回のブームは、若い世代がその美味しさを再発見したというよりも、インスタ映えという要因が多いのだろうと思います。それにしても、皆、ブームに乗っかるのが好きだなぁ。白玉ぜんざいじゃ駄目なのか。


in最近のIN

Shakatak @ ビルボードライブ東京19.6.18

イギリスのフュージョンバンド、Shakatakの公演を観に、ビルボードライブ東京に行ってきた。

Shakatakは、1980年代初頭に大ヒットを連発したバンドだが、軽く、軟弱な印象で、ロック好きからの評価は低かったと思う。私も、曲は知っていても、バンドのことは殆ど知らないのだが、久しぶりにその名前を目にして、ついチケットを取得してしまった。

来日メンバーは、オリジナル・メンバーの Bill Sharpe(Piano, Keyboards)と Roger Odell(Drums)、さらに、Jill Saward(Vocals, Percussions, Flute)と George Anderson(Bass)。サポートメンバーの Jacqui Hicks(Background Vocals, Flute, Saxophone)と Alan Wormald(Guitar)の6名。

1982年の"Invitations"から演奏開始。サウンドの要は、リーダー格の Bill Sharpeによるキーボードだが、Shakatakの特色として印象深いのは、女性二人のコーラスだ。それに加え、その二人によるツイン・フルートもフィーチャーしたこの曲は、Shakatakサウンドを最も良く表した曲だと思う。これで、気分は一気に'80年代へ。

とは言え、彼らは、2019年に新アルバム "In The Blue Zone"をリリースした現在進行形のバンドでもある。その新アルバムからの曲も披露されたが、過去の作品よりも、さらにJill Sawardのヴォーカルを前面に出している感じだが、基本的なテイストは変わらず。分かりやすいポップなサウンド。深い陰影など無く、あくまでも明るくお洒落。フュージョンと言っても、演奏技量が飛び抜けて凄いという訳では無いし、際だったアドリブが挿入されるわけでは無い。演奏中には、長目のピアノ・ソロやベース・ソロも披露されたが、そこにはあまり感心せず。

本編ラストは、1982年の大ヒット曲"Night Birds"。たっぷりの間奏を挟みながらの演奏。やはり、名曲だ。アンコールは1984年の"Down on The Street"。

あまり、期待せずに出かけたライヴだったが、意外に(失礼!)しっかりした演奏と、昔と変わらぬ女声ヴォーカル。そして、懐かしのメロディー・ライン。中々、楽しめるライヴだった。


"Dark Phoenix"19.6.22

X-Menシリーズの新作を観てきた。原作は Marvel Comicsだが、製作会社は20世紀フォックス。Marvel Studiosとディズニーが製作するMCUとは別路線の映画シリーズになっている。今作は、James McAvoyがProfessor Xを演じた一連の作品の完結編になる(このシリーズは、2014年の"X-Men: Days of Future Past"で、一旦、時間軸をリセットするという荒技を使っている。その新タイムラインの完結編)。

その特殊能力故に、一般市民から差別され、敵対視されるミュータント達の権利と自由と誇りを守る戦いを描いたX-Menは、当然、米国社会のマイノリティ問題の暗喩であり、Stan Leeの原作の中でも、彼の考え方が最も前面に出た作品だ。そのシリーズ完結編として、とても良く出来た映画だと思う。Jean Greyが能力を暴走させ、X-Menを窮地に追い込むという設定は、いかにも最後の作品らしいし、スーパーヒーローの中で最も説教臭いProfessor Xのウザさも、頼りになる悪役 Magneto(Michael Fassbender、貫禄の演技だ)の存在感も、ストーリーの中に巧みに生かされている。かなり突飛な特殊能力者が多数登場するこのシリーズだが、その能力の見せ方が上手く整理されていて、アクション・シーンの見応えも十分。そして、ミュータント(マイノリティ)の権利を守り、社会に溶け込ませる事の困難さが、しっかり描かれている。とても心地よい余韻を残すラストシーンも見事だ。

20世紀フォックスがディズニーに買収されたことで、今後、リブートされるのか、はたまた、MCUに合流するのか、色々な説があるようだが、まあ、一旦完結しても、これが最後のX-Menということにはならないのだろうな。



以前、ケニアで食べた現地の主食「ウガリ」も、タピオカと同じくキャッサバから作られていましたが(ウガリの場合、トウモロコシで作る場合も有り)、おしゃれ感はゼロで、流行することはあり得ないだろうなぁと考えたりもする今日この頃です。