ドミニカ出身のジャズ・ピアニスト、Michel Camiloの公演を観に、ブルーノート東京へ行ってきた。トリオを組むのは、ベースのLincoln Goinesと、ドラムスのCliff Almond。
彼の公演は、都合が付けば、極力足を運ぶようにしているのだが、今回もまた、期待以上の熱演だった。ラテンの陽気さに溢れた超絶ピアノ・プレイは、純粋に楽しい。リズム隊の二人は、昨年の公演と同じだが、ホーン・セクションがいない分、より自由度が増した演奏だと感じた。
特に、Cliff Almondのドラムとの掛け合いは、本当に熱くなる。お互い、相手のプレイに触発され、そして、触発し、どんどん高まっていく様は、実に相性の良いコンビだと実感する。毎回、思うが、うちの子 Cliff(矢野顕子とのトリオの印象が、いまだに強いのだ)、進化し続けているなぁ。前日、いささか飲み過ぎた感のあった土曜日だが、宿酔感など、一気に吹っ飛んでしまった。
今週は、"Birthday Week"(1954年4月4日生まれ)ということで、いつも以上にご機嫌だと語っていたMichel Camilo。その言葉通り、徹頭徹尾、楽しさに溢れたライヴだった。
なお、昨年の矢野顕子トリオ公演で出されたオリジナル・カクテル「また、君のことを 考えている」は、グランド・メニューに昇格していました。